伝説が息づく宿を起点に 好奇心が刺激されるイタリアへ②

唯一無二の世にも美しい街ローマ

最高級都市型ホテルブランド、ドーチェスター・コレクションのふたつのホテル、瀟洒な「ホテル・プリンチペ・ディ・サヴォイア」、130年周年を迎えた「ホテル・エデン」を起点に、没後500年のレオナルド・ダ・ヴィンチの軌跡を巡るミラノ、そして、悠久の時を刻むミケランジェロのローマを久しぶりに旅してきました。イタリアの変わらぬ美しさ、明るさ、言わずもがなの美味には圧倒されるばかり。
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ホテル・エデン
ミラノ駅から高速列車フレッチャロッサ(赤い矢の意)に乗って、ローマへは3時間の旅。途中コーヒーのサービスなどもあり快適!なだらかな丘の上の村、草を食む羊、窓に流れる景色も絵画のよう。ローマでの宿は、高台にあり、街の喧騒から離れているのに、スペイン広場まで徒歩3分ほどという立地のホテル・エデン。世界のセレブリティを魅了して来たこの特別なホテルは、今年開業130周年を迎えたそうです。

チェックインしてすぐに、屋上のレストラン、イル ジャルディーノでランチだったのですが、その眺望にまず感激!かつて、贅沢にも洗濯物干しに使われていたという眺めのいい屋上テラスは、1960年代にふたつのレストランに。サン・ピエトロ大聖堂も見えるパノラマは、朝も昼も、マジックアワーも、そして夜も息を呑む美しさ。ここでいただく食事も本当に格別です。ミシュランの一つ星のラ テラッツァファビオ・チエルヴォシェフもパティシエもナポリとナポリ近郊の出身で、そのあたりの食材にもこだわっています。アスリートだったシェフは栄養学も学び、食材のおいしさを最大限に引き出す方法を研究、ピザの生地にも4種の小麦粉を使い、美味なうえカロリーも1/3なのだとか。ピザマルゲリータ、ローマ名物スパゲッティカーチョエぺぺなど記憶に残るランチでした。この日はディナーも夕日を眺めながら、ここで。

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イルジャルディーノのピッツァマルゲリータ
2年まえにフルリノベーションを終えたというホテルの客室も素晴らしい!インテリアは、白を基調にしていてシンプルでエレガント。天井も高く窓も大きく光に満ちていて、ボルゲーゼ公園の横なので、窓を開けると鳥のさえずりも心地いいです。アメニティはベルガモットやパチュリの香りのボッテガ・ベネタ。眺めのいいバスルームのあるヴィラ メディチ プレジデンシャル スイートも見せてもらいましたが、ため息が出るほど素敵でした。世界のセレブリティが虜になるのも頷けます!!ロビー階にあるジ・エデンスパでは地中海の野生植物のエッセンスに着目したメイのプロダクツを使ったスウェディッシュマッサージが、香り良く五感に響きます。トリートメントルームには最新のスチームルームも完備。ハリウッド女優御用達のソニア・ダカールの化粧品を使ったフェイシャルも人気だそうです。

翌日は、旅のハイライト、バチカン美術館へ。プライベートガイドのアレクシオさんが、子供のような質問をしても丁寧に答えてくださるので、ひとりで巡るより本当に興味深かったです。ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画も観ることができ感激。美術館の近くのカジュアルなレストラン、ラ ザンザーラでお昼を済ませ、地元で人気の食材店カストローニに寄ってエスプレッソを一杯。ホテルに戻り、めくるめくアートの洪水の余韻に浸りました。ところで、この老舗ホテルの魅力は、優しいスタッフたちにもあります。コンシェルジェの女性に教えてもらったとっておきのジェラートの店イル ジェラート ディ サン クリスピーノに夕暮れ時に行ってみました。トレビの泉のすぐ近くで、このお店の方もとっても親切!もちろんピスタチオとヘーゼルナッツのジェラートに頰が落ちました。街のあちこちにある教会にも寄ってみたりもしましたが、そのどれもがすばらしい!そしてイタリア旅最終日の夜は、ローマの伝統料理の活気溢れる店、オステリア ダ ピエトロへ。隣のテーブルの方がオーダーしているものが全部美味しそうで真似すると、お店の方が彼は有名なサッカー選手ですよ、と教えてくれました。なるほど、常連客の多い人気店!ローマならではのカルボナーラなど、たまらなくおいしかったです!!
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トレビの泉
翌朝もため息ものの眺望の屋上レストランで、すっかり気に入ってしまったオレンジマーマレードのある朝食ビュフェのち、活動的に、大好物のローカルな市場を散策しようとテスタッチョ市場へ。タクシーで街を南下したのですが、目に入るものすべてが歴史建造物(当たりまえですが)で素晴らしい!真実の口の横も通り過ぎました。ドライバーの方に「15年ぶりに来たけれど、美しい街ですね」と言うと、ローマ人の彼も「こんな街、世界中にどこにもないからね」と、誇らしげ。市場には、ローマ名物プンタレッレなど季節の野菜のほか、焼き菓子やオリーブの木の器などの店、素朴なサンドイッチ店も並び、お土産探しにもうってつけでした。高級食材店ヴォルペッティも近いです。

本当にまばゆいばかりに、いつ訪れても麗しいローマ。観光のベストシーズンは5月前後だそう。パリやミラノの友人たちにお勧めされたレストラン、マケローニやエマに足を運ぶ時間がなかったので、また次に。ローマからは香港経由で快適に、帰途につきました!
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ホテルの屋上レストランからの眺め
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居心地抜群の眺めのいい客室
部屋にはバング&オルフセンのテレビやスピーカーが
ローマらしい大理石のバスルーム
3種のアーモンドチョコのプレゼンテーションもチャーミング
フレンドリーなスタッフ
ローマの休日スタート!
ホテルの中二階
朝食ビュッフェ
ホテルのミニサイズのカノーリもババも上品
訪れたセレブリティたち
ホテルの外観
ルームサービスメニューまでおしゃれ
スペイン広場
オステリア ダ ピエトロ
オステリア ダ ピエトロの本場のカーチョエぺぺとカルボナーラ
ヴァチカン美術館
ヴァチカン美術館
ラ・ザンザーラで、ブッラータとアーティチョーク
高級食材店カストローニでエスプレッソ
イル ジェラート ディ サン クリスピーノ
テスタッチョ市場
テスタッチョ市場
カプチーノも美味しいホテルの朝食
朝食ビュッフェはプロシュットやモルタデッラ祭り
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