いらない友だちとの“距離のとり方”は?<いる友だち、いらない友だち⑤>

言葉や態度でマウンティングしてきたり、感情を操作することで相手を支配しようとしたり…。自分にマイナスの影響をもたらす、いらない友だちとの“距離のとり方”を、メンタルケア・コンサルタントの大美賀直子さんにお聞きしました。
教えてくれたのは…
メンタルケア・コンサルタント 大美賀直子(おおみかなおこ)さん

メンタルケア・コンサルタント 大美賀直子(おおみかなおこ)さん

公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー等の資格をもち、カウンセラー、セミナー講師、コラムニストとして幅広く活躍。All About「ストレス」ガイド。『長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか』など著書・監修多数。

《大美賀さんのアドバイス》いらない友だちとの、“距離のとり方”講座

人間関係は“たき火”と同じ。放置すれば熱が冷める

本来、自分と友だちの間にきちんとバウンダリーを引けていれば、友人関係であれこれと悩むことは少ないはず。

「とはいえ、境界線を強引に越えてマイナスの影響を及ぼそうとする人はゼロではありません。言葉や態度でマウンティングしてきたり、『マニピュレイト』といって感情を操作することで相手を支配しようとする人。モラルが低い人や、なんらかのかたちで利用しようと近づいてくる人もいます。こうした友人関係は思いきって整理してOKです」

このとき注意したいのが、目の前にある問題を性急に解決しようとしないこと。

「例えば、もうお付き合いしたくないという人からSNSで連絡があったとき、あなたはどう対応しますか。『もう連絡してこないで!』と即レスするのが一番ダメなパターン。相手はあなたの反応の早さを見て、ここぞとばかりにさらに熱をあげて攻撃をしかけてくるでしょう」

ポイントは「自分が不利にならないように、ゆっくり距離をとることです」と大美賀さん。
人間関係は“たき火”と同じ
「たき火は触らずに放っておくと、自然消滅しますよね。人間関係も同じで、できるだけ放置して相手の熱を冷ますことが必要です。日常的に会うことを避けられない相手に対しては気持ちを入れず表面的に付き合い、用件が終わったらサッとその場を離れましょう。距離をとろうとしていることが相手にバレると、仲間はずれにされるおそれがあります。お誘いは1回断ったら1回参加する、次は2回断って1回参加するなどランダムな感じに調整し、相手に気づかせないようにしてください」

友だちを整理した結果、悪口をいわれたり、グループの中でつらい状況になっては意味がない。冷静で穏やかに、かつキッパリと、を目ざそう!
できるだけ放置して相手の熱を冷ますことが必要

【プラスの影響をもたらす人】

・知らないことを教え、視野を広げてくれる人

・目ざしたい生き方を見せてくれる人

・明るく希望に満ちた考え方をする人

・困ったときに話を聞き、支えてくれる人

・優しさと思いやりにあふれる人

【マイナスの影響をもたらす人】

・言葉や態度でマウンティングする人

・グチや悪口の多い人

・マナーが悪く、モラルの低い人

・他人を利用する人

・お金目当てで近寄ってくる人

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