【富岡佳子 ファッションは私の生き方です。】目ざしたいのは、過不足のない“100”

自分の“好き”を深め、50歳を迎えたモデル・富岡佳子。好きなものを軸にして、さらに豊かに心地よく、おしゃれや人生を楽しんでいきたいと語る彼女のファッションスタイルに迫る。

豊かで心地いい50代を過ごすために、自分らしさを追求していきたい

プラダのパンツで私らしさを表現

以前の記事ではいたプラダのパンツを再び登場させてみました。こうして改めて見てみると、本当に私らしいパンツだなって思います。シルエットもたたずまいも。端正なローファーを合わせたぶん、アウターはカジュアルなダウンで。やっぱり、“両極”のミックスです」。

 

ピアス¥31,000(ハンナ ケー)・リング(右)¥66,000(ソフィー ブハイ)/以上エスケーパーズ 靴¥76,000/トッズ・ジャパン(トッズ)

 

COAT : JIL SANDER

PANTS : PRADA

EARRINGS : HANNAH K

RING : SOPHIE BUHAI

BAG : GIANNI CHIARINI

SHOES : TOD’S

ファッションに関する哲学は、人生そのものに対する姿勢と同じ――。 目ざしたいのは、過不足のない“100”です。

エクラでも、もう何度か話していますが、私がずいぶん前から座右の銘にしているフレーズがあります。20代は美しく、30代は強く、40代は賢く、50代は豊かに――。私にとっての豊かさとはたくさん持つことではありません。過不足のない100%が私にとっての理想です。欲張りな120でもなく、温度の低い80でもなく。そんなことを常々考えています。

今回、伝えたかったのはその理想。これまでの経験を通した、私なりのおしゃれの哲学をまとめてみました。思えばそれらはファッションだけにまつわることではありません。衣食住はつながっているといわれるように、人生そのものに対する姿勢と同じである気がしています。ファッションを仕事にしてきた私は、人生をファッションから学んできました。私がここでお伝えしたことは、ひとつの例でしかありません。みんなにも心地のいい自然体の理想があるはずです。この特集が、あなたの100を見つける、ヒントとなりますように。
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