「親が要介護状態になった場合、認知症にかぎらず、なんらかの病気を患っているケースが大半だと思います。つまり、『介護にかかるお金』は、介護費用以外に、医療費用も考えなければならないということ。要介護度や病状によって異なりますが、私の経験をもとに、認知症で要介護3、自己負担額1割で想定したのが下のケース。在宅介護だと、家賃や光熱費、食費なども必要になります」
介護費や医療費が高額になった場合、自己負担を軽減する制度の活用を。医療費は「高額療養費制度」、介護費は「高額介護サービス費」、どちらも高額になった場合、「高額医療・介護合算制度」が利用でき、申請すれば所得などの諸条件で決められた自己負担上限額を超えて支払った分が戻ってくる。
「親の介護は、親のお金で。親の資産と収入内で受けられる介護方法を選んで」