“週末スパークリング”の決定版! 優雅で軽やかな“イタリアの泡”【飲むんだったらイケてるワイン/WEB特別篇】

イタリアの“キング・オブ・スプマンテ(泡)”として、世界中で親しまれているスパークリングワイン「フェッラーリ」。日本をこよなく愛するエキスポートマネージャーのエリーザ・ロセットさんに、その魅力を聞いた。
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ロンバルディア州のフランチャコルタやピエモンテ州のアスティ・スプマンテ。イタリアには魅力的なスパークリングワインが数多いが、その中でも“イタリアの泡”の先駆者であり、独自の存在感を際立たせているのが「フェッラーリ」だ。その知名度は国内外では極めて高く、イタリアの大統領官邸での晩餐会には必ず「フェッラーリ」がふるまわれていると言ってもよいほど。イギリスのエリザベス女王、アメリカのオバマ前大統領も「フェッラーリ」で友好の杯を掲げた。また、2019年に安倍首相がイタリアを訪れた際には、吉祥模様の“松竹梅”で彩られたボトルが用意され、ワインファンの間で話題になった。
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ワイナリーはモダンでスタイリッシュ
「『フェッラーリ』にはセレブに愛されるスパークリングワインというイメージがありますが、実は、私たちの生活に自然になじんでいるワインなのです」というのは、「フェッラーリ」エキスポートマネージャーのエリーザ・ロセットさんだ。
「まず、『フェッラーリ』はシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られていて、泡がとてもきめ細やか。飲み心地がよく、誰からも好かれる味わいです。また、これが1本あるだけで、華やかな気分になれるのも親しまれる理由。友人と集まる時、なくてはならないもので、いわば、アート・オブ・リビング的な存在と言ってもいいでしょう」。ルチアーノ・パバロッティやアンディ・ウォーホルなど、多くのアーティストにも愛されていたという。
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アンディ・ウォーホルも「フェッラーリ」に魅せられたひとり
「フェッラーリ」が北イタリアのアルト=アディジェ・トレンティーノ州のトレントに設立されたのは1902年のこと。初代のジュリオ・フェッラーリが瓶内二次発酵の“メトッド・クラシコ”でスパークリングワインを造り始めたのがきっかけだった。これは当時のイタリアでは稀な手法で、「フェッラーリ」はイタリアにおいて、スプマンテの先駆者として注目されるようになったのだ。
最大の“アドバンテージ”は、なんといっても秀逸なブドウが育つテロワール。トレントは昼夜の寒暖差が厳しく、酸味がキリリとしたシャルドネが育つという。
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「トレントは、北イタリアの渓谷にある街。リゾート地のガルダ湖にも近く、ここから吹く『ローラ・デル・ガルダ(ガルダ湖の時間)』という冷たい風が、ブドウにいい影響を与えてくれるのです。レモンの香りがして、ミネラル豊かな味わいは、トレントならではのテロワールが生み出す特徴だと思います」。
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風光明媚なガルダ湖から吹く風も味わいのエッセンス
また、「フェッラーリ」の魅力は、“フードフレンドリーなワイン”でもあることだと、エリーザさんは言う。ふだんは、週末、友人が来た時などに生ハムやチーズなどを用意して、気軽に楽しんでいるのだという。また、「日本が大好き」という彼女は、こんなことも教えてくれた。
「日本料理は素材そのものの味が生かされていますので、お寿司や懐石料理との相性は抜群です。中でもお勧めしたいのが八寸。多彩な味が楽しめる一皿ですが、『フェッラーリ』のレモンのような酸味が、ひとつひとつの料理によく合い、きれいにまとめてくれます」。
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「フェッラーリ」と刺身との相性は抜群!
華やかで軽やかなイタリアのスパークリングワインは、シャンパーニュとはまた違った親しみやすい味が魅力的。週末のランチやホームパーティーなどの力強い味方になってくれるに違いない。
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エリーザ・ロセットさん/フェッラーリ・フラテッリ・ルネッリ社エキスポートマネジャー。ヴェネツィア大学にて中国語と経済学を学び、卒業後はヨーロッパワインの輸出会社で北京に駐在。アジア文化への造詣が深く、プライベートで何度も日本を訪れている。2017年より「フェッラーリ・フラテッリ・ルネッリ社」入社、『フェッラーリ』の魅力を世界中に発信している。
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    フェッラーリ・ブリュット  シャルドネ100%。フローラルでレモンやグレープフルーツなど柑橘の香り。泡立ちが細やかで、すっきりとした味わい。熟成は24か月。750ml \4.800

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    フェッラーリ・マキシアム・ブリュット  シャルドネ100%。レモンや青リンゴ、ブリオッシュの香り。複雑な味わいで、口当たりもシルキー。熟成は36か月。今年リリースされた新商品。こちらはレストランにて。750ml \5.000

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    フェッラーリ“オマージュ”風呂敷包み  シャルドネ100%。白い花やヘーゼルナッツの香り。和柄の風呂敷に包まれたボトルは、大切な人へのプレゼントにも。750ml \6,000 他にもロゼやギフトボックス煎りなど、多彩なラインナップ。

問い合わせ=日欧商事 0120-200105
取材・文/安齋喜美子
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