必要な保険を見直すための3ステップ【アラフィー・保険の見直し】

実は、アラフィーは保険を見直すちょうどいい時期。では、自分にとって保険がそもそも必要なのか、何の保険が必要か、どのような手順で考えたらよいのか。アラフィーだからこその保険の考え方について、ファイナンシャルプランナーの清水さんが3つのステップで伝授。

教えてくれたのは…

ファイナンシャルプランナー 清水 香さん

ファイナンシャルプランナー 清水 香さん

FP&社会福祉事務所OfficeShimizu代表、生活設計塾クルー取締役。社会福祉士。著書に『どんな災害でもお金とくらしを守る』(小学館クリエイティブ)ほか。

必要な保険って、どう考えたらいいの?

「ダメージ度×発生頻度」で保険を考えよう

心配が募るあまり、いろいろな保険が気になってしまうもの。「保険に入るべきか」の指標について、清水さんがわかりやすく教えてくれたのが下の図。
必要な保険は万が一の際の“経済的ダメージ度”と“発生頻度”をかけ合わせて考える
「万が一の際の“経済的ダメージ度”と“発生頻度”をかけ合わせて考えましょう。備える方法が保険なのか、貯蓄なのかが見えてきます。病気やけがに関しての発生頻度は、“通院”は高く、“入院”は低いですが、いずれも高額療養費制度があるため、あまりお金がかかりません。わざわざ保険に入らなくても、貯蓄で備えられる範囲でしょう。一方で、発生頻度は低いですが、地震や賠償事故のほか、一家の生計を担う人が死亡した場合は、経済的ダメージ度はかなり大。小さなお金で大きなお金を準備できる“保険”で備えるのが合理的です」

特にアラフィーは、子供がそろそろ独立して手がかからなくなったり、住宅ローンが終わりそうだったり……。

「そのため、大きなお金を備える必要がない時期といえます。不必要な保険にお金を払い続けて老後資金を減らすことのないよう、公的保障や勤務先の福利厚生を含めて一度整理してみて。公的保障は、基本的に自分で申請しないともらえないお金なので理解しておきましょう」
3ステップで必要な保険を見直す

必要な保険を見直すための3ステップ

【STEP1】公的保障を知る

→会社員・公務員の場合は【STEP2】へ

→自営業者の場合は【STEP3】へ(加入している年金制度や、仕事の状況などにより変わる)

 

【STEP2】勤務先の福利厚生を知る

 

【STEP3】万が一のときに必要なお金が貯蓄で足りるかをチェック。

不足するなら保険で備えよう

万が一のことが起きた際に、公的保障や勤務先の福利厚生が強い味方に。「それらを理解していないかたも多いので、まずはどんなお金が出るのかを知りましょう。そのうえで、自分たちの理想の暮らしが貯蓄でできそうかをチェック。できなければ、保険で備えるというステップで考えて」。
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