-
【お墓どうする?】不安続出⁉アラフィーが抱える「お墓のお悩み」リアルな声をお届け!
そろそろお墓が身近な問題になるアラフィー世代。費用や管理、承継者問題など、お墓にまつわるトラブルは多数。皆さんが抱える「お墓のお悩み」を紹介します。
【お墓どうする?】アラフィーが知っておきたい「そもそも“お墓”ってなんですか?」
シニア生活文化研究所所長 小谷みどりさん
家族のかたちが変わればお墓のあり方も変わります
エクラの読者にアンケートをとったところ、「実父は次男なので、お墓を新しく建てなければいけない」「義父母のお墓があるのは遠方。子供たちのことを考えると、自分たちのお墓は近所につくるのがよさそう」「夫も私もひとりっ子で、子供もひとり。となると、両家合同のお墓でないと維持はむずかしいかも」といった悩みが多く寄せられた。そんなふうに、新しいお墓を模索している人たちがいる一方、「お墓を継ぐ人がいない」「このままだと、将来は娘がひとりで複数のお墓をみることに」という声も。
「お墓は、家族のかたちと密接に関係しています。少子化がすすみ、核家族が主流になった今、従来のお墓のあり方が現実にそぐわなくなってきたのも当然です」と、お墓に精通している小谷みどりさん。「そもそも日本で長らく主流だったのは土葬。田舎では、誰かが亡くなったら、その集落の墓地に、ひとりずつ埋葬していました。『お墓はひとりひとつ』がスタンダードだったのです。しかも昔は、生まれた土地から一度も離れることなく、そこで生涯を終える人が大半。なので、お墓を新設しなければならないという状況に陥ることもなければ、子供の数が多かったので、墓守がいないという悩みとも無縁でした」
小谷さんいわく、私たちがなじんできた「○○家之墓」という“家墓”が広く普及しはじめたのは、戦後のことだとか。「家墓は、墓石の下に複数の骨壺を納める、いわば家族の“共同墓”。それは、火葬でなければできません。東京や大阪といった大都市圏は、土地に余裕がなく、人口密度も高かったため、比較的早く火葬が主流になりましたが、火葬の全国平均が50%を超えたのは1935年。’70年でも、5人にひとりは土葬だったんですよ」
ということは、家墓が一般的になったのは、ここ70〜80年ほど。長年お墓の枕詞のように使われていた“先祖代々”は、実は、せいぜい曽祖父以降、わずか3、4世代程度というわけだ。
「ちなみに、多くの人が『お墓は長男が継ぐもの』と思っていらっしゃるようですが、そうした決まりもありません」
夫婦墓や親子墓だけでなく、仲間との共同墓が増えそう
高度成長期以降、進学や就職を機に大都市圏に移り住む人が急増し、核家族化がすすんだことや、親戚付き合いが薄れてきたことも、お墓に影響を与えた。
「本来お墓は、誰と入らなければいけないといった決まりはありません。ですから、骨壺を入れるスペースに余裕があれば、かなり遠い親戚でも一緒に納骨できます。にもかかわらず、現在の居住エリアに“自分の家族だけのお墓”を建てるケースが増えてきました」
その家族は誰をさすかというと、「実際に生活をともにしている人たち」。エクラ世代だと、祖父母も家族と認識している人が多い気がするが、若い世代は、親と子のみととらえている人が多いという。
「お墓参りをイメージするとわかりやすいと思いますが、皆さん、親戚のお墓参りにはあまり行かないのでは? 祖父母のお墓にしても、両親と同じお墓ならお参りするかもしれませんが、両親とは別で、しかも遠方にある場合、足が遠のいているのではないでしょうか。読者の子供や孫世代になると、その傾向はますます強くなるでしょう」
そんなふうに“家族の単位”が小さくなりつつある現代、お墓の規模が縮小しても不思議はない。夫婦や親子のみというお墓や、承継の必要がない永代供養墓などが、今後は主流になっていきそう。
「今は、老人ホームやシニア住宅で最期を迎える人も多いですよね。お墓は、生活共同体が入るものだと考えると、その仲間たちと同じお墓に入るケースも増えてくるだろうと思います」
さらに、あと数十年もしたら、お墓そのものがなくなる可能性も。
「アメリカやイギリス、韓国など、海外の一部では、『遺骨をなくす』というムーブメントが生まれています。骨を溶かすなど、化学的な処理をして、完全に自然に還(かえ)るような方法が試行されているのです。いわば、究極のエコ。そうなると、お墓そのものが不要になるかもしれません。弔い方を含め、お墓は今後さらに変わるかもしれませんよ」
永代供養墓が主流になる日も近い!? 主な3つのタイプ
個別安置型
一般墓同様、専用区画に、墓石などを 建てて安置し、一定期間を過ぎたら、 遺骨を合祀型のお墓に移す形式。期間 は、13年、17年、33年など、墓地や霊 園によって異なる。墓石の種類や安置 場所を指定されるケースが多いが、個人でお墓を建てるよりは安価に済む。
集合安置型
それぞれの遺骨に専用スペースを与え、小さな石碑や石塔などを建て、同じ場所に集めてひとつのお墓に見立てる、いわばマンションタイプ。遺骨は専用の骨壺に納められるが、専有スペースが小さいぶん、通常のお墓よりも費用が抑えられるケースが多い。
合祀型
永代供養墓の中で最も多いスタイルで、「合同墓」「合葬墓」とも呼ばれる。遺骨は骨壺から取り出し、墓所内に直接納骨されるため、あとから遺骨を返してもらうことはできない。永代供養の中で最もリーズナブルで、費用は数万円~25万円前後が一般的。
What's New
-
50代の今こそ考えたい!これからを幸せにする「お金の生かし方」
物価高に老後、健康のこと。50代になると、若い頃とは異なる「お金」の不安もいろいろあるはず。エクラ世代、これまで貯蓄をがんばってきて、住宅費や教育費にも目途が立った、という人も少なくないはず。老後の不安もあるけれど、いつまで旅行や食事を楽しめるかもわからない。お金っていつ、どう使うのがいいんだろう。
50代のお悩み
2025年11月21日
-
マネーのエキスパートが推薦「お金との付き合い方」「お金の生かし方」を学べる本
これからを幸せにする「お金の生かし方」とは? お金の知識が豊富な皆さんに、50代におすすめの書籍を教えてもらいました。
50代のお悩み
2025年11月17日
-
「守るお金」と「楽しむお金」どう振り分けるべき? マネー知識豊富なお笑い芸人・パックンが明快アンサー!
年齢を重ねた大人でも、意外と知らない「お金」のこと。マネー知識が豊富なお笑い芸人、“パックン”ことパトリック・ハーランさんが、読者から寄せられた「これからのお金」の使い方の疑問に答えます。
50代のお悩み
2025年11月16日
-
子供に「負の遺産」を残さないためには、どんな準備が必要? 読者のお金の疑問にプロがお答え
年齢を重ねた大人でも、意外と知らない「お金」のこと。「今さら?」「でも、実は気になっていて……」という、読者から寄せられた疑問に、確定拠出年金アナリストの大江加代さんが明快にアンサー。
50代のお悩み
2025年11月15日
-
まったくのゼロからの「投資」何から始めたらいい? お金にまつわる知識豊富なふたりが回答
年齢を重ねた大人でも、意外と知らない「投資」のこと。読者から寄せられた疑問に、大江加代さん、パトリック・ハーランさんが明快にアンサー! おふたりの回答から、「これからのお金」を考えるきっかけが見つかるはず。
50代のお悩み
2025年11月14日
-
-
-
-
-
-
鮮やかなオレンジのアンサンブルニットは、まろやかなベージュパンツで上品に着こなす。気温13℃|12/8(月)【50代の毎日コーデ】
リラクシーなフィット感が休日のおしゃれにぴったりな、カーディガンとクルーネックニット。ニットはアンサンブルで着こなし、しなやかなベージュのパンツと合わせることで、エフォートレスなのに上品な佇まいを実現できる。
-
松井陽子の「エクラ ゴルフ部へようこそ!」
松井陽子さんが50代におすすめのゴルフウェアやゴルフの楽しみ方をご紹介。
-
「幹細胞コスメ」大人の最適解とは?
シミ、シワ、たるみ、毛穴悩みに。大人肌のスキンケアの最適解
-
エクラ公式通販の人気アイテムランキング
もう迷わない!50代が買うべき秋の服
-
50代におすすめのトレンドアイテム
人気ファッションアイテムを厳選してご紹介
-
年末年始の華やぎシーンは自信のある髪で!
人気ヘアマスク「Gyutto(ギュット)」で美映え髪に
-
読者モデル 華組のZARAコーデ
50代はどう着こなす?ファッションブロガーコーデ集
-
一度は泊まりたい!高級ホテル・旅館
日常を忘れて至福のときが過ごせる極上の旅へ
-
大人のきれいめデニムを探しているなら
イタリアの感性と日本の職人技の美しき融合、ジーフランコのデニム
-
大人のためのヘアスタイル・髪型カタログ
髪のお悩み解決!若々しく見えるヘアスタイル
-
クリスマスのお出かけスポットはここ!
映画「ハリー・ポッター」の世界に没入!大人も楽しめるアート体験
-
読者モデル 華組のユニクロ・GUコーデ
真似したい!50代ファッションブロガーの着こなし集
-
12月から2月のアウターはこれ!”気温で選ぶ”50代のおしゃれな「冬のコート」
12月から2月にかけて、寒さに負けず、季節のおしゃれを楽しむための“気温別コートガイド”。平均気温に合わせて、動きやすいライトコートから防寒重視のダウンまで、最適なアウター選びの参考に。
-
【韓国ドラマ】見逃せない!「Netflix」配信ラインナップ(2025年10月・11月)心ときめくラブロマンスや衝撃のミステリー
2025年10月・11月に配信された最新作をジャンル別にご紹介。胸を熱くするラブロマンスから、心に沁みるヒューマンドラマ、そして息を呑むサスペンスまで注目作を一気にチェックして!
-
【50代のアフタヌーンティーコーデ5選】落ち着いた色合いで季節感も◎上品見えがかなう"ヌン活”コーデ
紅茶を飲みながらスイーツや軽食を楽しむアフタヌーンティー。季節ごとに"ヌン活”を楽しむ女性も多くいます。そこで今回は"ヌン活”を楽しむ40代・50代のエクラの読者モデル・華組&チームJマダムのブログから参考に…
-
【鈴木京香が着こなす「冬の白のスタイル」】極上の着心地に癒される「ロロピアーナ」のカシミヤニット&パンツ
時に凛々しく、時にまろやかな印象を放つホワイト。今回は、俳優・鈴木京香さんが、ホワイトで統一した洗練コーデを披露。鈴木さんに"ホワイト”が持つ魅力についても聞いた。
-
50代の"しぼみ目”をアイラインで解決!広瀬あつこさんの一発逆転アイメイク術【人気記事週間ランキングTOP10】
ウェブエクラ週間(2025/11/23~11/29)ランキングトップ10にランクインした人気記事をピックアップ。小さく"しょぼん”としてきた50代の目元悩みを解消する、アイラインの引き方を伝授!