【1hour ドライヴレポート1】晩夏に渋沢栄一の生地を訪ねて(前編)

コロナ禍のお出かけ、我が家の鉄則は「マイカー、近距離、短時間」。 今回は、日本経済の父・渋沢栄一の故郷探訪記(前編)です。
 
 

コロナ禍の【1hour ドライヴ】

こんにちは。とげまる子です。

長引くコロナ禍、全国19都道府県で緊急事態宣言が延長されています。
私が住む埼玉県もそのひとつ。
不要不急の外出・移動の自粛や、混雑する場所・時間を避けた行動が求められています。

やむを得ず必要なお出かけ時、我が家の鉄則は「マイカー、近距離、短時間」。
片道1時間の「1hour ドライヴ」をモットーに、真っ直ぐ目的地に向かい、用事を済ませたら速やかに帰途につくよう心がけています。


目的:郷土の偉人・渋沢栄一を調べる

今回訪れたのは、埼玉県深谷市。
「日本資本主義の父」と称される大実業家、渋沢栄一の故郷です。

きっかけは、高校生の三男。
現社の課題で郷土の偉人について調べることとなり、迷わず渋沢栄一を選んだのでした。が。。。

「大丈夫?さすがに安易じゃない?」

何たって、今や時の人。
皆な彼を選ぶだろうな。
テーマかぶりまくりだと思うんだけど。。


手掛けた数々の偉業とは裏腹に、最近まで知る人ぞ知る的存在だった渋沢栄一。
塙保己一、荻野吟子と並ぶ、埼玉三大偉人に数えられていますが、正直、地元でもそこまでの知名度ではなかったように思います。

それが2019年4月、新1万円札紙幣の顔に決定するやいなや、注目度は爆上がり。
連日のニュース報道を皮切りに、特番が組まれるは、本が出版されるは、多種多彩なお菓子やグッズが次々販売されるはで、すっかりお祭り騒ぎの様相。

そして遂に、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公に選ばれるまでに。

ええ、はい、もちろん毎週欠かさず見てますとも。
吉沢亮さん、素敵です。。素敵すぎます。。(心の声)


「かぶっても大丈夫。
 現地まで行って見て調べて書く奴はそうはいない」

根拠もなく言い切るのは、三男こそが日頃からWikipedia頼みだからに違いない。。。

とにもかくにも、やる気満々な三男に先導され、夫は車を出すことに。
(。。。実は夫も大河ファン)


 

渋沢栄一記念館

深谷市は、埼玉県の北端に位置しています。
利根川をはさんで向こうはもう群馬県、という県境の町。

県南の我が家からは、一般道だと1時間半以上かかる距離ですが、途中から関越道を利用して30分以上短縮できました。

「青天を衝け」とばかりに空晴れわたる、絶好のドライブ日和。

渋滞とは無縁の田舎道をてけてけ進んで、まず向かったのは、渋沢栄一記念館です。

渋沢栄一記念館 外観(埼玉県深谷市)
渋沢栄一記念館 外観(埼玉県深谷市)
どっしりとした重厚な造りの、想像よりずっと大きくて立派な建物でした。
開放感あるエントランスです。高く白い円柱が青空に映えますね。

広い無料駐車場が完備されています。「渋沢栄一 論語の里 循環バス」の停留所もありました。レンタサイクルも停まっていましたよ。


記念館入口の体温計と消毒は最新式の自動タイプでした。マスク着用やソーシャルディスタンスを呼びかける張り紙も随所にあり、感染症対策がしっかり為されている印象です。

受付で代表者の連絡先を記入して提出したら、いよいよ入場。

入館料は何と無料です! すごいな、深谷市!


展示室は撮影禁止のため、館職員の方に紹介いただいた深谷市HPの画像をお借りしました。

広くて明るい空間に、数多くの書や手紙、パネルなどの資料が所狭しと展示されています。

展示室/渋沢渋沢栄一記念館
近代日本の資本主義に貢献した功労者の業績を讃える記念館にふさわしく、どれもが貴重な一級資料ばかりです。

中でも、直に見る渋沢栄一の達筆の数々には感動しました。

惚れ惚れ見入っていると、説明ボランティアの方がお声をかけて下さいました。

ここぞとばかりノートを開き、質問攻めにする三男。その一つ一つに丁寧にお答え下さるボランティアさん。さすがの博識に加え、柔らかな口調と楽しい話術に引き込まれます。

戊辰戦争の飯能戦で壮絶な最期を遂げた、栄一の見立て養子・渋沢平九郎。ドラマでは岡田健史さんが演じていましたが、「実際の平九郎も美男子で有名でね」と写真を見せられて、びっくり。
本当にすごいイケメン剣士でした!
実姉の栄一の妻、千代も美しい人だったので、美形一族だったんですね。


三男を見て、「君は16歳か、昔ならそろそろ結婚して家を継ぐ年齢だね」
栄一は18歳で、17歳の千代と結婚したのだそうです。昔は今よりずっと寿命が短かったから、結婚も早かったのでした。

「千代は24で亡くなった。でも栄一は91歳まで生きたんだ。千代の分まで長生きしたんだと思う」
しんみりと語られていたのが印象的でした。

去り際に、「ここ観終わったらアンドロイドの栄一に会いに行ってね」とボランティアさん。


え?アンドロイド??

勧められるがまま、螺旋階段を昇って2階へ。。。

渋沢栄一アンドロイド/渋沢栄一記念館
渋沢栄一アンドロイド/渋沢栄一記念館
いらっしゃった!!!!

渋沢栄一翁です。

60~70代のお姿かしら?
千鳥のノブさんかと思った。(こらこら)

アンドロイドなので、動くし喋ります。想像通りの、良く通る力強いしっかりしたお声でした。本人の肉声を参考にして作られた人工音声だそうです。

その魅力的なお声で、経済と道徳の両立を説く「道徳経済合一説」の講義を受けることができますよ。

講義室内は写真撮影が許可されていました。「どうぞお撮りください」のお言葉に甘えて、一緒にパチリ。

渋沢栄一アンドロイドと記念撮影/渋沢栄一記念館
渋沢栄一アンドロイドと記念撮影/渋沢栄一記念館
続いて向かったのは、渋沢栄一を映像で学ぶコーナー。

その生涯と功績がまとめられた短編映画を、映画館のような大きなスクリーンで観ることが出来ます。

とても易しく分かりやすく優れた内容で、続けて2回も観ちゃいました。

渋沢栄一と言えば、明治から大正にかけて活躍し、その生涯において500社もの企業の設立や運営等に関わった、大実業家である表の顔ばかりが注目されがちですが、教育、芸術、福祉など社会貢献にも事業と同じ熱量で尽力し、才覚を表した人でした。
その尊く慈悲深い視野は、日本国内にとどまらず海外まで広く見渡し、やがて国際平和への貢献が評価され、何と!2度にわたってノーベル平和賞の候補にもなっていました。

ほんとうにすごい。
優秀なだけでなく、人として素晴らしい方だったんだなぁ。。。

観ていて何度も胸が熱くなりました。


映像を見ながら、ノートにペンを走らせていた三男。
途中、自分の高校の創始者・福沢諭吉先生の名前が出てきたところでペンを止め、それからは食い入るように映像に観入っていたのが印象的でした。

聞けば「福沢先生と同時期の、共に近代日本の創成期を担った人なんだなと実感したら、急に親近感が湧いた」のだそう。

渋沢自身も、一橋大学を設立し、日本女子大学等の経営に携わり、早稲田大学等の支援もした人物。高等教育の礎を築いたという意味で、確かに福沢先生の同志にも等しいのでしょうね。


最後に、建物の裏手にあたる北口へ。
ここに、高さ5Mの渋沢栄一の銅像が設置されています。
  
渋沢栄一像/渋沢栄一記念館
渋沢栄一像/渋沢栄一記念館
銅像は、アンドロイドより晩年のお姿な印象です。

ずんぐりむっくり、何だか可愛らしい。
ハンプティダンプティみたい。

映像で見ても渋沢栄一は身長が低く、150cm前後だったようです。
当時でも低い方だったんじゃないでしょうか。

対して平九郎は175cm程だったようで、
今でこそ平均的ですが、当時ではかなりの高身長だったと伝わっています。
(イケメンに死角なし!って本当ね)


私より12cmも低い、この丸っこいお爺ちゃまと、
前人未到の数々の偉業・功績とが、何とも結びつかない気がしてしまいますが。。。

渋沢栄一って方は、人の懐に入り込むのがうまい、印象深い魅力的な人物だったそうなので、さすればその外見も、親近感を抱かせたり、時々はちょっと油断もさせたり?
生来の武器にしていたのやもしれません。
 

それにしても、こんな立派な銅像をなぜ裏口に? と不思議に思いませんか?

もちろん、そこにはちゃんと意味があるのですよ。

銅像が見つめる先に在るのは、赤城山、榛名山などの群馬県の山々。そして県境に流れる利根川。

渋沢栄一が生まれ育ったここ、武州の血洗島村(現・深谷市)は、群馬県境にほど近い場所です。
幼少期より慣れ親しんだこの地形の自然は、実家の生業だった農業と密接に関係していました。また、利根川が当時の交通の要衝となって他県との往来を盛んにしていたことも、渋沢の知識と経験を育む基盤となったと言われています。


栄一翁は銅像になって、大好きな山や川を毎日眺めているんですね。。。
さぞかしお幸せに違いありません。

深谷の方々の慈悲深さにも感動しました。
亡くなった後もこんなに愛されて、大切にされている渋沢栄一。
まさに偉人ですね。
 
 
渋沢栄一記念館前にて
渋沢栄一記念館前にて
1時間の駆け足で観た渋沢栄一記念館でしたが、とても有意義な時間が過ごせました。

渋沢栄一ファン、「青天を衝け」ファンの方は、是非一度足を運んでみて下さい。
ドラマの裏側にある史実をあれこれ知れて、ますます今後が楽しみになること間違いなしです!

繰り返しになりますが、これだけ充実した施設と内容で無料でした!
深谷市、ありがとうございます。

※コロナの情勢によっては、休館や予約制となる場合もあるようです。
 念のため、ご訪問前に深谷市のHP等でご確認なさって下さいね。


記念館を後にして、次はいよいよ渋沢栄一の生誕地「中の家」に向かいます。


前編はここまで。後編に続きますよ。


とげまる子

とげまる子

埼玉県在住。画家。家族は夫と息子3人。趣味は音楽(スピッツ最愛です)、野球観戦(ホークス命です)、料理(作るのも食べるのも)。心身のアンチエイジングを大切に、ゆっくりと丁寧な暮らしを心がけています。

Instagram:yukiko_ohchi

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