初心者必見!「株」の始め方、まずは口座開設から【本気で株デビュー】

「株」初心者の方へ、初歩の初歩からお金のプロがアドバイス! 実際に株を売買するときに具体的にすべきこと、気をつけるべきポイントとは? 初心者がつまずきがちなポイントを押さえながら、具体的な方法を公認会計士・税理士の足立武志さんが伝授。

※原則的に、情報は’22年1月5日時点。情報は変わることがありますので、詳細はHP等でご確認ください。
※本記事は情報提供を目的としており、特定商品への投資を推奨するものではありません。投資で損失を被った場合でもいっさいの責任を負いかねますので、株式や金融商品等の購入はご自身の判断・責任でお願いします。

教えてくれた人

公認会計士・税理士 足立武志さん

公認会計士・税理士 足立武志さん

足立公認会計士事務所代表。(株)マネーガーディアン代表取締役。資産運用に精通した公認会計士・税理士として、執筆、セミナー講師等で活躍。ベストセラー『ファンダメンタル投資の教科書』(ダイヤモンド社)等、著書多数。

株の最初の一歩、口座開設は実は簡単!

株を始めてみたいと思ったら、株を買える環境づくりからスタート。まずは、証券会社の口座開設を。

「どんな株を買うかが決まっていなくても、証券会社の口座開設は無料でできるので、先にしておくといいでしょう。いざ株を買おうと思ったら、即行動に移せるからです。店舗で相談できる証券会社もありますが、今はスマホで簡単に取引できるネット証券が便利。株を売買する際の手数料も安めなのでおすすめです」

口座開設は手間がかかりそうだと心配しがちですが、それは昔の話。

「ネット証券なら、今はスマホひとつであっという間に口座開設ができてしまいます。HPで住所や名前、メールアドレス等を入力し、本人確認書類(運転免許証や健康保険証)やマイナンバーカード等を撮影してアップロード。メールや郵便で口座開設完了通知を受け取る流れが一般的です。手続きは数分で、口座開設までは数日~2週間程度でできます」

その口座開設の際に、言葉が独特ゆえ、多くの初心者がつまずきがちなのが、下記の2つのポイント。

「証券口座の種類を選ぶ必要があるのですが、よくわからないという声も聞きます。便利なのは、特定口座(源泉徴収あり)です。配当金の受け取り方法は4つありますが、株式数比例配分方式にするといいでしょう」

口座開設をしたら、必要な資金を入れて、あとは株を選ぶだけ。

「その際に、下記のように株の独自の用語が出てきてよくわからないこともあるかもしれません。ただ、一度でも株を売買すれば、ある程度わかってくるでしょう。まずは、実際に試してみることをおすすめします」

ネット証券ならこの5社!

楽天証券/SBI証券/マネックス証券/松井証券/auカブコム証券
自宅で口座開設手続きができ、スマホで簡単に取引でき、手数料が低めな「ネット証券」がおすすめだそう。「上記はネット証券の大手5社です。手数料にそれほど大きな差はないので、HPなどを見て気になる会社で始めるといいでしょう」。

口座を開くときの2つのポイント

❶「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶ
❷配当金の受け取りは「株式数比例配分方式」を選ぶ

口座を開く際には、まず“源泉徴収ありの特定口座”を。「税金関連の手続きを証券会社が行ってくれます。配当金の受け取りは“株式数比例配分方式”にすると、株の売却損と配当金を証券会社が自動で相殺してくれます」。

NISA口座って何?

NISAとは、少額投資非課税制度のこと。「株などで利益が出たり、配当金をもらったりしたら、通常約20%の税金がかかります。ところがNISA口座で売買すれば、この税金がかかりません。年ごとに一般のNISA(年間120万円まで、5年間)か、つみたてNISA(年間40万円まで、20年間)のうちどちらかひとつを選べます。ただし2024年に制度改正があり、特に一般のNISAは少々複雑になるため、よく調べてからにしましょう」。

イラスト

始める前に、知っておきたい「株」の用語解説

会社四季報
上場企業の事業内容、最近の概況、業績、財政状態、株主の状況などといった、株式投資に役立つ情報がまとまった書籍。年4回、毎年3月、6月、9月、12月の中旬に発行される。多くの個人投資家が用いる、株式投資のバイブル。

日経平均株価
日本経済新聞社が東京証券取引所第一部に上場する銘柄から225銘柄を選び、その株価をもとに算出した指数。年に1回見直しがある。

指値(さしね)注文
株の売買の際、売りたい値段、買いたい値段を指定して注文すること。売買の「価格」を重視した注文方法。

成行(なりゆき)注文
売買希望の値段を指定せずに注文すること。売買の「成立」を重視した注文方法。

損切(そんぎ)り
買ったときの株価より下がったときに(今後上がる見込みが低いと考え)、損を出した状態で売ること。

損益通算
株の売買による利益&損失や配当金のプラスとマイナスを相殺すること。利益には(NISA口座でない場合は)約20%の税金がかかるが、損失と相殺することで税金を減らせる。

国内株の取引時間
平日9時~11時半、12時半~15時。注文はいつでも出せるが、取引はこの時間内に行われる。

公認会計士・税理士 足立武志さん

Point
株を売買するときには、独自の言葉がよく出てきます。最初は知らない言葉ばかりかもしれませんが、取引していくうちに、慣れていきますよ。

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