株ってそもそも何ですか?株でのお金の増やし方は?【本気で株デビュー】

ニュースや記事などで耳にして、なんとなく知っているつもりの「株」だけど、実はよくわかっていない人も多いかも。そこで、初歩の初歩からを公認会計士・税理士の足立武志さんが伝授!

教えてくれた人

公認会計士・税理士 足立武志さん

公認会計士・税理士 足立武志さん

足立公認会計士事務所代表。(株)マネーガーディアン代表取締役。資産運用に精通した公認会計士・税理士として、執筆、セミナー講師等で活躍。ベストセラー『ファンダメンタル投資の教科書』(ダイヤモンド社)等、著書多数。

会社のオーナーになり、配当金や株主優待値上がり益をねらう

投資の代表格ともいえる「株」。「株を買うことは、その会社のオーナーになることなんですよ」と、資産運用に精通した公認会計士として活躍している足立武志さんはいう。「株を買って会社のオーナーのひとりになれば、会社が儲かれば配当金をもらえますし、会社独自のプレゼント(=株主優待)をもらえることも。さらに、株主総会に出席する権利を得られます」(足立さん、以下同)

会社のオーナーになるというと、ものすごい大金が必要なイメージだが……。「ほんの数万円で買える株もありますよ」と足立さん。

「基本的に100株単位で買うので、株価が500円なら、500円×100株=5万円で購入できます。例えば、ENEOSホールディングスは株価が442円なので(1月5日終値)、4万4200円で買えます。セブン銀行やオンワードホールディングス、りそなホールディングスなど、2~5万円ほどで買える株も意外とあります」

株でお金を増やす方法は、下のように主に2つ。

「値上がり益(キャピタルゲインともいう)と、配当金や株主優待(インカムゲインともいう)の2つです。値上がり益は、買った株価から値上がりして売って得られる利益で、株によっては5倍、10倍になるものも。例えば『日本M&Aセンターホールディングス』の株は、2012年からの9年間で、株価がおよそ50倍にまで大きく上昇。そのような株は、実は少なくないんですよ。また、配当金や株主優待に惹かれて株を始める人も増えていますね。値上がり益ほどのインパクトはありませんが、配当金は数千円~数万円ほど受け取れるケースが多く、おこづかいのように楽しむイメージです」

いろいろ考える前にまずは始めてみて経験を積んでみよう

株を始めようと思ったら、考えることはいろいろあるけれど、「まずは始めてみることが大切」と足立さん。

「株価が10倍などになればお金が大きく増えますが、そのように大きく伸びる会社は名前が知られていないところがほとんど。見つけることは初心者のかたにはなかなかむずかしいので、まずは知っている会社の株から始めてもいいでしょう。経験を積んで、チャレンジしてみたいと思ったら、大きな値上がり益を目ざしてもいいと思います。押さえるべきところをしっかり押さえれば、株はそれほど怖くありませんよ」

株でのお金の増やし方は、主にこの2つ

《1》買いたい人が増えれば儲かる! 値上がり益(=キャピタルゲイン)

イラスト1

株価が安いときに買い、高いときに売れば、値上がりした差額が「値上がり益」となる。「A社の株を、株価1000円のときに100株買い、値上がりして株価1500円のときに売った場合、10万円(1000円×100株)で買って、15万円(1500円×100株)で売ったことになるので、差額5万円が値上がり益になります(売買手数料を考慮せず)。値上がりが大きければ、また株数が多ければ、儲けも大きくなります」。

《2》株主へのお礼としてもらえる! 配当金・株主優待(=インカムゲイン)

イラスト2

株を保有していると、年に1~2回、配当金のほか、商品券や割引券、自社製品などの株主優待をもらえることも。「配当金は、会社の決算の際に金額が決められ、持っている株数に応じてもらえます。また、株主優待は、会社が株主へプレゼントや商品の割引を行うこと。ただし、配当金や株主優待の有無や内容は、会社によって異なります。業績により、減るか、なくなる場合もあるので要注意です」。

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