『九十歳のラブレター』加藤秀俊著

あまりにも素敵な本に出会いました。 何度でも読み返したい一冊です。
数ヶ月程前、読売新聞の本の紹介欄に、加藤秀俊著『九十歳のラブレター』が載っていました。
ふと気になり購入したもののなかなか読む時間が取れず、最近読み始め、一気に読んでしまいました。
90歳であられる社会学者の加藤秀俊先生が、2年前に亡くなられた最愛の奥様との出逢いから別れを語られた本です。

そこには、想像もしなかった物語がありました。
ノンフィクションであるのに、まるでフィクションであるような。現実であるのに、ディズニーのような夢の御伽の世界のような。
こんなにも誰かを愛し愛される生き方があるなんてと羨ましく思うと同時に、人と人との繋がりの根底には、例えそれが男女間でなくても、やはり愛なのだと知らされました。

折に触れて、きっと私はまたページをめくり、お二人の間に流れる穏やかで清らかな深い愛情から、生きる勇気と信念を与えてもらうことでしょう。

若かりし頃には決して響かなかったであろうものが、今この歳になって真っ直ぐ心に届きました。

エクラ世代の皆様にも是非読んでいただきたい一冊です。
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仁見

仁見

東京都在住。一女一男の母。趣味は読書、ミュージカル鑑賞。最近は、デパコスからプチプラまで良さそうな美容商品を試すことを楽しんでいます。

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