泣けて泣けて。考えさせられた。とても良かった映画『エゴイスト』

ずっと見たいと思っていた映画。 泣けて泣けて。映画を見ながら途中呼吸困難になるのではないかと思うくらい、泣きました。映画を見た夜は胸の奥深いところが揺さぶられた感じで、なかなか寝つけませんでした。
泣けて泣けて。考えさせられた。とても良かった映画『エゴイスト』_1_1
胸の奥深いところってなんだろう。
なんでこんなに衝撃を受けたのだろう。
映画を見終わってから、ずっと『エゴイスト』のことが頭から離れませんでした。

なぜなのかわからないのだけど、自分がこんなにも衝撃を受けている理由をもっと知ろうと思って、原作を読んでみたら、また泣けて。

実話をもとにしていたのかと泣いて。
作者はもうこの世にいらっしゃらないことを知ってまた泣いて。

こんなにも衝撃を受けて泣ける理由はなにかと、何日も考え続けて、出てきた答えをまとめてみたいと思います。
まず、人を好きになったことに「ごめんなさい」と言わないといけない世の中であること。

今、日本はLGBTQや、DEI(多様性、公平性、包括性の英語の頭文字からとった)という言葉を見かけるようになり、大手企業を中心にルールを変更したり、研修を実施するなどの取り組みが見られるようになってきました。
でも、これは本当に最近のことで。しかも、本当に社会に浸透しているのでしょうか。

私が20年前に住んでいたアメリカのシアトルでは、ゲイカップルが幸せそうに暮らし、養子縁組で子どもを育てているカップルもいました。休日の朝、ベビーカーを引いて3人で楽しそうに歩いている姿も見かけました。
また、娘を持つお母さん同士がレズビアンカップルとしてそれぞれ子連れで女性4人で、楽しく暮らしているお家に遊びに行ったこともありました。

今の日本はどうでしょう。
映画を見ながら、男の人が男の人を好きになることを隠したり、自分らしく生きることと社会の思い込みとのズレに、社会に対して謝っている人がたくさんいるのではないかと思うと、胸が締め付けられました。

加えて、シアトル時代を思い出すのはゲイカップルもレズビアンカップルも社会的地位の高い人、お金持ちの人が多かったように思います。レズビアンカップルのお庭にはジャグジーがありました。
収入が生きる自由を決めるのかということも映画を見て苦しくなった点です。
映画の中でも、鈴木亮平さん演じる浩輔と、宮沢氷魚さん演じる龍太の生活に格差があり、特に龍太の境遇がせつない。

そして、龍太がやりたくない仕事を頑張る理由がお母さんのため。
浩輔も中学生の時に亡くなったお母さんのことをずっと思っている。子どもは何歳になっても、お母さんのことが大好き、お母さんに甘えたい、お母さんを大事に思う気持ちが泣けます。


宮沢氷魚さんは、『エゴイスト』でアジア・フィルム・アワード助演男優賞を受賞されました。宮澤さんはもちろん、鈴木亮平さんも素晴らしい。阿川佐和子さんも素晴らしい。その他全部がとってもとっても良かったです。

なぜあれほど泣けたのか、確認したくて、2週間後にもう一度一人で見に行きました。2回目は、あ、服装がダウンジャケットだ、半袖だ、と季節の移り変わりなどを観察することができて冷静に見ることができました。しかも、「あれ、こんなシーンあったけ!?」と1回目は泣きすぎて、しっかり見られてないシーンもありました。
ちなみに、映画館ではお隣りの席の方が大号泣されてました。
わかるよー。その気持ち!と思いながら見てました。


一回目は主人と観に行きましたが、泣くところ、感想が違うのです。
人によって感じ方が様々な映画だと思います。
気になってた方、ぜひ観てください。おすすめです。
さとコーチ

さとコーチ

東京都在住。夫と子どもと暮らしてます。アラフィーになり急いで始めた筋トレ、書道。頑張ると変化があるから楽しくなってまた頑張ってます。

Instagram:sato_coach

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