エクラ京都班が選ぶ 私たちが惚れ続ける京都の殿堂入り名品五選

eclat10月号では、エクラ京都班が選び抜いた10年間のベストバイアイテムをご紹介。いつまでも持ち続けたい京都の“惚れ続ける名品”とは?
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5.『北村德齋帛紗』

帛紗(ふくさ)は大切な器物を清め改めるための布で、亭主がさばく無地のもののほか、古帛紗にどんな色柄を選ぶかは、道具ぞろえの楽しみのひとつ。ここでは金襴(きんらん)、緞子(どんす)、錦などの名物裂(めいぶつぎれ)や、オリジナルの裂地も。渋い間道(かんどう)もあれば、金糸が織り込まれた華やかな唐草文もあり、その種類の豊富さに目を奪われる。
「お点前帛紗の4分の1ほどの古帛紗は、お茶碗を受けたり、道具を拝見するときに使いますが、ふだんの生活にも役立つんですよ。お月謝を出す時に二つ折りにして包んだり、高価なものを渡すときに載せたり、額装して飾るのもきれいです」と、9代目の北村德齋さん。今回京都を訪れた富岡佳子さんはそのアイデアを聞き「洗練された気遣いを受けると、うれしいですよね。私も帛紗を使ってさらっとそういうことができるようになりたいし、日本らしい礼節を娘にも伝えていけたら」と、うなずいた。

西陣で300年以上の歴史を誇る日本で唯一の茶道帛紗専門店。お点前用の無地、友禅染、古帛紗の他、仕覆の仕立ても可。小物類も豊富に揃う。『北村德齋の仕事 裂地爛漫』(淡交社)が9月発売予定。
上京区寺之内通堀川西入東西町414 ☎075・414・0294 9:30 〜17:00 休 土・日曜、祝日 www.kitamura-tokusai.jp/
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