-
【50代介護の心配】親が認知症になってしまったら…。どうすればいい?「その時」のために備えておきたい
親が認知症になってしまう。50代ならだれにとっても、それは、決して他人事ではない。親が認知症になってしまったら…。保険の手続き、通院、介護…、どうすればいい?認知症についての基礎知識や介護の種類や方法、手続き、お金のことなど専門家にお聞きしました。「その時」のために、ぜひ参考にして。
【正しく介護認定を受けるための、7つのポイント】医師の「意見書」作成時がカギ!
河北美紀さん
1.主治医に会うときは親と同席し、ふだんの様子を正しく伝えて
要介護度の重要な判断材料になるのが、対象者の心身に関する情報。調査員が訪問して直接聞き取るほか、主治医からの意見書も参考にされる。「要介護認定は、介護を受ける本人と介護者双方からふだんの様子を聞き取るのが理想。親本人が伝え忘れたり、見栄を張って取り繕ったりする場合もあるので、子供も同席し、正しい情報を伝えて」(河北さん)。
2.本人の前で医師や調査員に伝えづらいことは「メモ」で渡すのが有効
「医師や訪問調査員に伝えたいけれど、親の前では口にしづらい内容もあるだろうと思います。そんなときはメモの活用を。『最近迷子になった』とか、『ひとりでトイレはできるけれど、床や便器を汚すようになり、あとで私が掃除している』など、サポートが必要な具体的事例や頻度を書いたメモを渡せば、意見書を書く際の参考にしてもらえます」
3.車椅子でアピールもOK!視覚で訴えよう
介護認定に必要な主治医意見書は、かかりつけ医に書いてもらうのが原則。かかりつけ医がいない場合は、市区町村が指定する医療機関を受診することになる。「診察時間はせいぜい10分前後。その短い時間の間に、初めて会う医師に介護の必要性を認めてもらうには、視覚に訴えるのがおすすめ。百聞は一見にしかず、ですから」。親の歩行が安定していないなら、病院の受付で車椅子を借りて利用したり、杖を使ったりするなど、医師が目で確認できるものを活用するのがベター。「自宅や入院先の病院に来た訪問調査員に対しても、同様の方法が有効になります」
4.必要だと思う介護度をズバリ医師にいう
主治医意見書を作成する医師は、介護の専門家ではないので、対象者が、どの程度の介護を要するかは想像がつきにくい。なので、家族が必要な介護度を率直に伝えるのも手。
「『平日はデイサービスに行ってもらえると、私も仕事をやめずにすむ』とか『要介護3以上でないと介護施設に入所できない』など、具体的に要望を伝えてみましょう。そのとおりになるとはかぎりませんが、所見に『要介護3程度』といった見立てを書いてくれる医師もいます。介護認定審査会はそれを参考にするので、一助になるかもしれません」
5.理学療法士や作業療法士と良好な関係を保つ
脳梗塞などで入院し、リハビリを受けることになれば、担当の理学療法士や作業療法士がつく。彼らは、介護認定を受ける際の頼れる存在。良好な関係を築き、自宅の間取りや部屋の状況も含め、退院後の生活について把握してもらうのが得策。「医師は主治医意見書を書く際に理学療法士や作業療法士の記録を参考にしますし、訪問調査員が病院に訪問する際、理学療法士や作業療法士が立ち会う場合もあります。そのとき、介護対象者や家族が何に困っているかを専門家としてコメントしてもらえれば、調査員に正確な情報が伝わり、認定がスムーズに進みやすくなります」
6.認知症は手間がかかったエピソードを具体的に伝える
認知症が原因で介護認定を申請する場合は、医師や調査員に、具体的なエピソードを頻度とともに伝えることが重要。「『物が見つからないといって、週に1〜2回電話がかかってくる』『買い物にいって迷子になるケースが、先月は3回あった』など、認知症が疑われる症状が出た日時や頻度、そのときの様子などを記録しておくといいでしょう。医師から認知症と診断されていなくても、認知症状があれば、介護認定の際に考慮してもらえます。暴れるなどの問題行動は、可能ならば写真や動画に撮って提示すると伝わりやすいです」
7.薬の飲み残しなど小さなことまで、面談中に伝えきる!
医師との面談や調査員の聞き取り訪問の際、介護を受ける本人に関する情報は、些細なことであっても報告を。「『高齢者なら誰にでも起こることだから』などと躊躇せず、医師や調査員に伝えてください。薬をしょっちゅう飲み忘れるといったことでも、十分介護認定の参考になります。短い時間内では伝えられないようなら、事前にメモにまとめておき、渡すというのもいいと思います」。
-
介護保険サービスはどうやって利用するの? 親のことが心配……と思ったらすぐに検討しよう!
親のためにも、自分のためにも、知っておいたほうがいい「介護保険」のこと。介護が必要になったからといって、自動的にサービスが受けられるわけではない。利用するには、要介護と認定してもらうための申請を自ら行うことが必須。認定がスムーズにされるよう、申請の流れや認定基準などをチェック。
-
【介護保険、これだけは覚えておきたいQ&A】利用基準は?受けられるサービスは?
「介護保険」制度ができて約20年。実は3年ごとに見直されている! 保険料の額から納入する期間、利用できる年齢やサービスまで、介護保険制度にまつわる基本知識を、Q&A形式でわかりやすく解説。
What's New
-
投資に向く人、向かない人。そして“最高の財産”とは? お金のプロが語る幸せな「お金の生かし方」
この先のシニア世代を安心して生きるために、50代の今これからできること、今するべきことは? お金の不安をなくして幸せになるコツを、確定拠出年金アナリスト 大江加代さんに教わります。
50代のお悩み
2025年11月10日
-
まずは“支出の見える化”を! お金のプロが指南。50代からの「お金のよりよい生かし方」
この先のシニア世代を安心して生きるために、これからできること、50代の今するべきことは? お金の不安をなくして幸せになるコツを、確定拠出年金アナリスト 大江加代さんに教わります。
50代のお悩み
2025年11月9日
-
50代はどう考えている? これからを幸せにする 「お金の生かし方」アンケート
物価高に老後、健康のこと。50代になると、若い頃とは異なる不安もいろいろあるはず。だからこそ、今「お金」について考えたいもの。エクラ世代へのアンケートから見えた、リアルな声を公開。
50代のお悩み
2025年11月8日
-
「一人が怖い」「一人になりたい」そんな気持ちになったら……?50代の「心の揺れ」を徹底解説
人生経験を重ねてきたはずなのに、ふと抱く孤独感と逃避願望。その背景を脳と心の両面から深掘り!
50代のお悩み
2025年9月27日
-
“一人が怖いとき、一人になりたいとき”エクラ世代がふと抱く孤独感を感じるエピソードを公開!
人生経験を重ねてきたはずなのに、ふと抱く孤独感と逃避願望。エクラ世代が抱える“一人が怖い”、“一人になりたい”と感じるエピソードを公開!
50代のお悩み
2025年9月22日
-
50代におすすめのトレンドアイテム
人気ファッションアイテムを厳選してご紹介
-
毎日コツコツ続けられるアイケアコスメ
製薬会社が開発した「ブライトエイジ」で、アイケアが楽しく続く
-
一度は泊まりたい!高級ホテル・旅館
日常を忘れて至福のときが過ごせる極上の旅へ
-
読者モデル 華組のユニクロ・GUコーデ
真似したい!50代ファッションブロガーの着こなし集
-
エクラ公式通販の人気アイテムランキング
もう迷わない!50代が買うべき秋の服
-
大人のためのヘアスタイル・髪型カタログ
髪のお悩み解決!若々しく見えるヘアスタイル
-
都心の贅沢宿。天然温泉と美食でリフレッシュ
東京駅から10分。ひとりで気軽に宿泊できる日本旅館でご褒美時間
-
松井陽子の「エクラ ゴルフ部へようこそ!」
松井陽子さんが50代におすすめのゴルフウェアやゴルフの楽しみ方をご紹介。
-
大人のしぼみ肌に毎日使えるシートマスクを
フェイスマスクは毎日の相棒。水分を届け、大人の肌を底上げ!
-
読者モデル 華組のZARAコーデ
50代はどう着こなす?ファッションブロガーコーデ集
-
大人肌にエリクシールの新リンクルクリーム
日本で唯一の純粋レチノール配合。新配合成分で深いシワにも届く
-
【おしゃれな50代のデニムコーデ10選】秋も大活躍!シャツやカーディガンとあわせたスタイルが人気
季節問わずはけるデニムは、何を着るか迷う端境期にぴったりのアイテム。そこで今回はおしゃれなアラフィー読者モデル エクラ華組・チームJマダムのデニムパンツコーデをご紹介。
-
秋の旅行、週末のお出かけ、何を着ていく?リラックス感と上品さがちょうどいい50代の着こなし
紅葉狩り、温泉、街歩き…秋の旅行や週末のお出かけは、服選びに迷いがち。寒暖差に対応できること、長時間の移動でも疲れないこと、そして写真に映える“ちょうどいい”おしゃれ感のすべてを叶える大人のスタイル。デ…
-
【50代に人気のショートヘア60選】おばさんに見えない!大人かっこいい雰囲気が叶う若見えショートヘア
ヘアスタイルに気を遣っているかで印象が大きく違ってくる50代。そこで今回は大人のかっこよさと上品な雰囲気を引き出し、若見え効果も叶う秋にぴったりのショートヘアをご紹介。白髪や薄毛、うねりのお悩みもカバ…
-
定番「黒パンツ」は“選び方”で差がつく!50代の黒パンツスタイル17選
黒パンツは、誰もが一枚は持っている定番アイテム。だからこそ、選び方次第で印象は大きく変わる。シルエットで洗練を引き出すワイド、きちんと感と抜け感を両立するセミワイド、そして素材で差がつくつや感パンツ…
-
【50代におすすめのミディアムヘア60選】手入れが楽で老けて見えない!秋の上品ミディアムヘア
おばさん見えしない40代・50代におすすめのミディアムヘアをご紹介。まとめ髪やハーフアップなどのヘアアレンジを楽しめたり、スタイリングや手入れが楽なミディアムヘアで、品のよい若見えと大人の女らしさを叶え…