老け見え解消の近道は鼻! 50代が即実践できる「鼻ほぐし技」まとめ

顔の中央にあるのに、あまり動かさない鼻。実はコリやむくみがため込まれていて、エイジングサインを引き起こしている可能性が。エイジングデザイナーの村木宏衣さん提案の「鼻ほぐし技」で、老け見えを防いで!
\私が教えます!/
村木宏衣(ひろい)さん

村木宏衣(ひろい)さん

エイジングデザイナー。美容医療クリニックなどでの勤務を経て村木式整筋メソッドを確立。’18年に自身のサロン『Amazing♡Beauty』を開設。著書は『鼻のむくみ・ゆがみとり! 顔印象変わる 美鼻矯正』(講談社)など。

鼻の形を変化させるコリが老け顔やお疲れ顔を招く
老け見えやお疲れ顔の隠れた原因になるのが“鼻のコリ”によるむくみやゆがみです、と村木さん。

「目や口に比べ、鼻はふだんからあまり動かさないパーツ。ここ数年はマスク生活で、その傾向はより顕著に。そのため、鼻まわりの筋肉が使われずに凝り固まり、これがむくみやゆがみにつながります。

小鼻が横に広がったり、鼻すじがぼやけたり、と鼻の形が変化するのはもちろん、口もとや目もと、頰につながる鼻まわりの筋肉が凝り固まると口角が上がらず、ほうれい線が深くなったり、まぶたが下に引っぱられ、目が小さく見えるようになったり、血液やリンパ液の流れが滞ってくまやくすみの原因にも。

この状態を改善するのに効果的なのが鼻ほぐしです。顔の中央にある鼻の形の変化は、ほかの部分の変化にもつながるエイジングサインのバロメーター。いつでもどこでもできるからぜひ習慣にして若々しい顔をキープして」

50代のあるある「鼻まわり」の変化

50代のあるある「鼻まわり」の変化

①あれ? 鼻すじがぼやけてきた?

老廃物がたまってむくみやすい鼻まわり。ほぐさないと、鼻すじがどんどんぼやけ、ぺちゃんこな鼻印象になるほか、鼻まわりの血行不良で、くまやショボショボ目にもつながってしまう。

②あれ? 鼻横の毛穴が目立ってきた?

コリがたまり、むくんだ鼻は、横に広がる傾向に。鼻まわりの毛穴も横に引っぱられてしまい、毛穴目立ちの原因に。

③あれ? 小鼻が広がってきた?

鼻まわりが凝り固まると、ほかの部位の筋肉の動きに引っぱられて小鼻が横に広がり、ボテッとした印象の鼻に。顔全体が横に広がってきたサインにも。

④あれ? 鼻の穴、こんなに大きかった?

鼻まわりの動きが悪くなると、小鼻や鼻の下が下垂し、正面から鼻の穴が見えやすくなり、鼻の穴も大きい印象に。鼻から下が支えられず、ほうれい線の原因にも。

⑤あれ? 鼻の下が長くなった?

鼻まわりの筋肉が凝り固まると、口角や唇を引き上げる筋肉も使いにくくなり、衰えて下垂。鼻と口の距離が長くなり、間延びした顔になるうえ、下半顔のたるみ印象も加速。

「お疲れサイン」への鼻ほぐし技

疲れ目や呼吸のしにくや、といった「お疲れサイン」も老け見えを呼ぶ大きな原因に。即効性抜群の鼻ほぐしでこまめに解消して。

お悩み1:ショボショボ目の疲れをとりたい!

小鼻を引き締めながら、疲れ目に効くツボも刺激

\むくんだ小鼻を小さく戻す効果も!/
小鼻の両わきから眉頭までの筋肉をほぐして老廃物を流し、鼻まわりのむくみをとることで、目の疲れも同時に改善。鼻すじが通って小鼻が引き締まり、立体感のある顔をつくる効果も。

小鼻を引き締めながら、疲れ目に効くツボも刺激

\ほぐすのはここ!/

A.眉毛下制筋(びもうかせいきん)

滞った老廃物の流れを促しながら、この筋肉上にある疲れ目のツボ「睛明(せいめい)」(眉頭の少し下)も刺激すればより効果的。

B.鼻筋(びきん)の尾翼部

「迎香(げいこう)」(小鼻の左右のわきにあるくぼみ)、「鼻通(びつう)」(小鼻のつけ根の両わき)という、鼻まわりのむくみとりに効果的なツボがあるので、同時に刺激すればスッキリ。

1

親指と中指で小鼻のきわをつまみ、圧をかけながら、「え」と口を大きく動かして発声。指がすべる場合は、ティッシュペーパーを当てて上からつまんでもOK。

親指と中指で小鼻のきわをつまみ、圧をかけながら、「え」と口を大きく動かして発声。指がすべる場合は、ティッシュペーパーを当てて上からつまんでもOK。

2

そのまま圧をかけながら、今度は「お」と口を大きく動かして発声。この「え」「お」を10回繰り返す。

3

次に人さし指の腹を鼻骨のきわに押し当て、縦方向に小さく動かしてコリをほぐす。骨に圧をかけるイメージでほぐして。少しずつ位置を変え、眉頭から小鼻まで同様に行う。

次に人さし指の腹を鼻骨のきわに押し当て、縦方向に小さく動かしてコリをほぐす。骨に圧をかけるイメージでほぐして。少しずつ位置を変え、眉頭から小鼻まで同様に行う。

お悩み2:鼻の通りをよくして呼吸を楽にしたい!

鼻の小さなゆがみを改善し、鼻の通りをよくする

\鼻すじのゆがみを修整する効果も!/
鼻腔を狭くして、息を吸いにくくさせるのが、コリによる鼻骨の微妙なゆがみ。このゆがみを改善すると鼻が通り、呼吸が楽に。副交感神経のスイッチが入りやすくなりイライラも軽減。

\鼻すじのゆがみを修整する効果も!/

\ほぐすのはここ!/

A.鼻筋

コリによる鼻骨の微妙なゆがみは、鼻の側面から優しく圧をかけて調整。狭くなった鼻腔が広がって鼻の通りがよくなり、呼吸が楽になる。鼻のラインを美しくする効果も。

B.上唇鼻翼挙筋

小鼻のわきをほぐすことで、下向きに引っぱられて狭くなった鼻腔をさらにリセット。頰の下垂の改善効果も。

1

片手の人さし指の先を眉頭の下に当て、第2関節までの全面を鼻の側面に当てる。反対側の手の人さし指は目頭よりやや下のくぼみに当て、そのまま鼻すじをはさむように左右から優しく圧をかけ、鼻から息を5秒吸って、口から5秒かけて吐く。

片手の人さし指の先を眉頭の下に当て、第2関節までの全面を鼻の側面に当てる。反対側の手の人さし指は目頭よりやや下のくぼみに当て、そのまま鼻すじをはさむように左右から優しく圧をかけ、鼻から息を5秒吸って、口から5秒かけて吐く。左右を入れ替えて同様に。これを5回。

2

左右の手の指先が小鼻のわきにくるように当てる。手を縦にして指の側面を鼻の側面に添わせながら、肌をさすり上げる。指先が眉の上あたりにきたらストップ。

左右の手の指先が小鼻のわきにくるように当てる。手を縦にして指の側面を鼻の側面に添わせながら、肌をさすり上げる。指先が眉の上あたりにきたらストップ。

「エイジングサイン」への鼻ほぐし技

ほうれい線、くまやたるみなどの「エイジングサイン」解消も、鼻からのアプローチが有効。気になったときに即ほぐして。

お悩み1:ほうれい線を浅くしたい!

鼻を囲む筋肉のコリをほぐして下垂を改善

\鼻を引き締めて、小顔効果も!/
上唇挙筋や大頰骨筋、小頰骨筋など鼻を囲む筋肉が凝り固まることで、頰や口角も下垂し、ほうれい線が深くなる原因に。これらの筋肉をほぐしつつ、鼻下を支える口輪筋を鍛えればほうれい線が目立ちにくくなる。

\鼻を引き締めて、小顔効果も!/

\ほぐすのはここ!/

A.上唇挙筋(じょうしんきょきん)

鼻のつけ根から小鼻の下まで鼻のわきに添って走る筋肉。上唇を引き上げる働きがあり、鼻が凝り固まるとこの筋肉も硬くなり、ほうれい線ができやすくなる。

B.大・小頰骨筋(きょうこつきん)

大頰骨筋は口角を上げる役割がある筋肉で、小頰骨筋は頰を引き上げる役割がある筋肉。鼻が凝り固まるとこれらの筋肉も硬くなって頰が下垂し、ほうれい線の原因に。

C.口輪筋(こうりんきん)

口をぐるりと取り囲む筋肉で、口を閉じるときや突き出すときに働く。ここの衰えが、鼻の下の間延びや、頰や口角の下垂の原因になり、ほうれい線を加速させる。

1

人さし指と中指の腹を小鼻の横に当て、「え」と大きく口を動かして発声。このとき、上の前歯をすべて見せるように口を大きく開けることがポイント。

人さし指と中指の腹を小鼻の横に当て、「え」と大きく口を動かして発声。このとき、上の前歯をすべて見せるように口を大きく開けることがポイント。

2

次に「お」と大きく口を動かして発声。この「え」「お」を5回。次にそこから指幅2本分上の位置と、指幅2本分外側の位置に指を移動させて同様に「え」「お」を行う。

次に「お」と大きく口を動かして発声。この「え」「お」を5回。次にそこから指幅2本分上の位置と、指幅2本分外側の位置に指を移動させて同様に「え」「お」を行う。

3

唇を思いきり突き出し「う」の口にして、左右にゆっくりと回す。口をすぼめるとシワになるのでタコの口をつくるイメージで突き出して。右回し、左回し、各10回。

唇を思いきり突き出し「う」の口にして、左右にゆっくりと回す。口をすぼめるとシワになるのでタコの口をつくるイメージで突き出して。右回し、左回し、各10回。

お悩み2:どんよりぐまを薄くしたい!

鼻の中央や眉頭の筋肉の動きをよくして血行促進

\鼻すじをシュッと通す効果も!/
鼻の中央や眉頭には多くの血管が集まっているが、筋肉が動きにくく血行不良になりがちで、これがくまの原因に。鼻筋や眉頭の皺眉筋の動きをよくすればくまが解消しやすい。

\鼻すじをシュッと通す効果も!/

\ほぐすのはここ!/

A.皺眉筋(しゅうびきん)

鼻骨のきわにある眉頭から眉毛の上に向かって走る筋肉。ここをほぐしむくみをとると鼻すじが通るうえ、目のまわりの血流やリンパ液の滞りが改善し、くまが改善しやすくなる。

B.鼻筋

鼻の真ん中から小鼻のわきを通り、小鼻の下までつながる筋肉。この筋肉の動きをよくしてコリをとると目のまわりの血液とリンパ液の流れがよくなり、くまが改善しやすい。

1

眉間のくぼみに右手親指の腹を当て、ほかの指を髪の生えぎわに置き、頭の骨をはさむように圧をかける。

眉間のくぼみに右手親指の腹を当て、ほかの指を髪の生えぎわに置き、頭の骨をはさむように圧をかける。同時に左手の親指と中指でメガネの鼻パッドが当たる部分をはさみ、小指のつけ根の膨らみをあごに添え、下に引っぱって5秒キープ。これを5回。左右を入れ替えて同様に。

2

次に1の状態のまま、右親指で眉間を上に押し上げ、左手で鼻を引き下げながら、「うんうん」とうなずく。これを8回。左右を入れ替えて同様に。

次に1の状態のまま、右親指で眉間を上に押し上げ、左手で鼻を引き下げながら、「うんうん」とうなずく。これを8回。左右を入れ替えて同様に。

3

手の位置は2と同じままに、「いやいや」と首を横に振る。これを8回。その後左右を入れ替えて同様に。

手の位置は2と同じままに、「いやいや」と首を横に振る。これを8回。その後左右を入れ替えて同様に。

お悩み3:横に広がった顔を小顔に見せたい!

鼻を横に広げる筋肉を動きやすくして引き締め

\小鼻の広がりの引き締め効果も!/
口角を上げる大頰骨筋や、頰を引き上げる小頰骨筋の動きが悪いと、鼻や顔が横に引っぱられる。また、側頭部のコリも鼻を広げ、顔をたるませる原因。ほぐして動かし、引き締めを。

\小鼻の広がりの引き締め効果も!/

\ほぐすのはここ!/

A.側頭筋

頰骨から側頭部に広がる筋肉で、ここが固まると鼻を左右に広げ、鼻コリの原因に。Bをほぐすときに一緒にほぐすことで、顔全体の横幅がスリムになって小顔効果も。

B.大・小頰骨筋

口角と頰骨をつなぐ筋肉。小頰骨筋は頰を、大頰骨筋は口角を引き上げるので、ここが凝り固まり動きにくくなると顔がたるみ、鼻が横に広がりやすくなる。動かしてコリを解消。

1

左右の黒目の延長線上の頰骨の下に親指の腹を当てる。ほかの4本の指は耳の上から側頭部に添える。

2

頰骨の下に当てた親指は斜め上奥方向に圧をかけ、側頭部に添えた4本の指で頭をわしづかみにする。そのまま「あ」と口を動かして発声。

頰骨の下に当てた親指は斜め上奥方向に圧をかけ、側頭部に添えた4本の指で頭をわしづかみにする。そのまま「あ」と口を動かして発声。

3

そのままの状態で「ぐ」と大きく口を動かして発声。この「あ」「ぐ」を5回。親指を耳たぶのほうに少しずつずらし、3カ所で同様に行う。

そのままの状態で「ぐ」と大きく口を動かして発声。この「あ」「ぐ」を5回。親指を耳たぶのほうに少しずつずらし、3カ所で同様に行う。

お悩み4:眠そうな上まぶたをスッキリさせたい!

鼻をむくませる筋肉のコリをほぐせば目もパッチリ

\鼻のつけ根のむくみをとって、鼻高効果も!/
鼻のつけ根のむくみを呼び、鼻をぼやけさせる、皺眉筋と眉毛下制筋のコリは、上まぶたを引き下げる原因にも。しっかりほぐせば目がパッチリ開くほか、眼精疲労や目頭の横ジワの改善効果も。

\鼻のつけ根のむくみをとって、鼻高効果も!/

\ほぐすのはここ!/

A.皺眉筋(しゅうびきん)

眉頭から眉上部につながる筋肉。眉間にシワを寄せるときに働く。ここが凝り固まると鼻がむくみ、目も重たくなりぼんやりした印象になるので、入念にほぐす。

B.眉毛下制筋

眉頭から目頭にかけて鼻骨の左右に走る筋肉。眉毛を引き下げるときに働く。この筋肉も凝り固まると上まぶたが重くなってしまうので、よくほぐすことが大切。

1

机に両肘をつき、両手の人さし指を曲げた状態で、第1関節と第2関節の間にある平らな部分を眉頭に当て、頭の重さを指にのせる。

机に両肘をつき、両手の人さし指を曲げた状態で、第1関節と第2関節の間にある平らな部分を眉頭に当て、頭の重さを指にのせる。

2

そのまま、「うんうん」とうなずくように首を縦に振る。

そのまま、「うんうん」とうなずくように首を縦に振る。これを5回。眉頭からスタートして指の位置を少しずつ外側にずらしていき、眉上で3カ所、同様に行う。

3

そのまま、今度は「いやいや」と首を横に振る。これを5回。眉頭からスタートして指の位置を少しずつ外側にずらしていき、眉上で3カ所、同様に行う。

そのまま、今度は「いやいや」と首を横に振る。これを5回。眉頭からスタートして指の位置を少しずつ外側にずらしていき、眉上で3カ所、同様に行う。

4

左手で眉間を引き上げ、右手の中指の腹を目頭の少し上に当てて圧をかけ、左右に小さく動かして刺激。これを10回。右手の中指を目頭に下ろし同様に行う。左右を入れ替えて同様に。

左手で眉間を引き上げ、右手の中指の腹を目頭の少し上に当てて圧をかけ、左右に小さく動かして刺激。これを10回。右手の中指を目頭に下ろし同様に行う。左右を入れ替えて同様に。

  • 50代から増える「体の不調」、知っておきたい「健康維持」対策まとめ

    50代から増える「体の不調」、知っておきたい「健康維持」対策まとめ

    加齢や女性ホルモンの減少により、さまざまな不調が現れ始めるアラフィー世代。更年期症状だけではなく、倦怠感や胃の不調、足腰の痛みや不眠など筋力の低下や体の衰えを実感する人も多いのでは?最近話題の50歳以上が対象の予防接種や50代に多い体の不調や健康維持に役立つ情報をさまざまな専門家が詳しく解説します。

Follow Us

What's New

Feature
Ranking
Follow Us