【望海風斗さん】本誌未収録インタビュー&未公開カットも!「ずっと走り続けてきたから、 2024年は蓄える時間も大切にしたいんです」

2024年1月15日から開幕するミュージカル『イザボー』で、主演を務める望海風斗さん。発売中のエクラ2,3月合併号で掲載中のインタビューとは別に、未公開カット&未収録のインタビューを公開。

いまだにカーテンコールで、テンパってしまうんです

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ケープ¥24,200・ワンピース¥46,200/モガ イヤリング¥2,100/アビステ
宝塚歌劇団で雪組トップスターとして圧倒的な人気を誇り、退団後も『INTO THE WOODS』『DREAMGIRLS』などのミュージカル作品にたて続けに出演するなど大活躍の望海風斗さん。2023年は、初舞台から20周年という、望海さんにとって大事な節目の年でした。
――10、11月には雪組プレ100周年記念コンサート(『Greatest Dream』)が開かれ、望海さんも参加されましたね。
「男役の頃の歌を歌うのは久しぶりでしたし、もう男役としての歌い方を忘れているんじゃないかなと思っていたんです。でも舞台稽古が始まった途端にバッと男役スイッチが入ったんですよ。『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』のヌードルスとして歌うのがもうすっごく楽しくて、自分の原点にたち返った気持ちでした。『ああ、やっぱり私はここが帰る場所だ、ここからまた走り出そう』と初心に帰りました」

――著書『望海風斗 第二幕』(日経BP)も出されました。この中で井上芳雄さんが望海さんについて「基本、テンパっているんですよ」と語っている箇所がありますが、ちょっと意外な気がしました。
「これでもだいぶ落ち着いてきたんですけどね。私、人が大勢いるのがダメなんですよ。特にカーテンコール。人がいっぱい見ているじゃないですか(笑)」
――宝塚時代も卒業後もずっと大舞台で活躍されてきて、カーテンコールも数えきれないくらい体験されてきて、それでもテンパってしまうことなんてあるんですか。
「あるんですよ。宝塚時代は舞台の上の人はみんな知っている人たち、でも卒業すると周りにいるのは、”そんなに長く一緒にいたわけではない人たち”じゃないですか。だからお客様だけでなく全方位から見られていると感じるんです。『こいつ何言ってるんだろう』と思われていないかと無駄に焦ってしまう。『もう頼むからみんなこっち見ないで!』って(笑)。早く慣れたいです」
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――2024年1月15日に開幕するミュージカル『イザボー』では、フランス史上最悪の王妃とも言われるタイトルロールのイザボー・ド・バヴィエールを演じます。
イザボーは野心と欲と上昇志向の塊のような王妃だったそうですが、2024年に望海さんが「上昇させたい」と思っていることって何ですか。
「そうですね……2024年は上昇したいと思う自分を、逆にちょっと押しとどめたいなと思っています。というのも、宝塚時代は10代からスタートしましたが、退団した時私は既に38歳だったので『もうのんびりしていられない、吸収できることは何もかも身につけたい』という焦りがすごかったんですね。だからこの2年半の間、もうずっとずーっと何かを追い続けてきたんですよ。なので少し立ち止まって“力を蓄える1年”にしたいんです」
――お正月、バレンタインデーと、プレゼントシーズンが続きますが、走り続けてきた望海さんがご自身にプレゼントするとしたら何をあげましょうか。
「私、今ベッドが欲しいんです。宝塚を卒業したとき急いで引っ越さなければいけなかったので、とりあえずインターネットで買ったベッドをずっと使っているのですが、これがイマイチで……。ずっとこのベッドで妥協してきた2年半の間、ちゃんと眠れていないんじゃないか、疲れが取れていないんじゃないかと思い続けてきました。やはり眠る場所は徹底的に良くしたいから、とにかくいいベッドとベッドマットに出会いたい。寝具にこだわりたいです」
――でも快適な寝具だと(本誌の方でも触れましたが)、ますます朝寝坊や二度寝をしてしまいませんか。
「いえいえ、逆に早寝にシフトチェンジできるんじゃないかと、期待しているんです(笑)」
『イザボー』のお稽古の合間に行われた今回のインタビュー。舞台にかける想いを真剣な眼差しで語る表情と、自分のウィークポイントを照れくさそうに話す姿のギャップがチャーミングでした。
本誌のインタビューも、ぜひお見逃しなく!
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のぞみ ふうと●’83年、神奈川県生まれ。’03年、宝塚歌劇団に89期生として入団。’14年に花組から雪組へ組替え。’17年、雪組トップスターに就任。’21年に退団後は、ミュージカル『INTO THE WOODS』『next to normal』『ガイズ&ドールズ』『DREAMGIRLS』『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』、コンサート『SPERO』『Look at Me』に出演。
撮影/小川健太郎(SIGNO) ヘア&メイク/yuto スタイリスト/為井真野(KIND) 取材・文/五十川晶子
MOJOプロジェクト -Musicals of Japan Origin project-
ミュージカル『イザボー』
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