大人カジュアルを楽しむための、お気に入りアイテムたち【ブレンダ、大人のおしゃれ&暮らし、進行形vol.29】

若いころとは変わってきたブレンダ流のカジュアル。今の自分にしっくりくるさじかげんやバランスをトータルにアレンジして、カジュアルがますます楽しく!
一本のパールと華奢なゴールドがデニムをシックに変えてくれる

一本のパールと華奢なゴールドがデニムをシックに変えてくれる

ロゴ入りスウェットにロールアップデニム、足もとはスニーカー。ザ・カジュアルな組み合わせに、ジュエリーで大人の洗練と女らしさを加えて。エクラ世代にこそ似合うカジュアルのミックスバランスに。
スウェット(Brooklyn Museum)、デニム(Levi’s)、スニーカー(アディダス)/ブレンダ私物

大人カジュアルについて

カジュアルな着こなしというのが、歳を重ねてだんだん変わってきました。20〜30代のカジュアルは本当にすごくカジュアルだった。コンフォートでラクちん重視、ヒールもジュエリーもなし、メイクもたいていなし。でも、私のカジュアルスタイルはTシャツ&スニーカーから、Tシャツ&ヒールにゆっくりと変わっていき、スウェット&デニムからスウェット&デニム&パールに変化していったのです。シンプルになったといえばいえるし、少し手を加えるようになったともいえます。

以前はオーバーオールにコンバースというスタイルでもかわいく着こなせた……もし今その格好をしたら、庭仕事をする人か、ペンキ屋さんに見えるでしょう。年齢も、性格も、ヘアスタイルでさえ、そう見せてしまう理由なのです。なので、カジュアルなスタイルのときは、少し洗練されたポイントを何か選ぶようにしています。

ワードローブを選ぶプロセスはシンプルです。なぜなら10年前と比べて洋服の量が半分になったから。トレンドを追うのをやめ、賢い買い物をするようになりました。選択肢が少ないというのは、時として人生をシンプルにしてくれると学びました。以前ならどのデニムにどのトップスを合わせるか決めるのに多くの時間を使ったけれど、今では本当にお気に入りのアイテムしかないので、コーディネートはすぐ決まります。そのぶん、アクセ選びやヘアメイクに時間をかけます。でもそれが楽しい!

高校生のとき、母が自分のジュエリーをくれるようになりました。そのときは、母の特別な物をもらったことに喜びを感じていましたが、同時にいつも思っていたの、「こんなアンティークリングやお年寄りがするようなパール、いつになったらつけるの?」と。それから30年経ち、現在そのアクセサリーたちは私の宝物です。シンプルなスタイルにもほかにないラグジュアリーさを演出してくれる。どんなカジュアルな着こなしも、そのジュエリーに強めのリップとルーズにアップしたヘアを加えるだけで、シックな気分にさせてくれるのです。

昔の私にとって、カジュアルは手抜きなコンフォートスタイルとイコールだったのが(それもたまにはOK。急いで出かけなければいけないときもある)、今は、自分が心地よくいられるカジュアルを楽しみたいのです。それは自信にもつながる大事なこと。

シンプルイズザベスト……でもシンプル&ファン(楽しむこと)はもっと最高。

ブレンダ2

ミニワンピース+ダウンでキュートな大人カジュアル
「冬はタイツがはけるから大人もミニを楽しめる!」というブレンダ。足もとはローファーで、ボーイッシュなダウンをほどよくクラシカルに仕上げる。
ダウンコート(WOOLRICH)、ニット・ワンピース(ZARA)、ローファー(PRADA)/ブレンダ私物

From Private photos..

大人カジュアルを楽しむのに欠かせない、ワードローブの中のお気に入りたち。

1

パールイヤリングは私にはエレガントすぎたり老けて見えるかなと思っていましたが、この歳になって、カジュアルな着こなしをより洗練させたり、顔まわりを少し明るくするのに大活躍

2

黒い服の上にベージュのトレンチカラーというクラシックなコントラストが大好き。これは暖かくてカジュアルな冬バージョン

3

スウェットの新鮮な着こなし方、フェミニンで明るい色のロングスカートと

4

プラダとグッチのローファーは20年以上も前に買って、ほとんど使わずにいました。今は私のたくさんのコーディネートにパーフェクトに合うようになりました。ヴィンテージジュエリーと同じように、カジュアルな服にユニークさと洗練を加えてくれます

5

アディダススタイルは昨年末から大きなトレンドになって、右の黒を頻繁に履いていました。今は左の白を愛用しています

6

上質なジュエリー(特にヴィンテージが好き)は、装いを一変させてくれる。一点だけでも(クラシックな時計やパールネックレスみたいに)カジュアルを本当にレベルアップしてくれます

ブレンダ

ブレンダ

ぶれんだ●ハワイ州出身。17歳でモデルデビューして以来、『JJ』『MORE』『BAILA』『Marisol』など数々の日本の女性誌の表紙を飾るほか、CMや広告、デザイナーとしても活躍。自身も大のファッション好き。
Follow Us

What's New

  • 最注目の歌舞伎俳優・尾上右近 「春興鏡獅子への熱き道のり」【衣裳編】

    尾上右近さんが歌舞伎俳優を目指すきっかけとなった「春興鏡獅子」。三才で夢見たその景色が、2025年4月の歌舞伎座で現実のものとなる。DREAMS COME TURE。後々、「尾上右近の鏡獅子の初演を観た」と語り草になるに違いない伝説の始まりの舞台。その熱量を「形にできるものは形にしたい」と、大事な小道具のひとつ、手獅子をあらたに自分のために作り、弥生役の衣裳も新しく作ることに。右近さんが求めたのはどんな手獅子なのか。そして衣裳の仕上がりは? ここでは松竹衣裳部にお邪魔し、その衣裳制作の最終段階を見せてもらった。

    カルチャー

    2025年3月31日

  • 文体はクリスタルのよう、その純粋さは輝き(エクラ)をもたらすーLe style est comme le cristal, sa pureté fait son éclat. 【フランスの美しい言葉 vol.9】

    読むだけで心が軽くなったり、気分がアガったり、ハッとさせられたり。そんな美しいフランスの言葉を毎週月曜日にお届けします。ページ下の音声ボタンをクリックして、ぜひ一緒にフランス語を声に出してみて。

    カルチャー

    2025年3月31日

  • 最注目の歌舞伎俳優・尾上右近「春興鏡獅子への熱き道のり」【手獅子・後編】

    尾上右近さんが歌舞伎俳優を目指すきっかけとなった「春興鏡獅子」。三才で夢見たその景色が、2025年4月の歌舞伎座で現実のものとなる。DREAMS COME TURE。後々「尾上右近の鏡獅子の初演を観た」と語り草になるに違いない伝説の始まりの舞台。その熱量を「形にできるものは形にしたい」と、大事な小道具のひとつ、手獅子をあらたに自分のために作り、演じる弥生の衣裳も新しく作ることに。右近さんが求めたのはどんな手獅子なのか。そして衣裳の仕上がりは? 後編は、いよいよ右近さんが制作途中の手獅子と対面!

    カルチャー

    2025年3月30日

  • 最注目の歌舞伎俳優・尾上右近 「春興鏡獅子への熱き道のり」【手獅子・前編】~この手獅子を観るためだけに行く価値あり!~

    尾上右近さんが歌舞伎俳優を目指すきっかけとなった「春興鏡獅子」(しゅんきょうかがみじし)。三才で夢見たその景色が、2025年4月の歌舞伎座で現実のものとなる。DREAMS COME TURE。後々、”尾上右近の鏡獅子の初演を観た”と語り草になるに違いない伝説の始まりの舞台。その熱量を「形にできるものは形にしたい」と、大事な小道具のひとつ、手獅子をあらたに自分のために作り、弥生役の衣裳も新しく作ることに。右近さんが求めたのはどんな手獅子なのか。そして衣裳の仕上がりは? まずは手獅子が作られた過程に密着する。

    カルチャー

    2025年3月29日

  • 【雨宮塔子 大人を刺激するパリの今】パリで人気のヴィンテージショップ『THANX GOD I ’M A V.I.P.』へ

    雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。11回目のテーマは「ヴィンテージショップ」。パリのヴィンテージショップの中でも特に人気を集めているお店を紹介。

    カルチャー

    2025年3月29日

Feature
Ranking
Follow Us