【50代 いま読みたい本】ミステリーやファンタジーなど、書店員“目利き”の偏愛本9冊

本と読み手を結ぶ書店員のかたがたが、ぜひ、読んでほしい本をリコメンド! 大垣書店書店事業部 中澤めぐみさん、ジュンク堂書店池袋本店 西山有紀さん、代官山 蔦屋書店 間室道子さんのおすすめ本を紹介。
大垣書店書店事業部 中澤めぐみさん

大垣書店書店事業部 中澤めぐみさん

『救われてんじゃねぇよ』

『救われてんじゃねぇよ』

上村裕香
新潮社 ¥1,540
「難病の母も金遣いの荒い父も大事にしたい。でもいらだちを覚え、自由に生きたいと願う高校生の沙智。重い話だが彼女の激しさにはどこかたくましさが」

『星の教室』

『星の教室』

髙田 郁
角川春樹事務所 ¥1,760
「20歳のさやかを中心にさまざまな理由で夜間中学に通う人々を描いた小説。“何かを始めるのに遅すぎることはない”と感じ、一歩を踏み出す勇気をもらった」

『皇后の碧(みどり)』

『皇后の碧』

阿部智里
新潮社 ¥1,980
「風の精霊を統(す)べる皇帝から後宮に誘われたナオミ。なぜ自分が?から始まり、謎が謎を呼ぶ展開はファンタジー好きでなくても夢中になること必至!」
 

ジュンク堂書店池袋本店 西山有紀さん

ジュンク堂書店池袋本店 西山有紀さん

『ナチュラルボーンチキン』

『ナチュラルボーンチキン』

金原ひとみ
河出書房新社 ¥1,760
「毎日がルーティン化している45歳事務職とホスクラ通いの20代パリピ編集者。一見相入れない女性ふたりが化学反応を起こす。40代からの再生に拍手!」

『ようやくカナダに行きまして』

『ようやくカナダに行きまして』

光浦靖子
文藝春秋 ¥1,595
「50歳で留学生になった著者。“人生で何を大切にしてる?好奇心という答えがすばらしい。言葉の壁を乗り越えていく姿、同世代として尊敬します」

『パズルと天気』

『パズルと天気』

伊坂幸太郎
PHP研究所 ¥1,760
「がんばればどうにかなるパズルとどうにもならない天気を通して、幸せの度合いは心のもちようで変わると実感。心が重くなっている人へおすすめです!」
 

代官山 蔦屋書店 間室道子さん

代官山 蔦屋書店 間室道子さん

『親密な異邦人』

『親密な異邦人』

チョン・ハナ 古川綾子/訳
講談社 ¥2,200
「7年間書けていない女性作家が不可解な事態に巻き込まれていく話だが、ミステリーとしても人生ドラマとしても恋愛小説としても読める奥深いおもしろさ!」

『カット・イン/カット・アウト』

『カット・イン/カット・アウト』

松井玲奈
集英社 ¥1,870
「50代の脇役女優・マル子が急きょ、舞台で主演アイドルの代役に。芸能界で生きてきた著者の言葉には取材して書いたものとは違う深みがあり、力量を実感」

『父の回数』

『父の回数』

王谷 晶
講談社 ¥1,980
「5編のうち最も響いたのは、長年没交渉だった亡き父の家で大量の服を見つける、『かたす・ほかす・ふてる』。遺(のこ)された者に反省をしいない終わり方に共感」

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