【野球はエンタメだ!まとめ】アラフィーでハマる人続出!今、野球がアツい!
大谷翔平選手のメジャーリーグでの活躍やWBCの熱戦をきっかけに、エクラ世代の間で、今、野球がまた盛り上がっている! 試合のおもしろさはもちろん、球場施設は進化し、グルメや応援グッズも熱い。夫や子供、女友だちと、今シーズンは野球観戦を楽しんでみませんか?
愛が止まらず球場へ通うアラフィー体験記・中江有里さん
「野球を生で見る高揚感は格別」と話す“虎党”の中江有里さん。昨年は、阪神のリーグ優勝も甲子園球場で見届けた。野球が「生活の一部」になった日々を聞いた。
中江有里さん
’73年、大阪府生まれ。数々のテレビドラマや映画に出演。読書好きで知られ、本にまつわる講演やエッセー、書評を多く手がける。ブックサイト好書好日で「開け!本の扉。ときどき野球も」を連載中。
負けを乗り越えるドラマや真剣勝負に魅せられて
大阪出身の中江さん。子供のころから阪神タイガースは身近な存在だったというが、本格的に応援するようになったのは’22年から。この年、阪神は開幕から9連敗を喫し、1勝をはさんでまた6連敗。歴史的ともいえる出遅れが中江さんを野球に惹きつけた。
「そんなに負ける?と、猛烈に気になって(笑)。そこから熱心に追いかけはじめ、阪神は3位まで盛り返したんです。試合を見続けたことで、昨日の負けが今日の勝ちにつながったなとか、意味や流れが見えてきてのめり込みました。勝ちと負けを積み重ね、選手は時に不調の底をも経験し乗り越えて、140試合以上戦って優勝を目ざす。そのドラマは、人生にも通じるなと。真剣勝負をする選手たちと自分がひとつになるような感覚にもしびれましたね」
どの選手にも思いを寄せ、推しをあげるなら「岡田監督!」。球場に行けない日はテレビの前で18時にスタンバイ。時間を見つけては神宮球場や東京ドームにせっせと足を運び、本拠地の甲子園球場にも駆けつける。ユニホームと帽子で“正装”し、タオルや応援バット、オペラグラスも欠かさない。
「生で観戦する熱気や高揚感はたまりません。特に甲子園はファンの一体感がすごい。ヒッティングマーチを歌ってみんなで盛り上がるのも楽しいし、『これ、食べや』と方々(ほうぼう)からコロッケやお寿司をおすそ分けしていただくことも(笑)。阪神を応援する仲間という球場ならではの関係性も魅力です」
地方の球場へはもっぱら“旅気分”で出かける。昨年の日本ハムとの交流戦は念願のエスコンフィールドへ。新球場で観戦したあとは街へ繰り出し、札幌ラーメンやジンギスカンを満喫した。
「野球と食をセットで楽しむことが多いです。最近は大阪でおいしいそば屋が増えていると聞き、甲子園にいくときは昼はそば屋をはしごして、夜は野球という流れが定番。今年は名古屋や広島にも遠征したいです」
なんといっても昨年は、阪神が圧倒的強さで18年ぶりにリーグ優勝し、オリックスとの日本シリーズを制して38年ぶりの日本一に。会う人会う人に「おめでとう」といわれて話がはずんだり、同じく阪神ファンで旧知の仲だった女優の石田ひかりさんと30年ぶりに会って祝勝会をしたり、思いがけないつながりや喜びが生まれた一年だった。
「うれしいだけでなく、監督や選手にしみじみ感謝したくなりました。『こんな気持ちにさせてくれてありがとう』って。戦力がほぼ変わらない今年も岡田阪神は強いです。球団史上初の連覇を目ざして昨年以上に熱く応援します!」
神宮球場での対ヤクルト戦は、練習を見ながらカツカレーを食べて気合を入れます
―中江有里さん(女優・作家・歌手)
東京ドームはよく行く球場のひとつ。ビジターでも盛り上がる!
「ウル虎の夏」の限定ユニホームは岡田監督の80番です。過去のデザインやビジター用など4種類のユニホームを気分や球場で使い分け、キャップにはトラッキー&ラッキーのマスコットをつけることも。
大阪のそば店で。「うどんのイメージが強いと思いますが、おいしいそば屋さんが多いです」
日本シリーズ第7戦は自宅で応援。岡田阪神、ついに“アレ”を達成!
ペナントレースはまるで人生のよう。“野球旅”も楽しい! 中江有里さん(女優・作家・歌手)
球場の楽しみ方たくさん!夢のボールパーク化が進行中
昨年オープンしたエスコンフィールドをはじめ、各球場の施設やグルメがますます魅力的に。
サウナにホテル、ビール醸造所、グランピングまで
最新球場「エスコンフィールド HOKKAIDO」がスゴい!
なにかと話題なのが、昨年開業した北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」。開閉式の屋根、快適かつ臨場感たっぷりに観戦できる多彩な座席、360度の回遊式コンコースなど、球場自体のポテンシャルもさることながら、スタジアムを含む「Fビレッジ」内にはフィールドを一望できる世界初の天然温泉&サウナや宿泊施設が! できたてのクラフトビールが楽しめるレストランや旭川の老舗寿司店などが集(つど)うグルメエリアも充実し、ショッピングはもちろんグランピングや農業学習施設も。野球がある日もない日も、一日中楽しめる北海道の一大ボールパークを、ぜひ体験したい。
クラフトビール醸造レストラン「そらとしば by よなよなエール」。ルーフトップスペースにあり、青空とフィールドを見渡せる
天然温泉やサウナでくつろぎながら生で観戦できるのは、ここだけ!泉質は美肌効果で知られるモール泉
球場内の「tower eleven hotel」。スポーツをコンセプトにした客室からスタジアムが眺められる
実力派のデザイナーが手がけた3つのガーデンも立ち寄りたい。四季折々の花や植栽が楽しめる憩いの場に
エスコンフィールド(日本ハム)ではサウナで整いながら観戦できる世界初の体験も!
女友だちと、家族と楽しもう
大勢で体感できる空間が増えています
近年は各球場が趣向を凝らしたスペシャルシートを用意し、ホテルの客室から観戦できる球場も増えてグループで楽しめる空間が人気を集めている。マツダ スタジアム(広島)は1フロア80人まで利用できるフードプランつきの「すごいびっくりテラス」、バンテリンドーム ナゴヤ(中日)はグループで応援するのに最適な「リビングボックス」や「パノラマわいわいテラス」などがラインナップ。外野席で隣り合った知らない人と盛り上がるのも楽しいけれど、プライベート感いっぱいの野球観戦も特別な時間になりそうだ。
楽天モバイルパーク宮城(楽天)に宿泊施設が誕生。楽天イーグルス一色の客室は屋外テラスつき。宿泊しながらスタジアムの雰囲気を体感できる
横浜スタジアム(DeNA)の「ベイディスカバリーBOXシート」は、バーベキューを楽しみながら観戦でき、ビールサーバーの提供も!
球場には大人がゆったり利用できるバーやラウンジも。写真はベルーナドーム(西武)の「アメリカン・エキスプレス プレミアム® ラウンジ」。世界のウイスキー100種類がそろう
お酒の種類も大充実! ご当地食も堪能あれ
“球場グルメ”の勢いが止まらない!
ご当地食や地元有名店の味、そして選手プロデュースのとっておきグルメ……。野球が「おまけ」になりそうなくらい、球場グルメは進化している。12球団随一の70店舗1000種類以上のメニューをそろえるベルーナドーム(西武)をはじめ、クラフトビールが味わえる球場が多いのも特徴だ。東北の6つのブルワリーと作った6種類の「イーグルスビール」(楽天)、地元の醸造所とコラボした「マリーンズビール」(ロッテ)や「ベイスターズ・エール」(DeNA)など、地域色の強い味わいから世界的な有名ブルワリーまで。多彩な地ビールと限定グルメをお供にして、熱く盛り上がろう。
PayPayドーム(ソフトバンク)で大人気の「牧原大成選手の辛子明太子クリームまぜそば」、新登場の「鷹のアジフライ」
スコットランドのBREWDOGのクラフトビールと注文後に焼き上げる窯焼きピザはベルーナドーム(西武)のイチオシ
“野球のお供”は「イーグルスビール」(楽天)など地元産クラフトビールが新潮流
アラフィーの野球記者が楽しみ方を伝授!
ここに注目すればもっとおもしろくなる
“野球沼”に足を踏み入れるにはどうすればいい? ビギナーでもより深く楽しむには? プロ野球とメジャーリーグも担当した記者、柳田寧子さんがレクチャー。
教えてくれたのは…
スポーツ報知 記者 柳田 寧子さん(やなぎた やすこ)
’73年生まれ。’96年から記者として野球を取材。’04~’12年はメジャーリーグを担当。’16~’18年は読売巨人軍で広報として選手の動画やチームのSNSを担当。現在は報知新聞編集局運動第一部部長。
野球に詳しくなくても大丈夫。ミーハー心で気軽に楽しもう
野球ファンデビューをしたいけど、きっかけがつかめない……。そんな人は「選手の印象やキャラクターを入口にするのも手」と、スポーツ報知の柳田寧子さんは話す。
「むずかしく考えず、推し活の一環として楽しんでみては。気になる選手を見つけたらSNSなどで情報を集めつつ、一度球場に行ってみましょう。試合やその場の雰囲気を体感し、実際に選手がプレーする姿を見ると盛り上がり、楽しくなっていくはずです」
2軍、3軍の施設は比較的コンパクトで選手との距離が近いことから、一気に親近感がわくという。また首脳陣にも注目したいところ。特に監督やコーチはアラフィーにとって懐かしの顔ぶれであることも多い。同年代の彼らが歓喜したり苦悩したりする姿に感じ入るものがあるかもしれない。そして“沼落ち”のタネはこんなところにも。
「ビジター側(三塁側)からベンチを観察してみてください。選手たちのじゃれあいや推しがいじられる萌(も)え場面を目撃できるかも(笑)。チーム内の相関図が見えると、より入り込めますよ」
各球団が球場グルメやグッズ、イベントなどに力を入れ、女性が楽しみやすい環境が整ってきている今こそ、デビューの好機と、柳田さん。
「ひと昔前は球場にはコアな男性ファンが多かったですが、今はユニホームをおしゃれに着こなした女性たちが増え、おいしいものもたくさんある。お酒やごはんを楽しみにいく気軽な感覚で野球を体験してみてください」
エクラ的、野球の楽しみ方7つ
1.とにかく“推し”を見つける
応援したい選手や監督をまずは探そう。「12球団の選手や首脳陣の顔写真とプロフィールが掲載されているプロ野球選手名鑑や『月刊ジャイアンツ』などの球団誌を眺めたり、ドラフトで新人をチェックしてみて」(柳田さん、以下同)。
プロ野球選手年鑑は、スポーツ報知やベースボール・マガジン社など多数の版元から発売中。支配下登録選手の昨年の成績、年俸などのデータを網羅。各社の独自取材で微妙に内容が異なり、見比べてもおもしろい
2.球団や推しのSNSをフォローする
推しの選手や所属球団のSNSやYouTubeをフォローして情報収集を。「選手のSNSを見ているとぐっと身近な存在に。球団のイベントなどの情報もわかって球場に行くきっかけにも」。
3.年々グレードアップする球場飯(めし)を楽しむ
各球場がグルメに力を入れ、毎年新メニューも登場。その球場ならではの地元の味は必食。「お酒やスイーツの種類も豊富です。友だちや家族と一緒でも、ひとりでも楽しめますよ」。
4.相手の本拠地球場での試合は開門と同時に
「試合前の練習が見られるのはビジター(相手の本拠地を訪れるチーム)の特権。だいたい試合開始の2時間前が球場の開門時間。その時間から球場入りして練習を見て、ごはんを買いにいき試合に備えるのがおすすめ」
5.地方球場へ旅を兼ねて出かける
お金と時間に余裕のあるアラフィーだからこそ、野球観戦と旅をまとめて楽しみたい。「意外と行く機会がない地方都市を旅するチャンスです。選手が通う飲食店に行ってみるのも」。
6.育成選手が支配下登録選手になるまで見届ける
2軍戦にしか出場できない育成選手(背番号は3ケタ)で推しを見つけ、1軍戦に出場できる支配下登録になるまで長い目で応援するのもアリ。「育成にはスター候補がいることも。原石を見出す喜びは通好みです」。
7.試合中はネクストバッターズサークルに注目する
“ネクスト~”とは次に打席に立つ人が待機するベンチ前のスペース。「選手それぞれのルーティンや動作を比べても楽しいです。滑り止めのロジンバッグを使ったあとていねいに並べて置くなど、人柄もかいま見えます」。
柳田さんが実力も期待する“推しメン”!
山﨑颯一郎選手(オリックス・バファローズ)
’98年生まれ、投手。最速160㎞/hのストレートと高速フォークを武器に昨季は中継ぎ陣の中心として活躍。昨年、オリ姫(ファン女性)が選ぶ推しメン投票で1位に。
岡田悠希選手(読売ジャイアンツ)
’00年生まれ、外野手。’22年にドラフト5位で巨人に入団。攻守にセンスが光り、チーム屈指の身体能力を誇る。1軍では昨季、プロ初本塁打を放った。
板東湧梧選手(福岡ソフトバンクホークス)
’95年生まれ、投手。落差のあるフォークが持ち味。開幕先発ローテーション入りを目ざす。高校時代から男前ぶりが話題で「少女漫画に出てきそうな正統派」。
京本 眞選手(読売ジャイアンツ)
’04年生まれ、投手。阿部新監督も期待を寄せる選手。長身を生かしたダイナミックな投球が魅力。「成長著しい若手。顔は坂本勇人選手似でさわやかです」。
試合の楽しみ方はたくさん!知って得するプロ野球NEWS
どうせ試合を見るなら、グッズにこだわったり特典のある日をねらったりして気分をアゲよう。
40歳以上なら乳がん検診を受けられる“ピンクフルデー”
福岡ソフトバンクホークスは、昨年に引き続きピンクフルデーを5/17~19の埼玉西武ライオンズ戦で開催。入場者全員にピンクの限定ユニホームが配られるほか、さまざまなイベントが企画されるという。乳がん検診の受診を啓発するピンクリボン運動として、40歳以上の女性は観戦チケットの有無にかかわらず、検診バスで乳がん検診を受けられる取り組みも実施予定。
当日はピンク色のバルーンなどで球場を装飾する。
スタンドがピンクに染まり華やぐ。選手たちもピンクリボンユニホームを着用して試合する。写真はいずれも昨年の様子
ユニホームが無料配布される試合がねらい目。
ほとんどの球団がユニホームを配布する特別デーを実施している。例えば、ティファニー社とのコラボで“YG”ロゴを一新した読売ジャイアンツは特別ユニホームを、中日ドラゴンズは昇竜ユニホームやドラ恋ユニホームを4月や6月の指定日に来場者にプレゼント。埼玉西武ライオンズは限定ユニホームのほか、ダンボールニットのパーカやジャケットを4月に配布する。またユニホーム配布イベントの元祖である福岡ソフトバンクホークスの「白のキセキ2024」(ホームユニホームで球場を白一色に染めるイベント)が福岡・大阪・東京で開催。詳細は各球団HPをチェックしよう!
’24年は“周年”の目白押しで、イベントが続々。
読売ジャイアンツや北海道日本ハムファイターズなど、メモリアルイヤーを迎える球団が多い2024年。イベントや限定グッズを大いに楽しむべし! 球団創設20周年となる楽天イーグルスは名物のジェット風船が復活。50周年の日本ハムは新庄剛志監督らレジェンドたちのウォールアートが登場。そして阪神甲子園球場は開場100周年! 球場各所が装飾され、毎日夕刻にイルミネーションが点灯する。
推しグッズも応援団もアイドル顔負け!
「オリ姫」と呼ばれる女性ファンに向けたアツいグッズが話題のオリックス・バファローズ。昨年は恒例のオリ姫デー(6月の数試合で開催のオリ姫向けイベント)にアイドルに扮した選手たちのアクリルスタンドやうちわが登場して大好評。今年は選手たちのミュージシャン風のビジュアルとグッズがお披露目されるという。1月にはチームの勝利を後押しする、球界初の男女混成のパフォーマンスグループが始動。こちらも注目したい。
昨年のオリ姫デーの選手グッズは大きな話題を呼んだ。
球団公式のダンス&ヴォーカルユニット「BsGravity(ビーズグラビティ)」。春に新曲をリリースし、ハイレベルかつアグレッシブなパフォーマンスを球場で見せる
球団グッズはここまで進化。
ちょいダサ&球場でしか使えない……。そんなイメージを払拭(ふっしょく)する、おしゃれで多様な球団グッズが豊富だ。例えば千葉ロッテマリーンズはふだん着にもできるシンプルなアパレルから、ライフスタイルブランドとコラボしたランタンや電気ケトル、ジュエリーまで展開。広島東洋カープは大人気のカープトランプをはじめ、ペットやベビーグッズ、ちゃぶ台など驚きの品ぞろえ! 使いやすさとチームらしさを両立したアイテムが野球ライフを盛り上げてくれる。
生まれたらすぐファンに! 新製品のカープベアーおくるみ(¥6,800)は思わず頰がゆるむかわいらしさ! ベビーグッズはロンパースやカープ坊やのよだれかけなど種類豊富。ギフトにも◎
大谷選手観戦ツアーも。海外への球場旅も楽しい!
次の海外旅行は、野球をからめてみては?エクラ世代にも絶大な人気を誇る大谷翔平選手のプレーを目当てに、ロサンゼルスへ飛ぶのもアリ! ドジャース戦はチケットがとれないという報道もあるけれど、ビジター球場なら比較的とりやすいとか。旅行会社や航空会社が企画するチケットつきの観戦ツアーを利用するのも◎。また台湾に行くなら、台北101や百貨店が並ぶエリアに昨年誕生した「台北ドーム」をチェック。大型ショッピングセンターも併設し、新たな観光スポットに!
野球解説者・里崎智也さんに直撃インタビュー!2024年プロ野球とメジャーリーグの見どころは?
忖度なしの野球解説で人気の里崎智也さん。今年の日米のペナントレースの見どころや“強さのポイント”などを野球初心者にもわかりやすく教えてもらった。
野球解説者 里崎智也さん
’76年生まれ。’98年に千葉ロッテマリーンズに入団し、正捕手として2度の日本一を経験。’06年のWBCでは優勝に貢献した。’14年に引退。現在は各地の学校などで講演も行う。明るい性格と率直な発言にファンが多い。
重要なのは個々の能力。大谷選手の記録にも期待!
昨年、セ・リーグは阪神が優勝し、パ・リーグはオリックスが3連覇を果たした。さて、今年のペナントレースの行方は。里崎さんにまずは期待のチームや選手を聞いてみた。
「この時点(取材は2月中旬)ではなんともいえませんね。順当にいけば、阪神とオリックスが堅いってことくらいで。でも僕としては別のチームに勝ってほしい。だって連覇って一番つまらないでしょ(笑)。昨年は阪神が38年ぶりに日本一になったから、あんなに沸いたわけです。例えば今年、中日とかロッテが優勝したらめちゃくちゃ盛り上がると思いますよ」
たとえ圧倒的な力をもった優勝候補でも、途中で主力がケガで離脱する可能性も。一方で思わぬ選手が覚醒して新戦力になることもある。「予想どおりにいかないのがプロ野球!」と里崎さんは強調する。
「つまり、どのチームにも優勝のチャンスがあるということ。解説者の順位予想が低くても(笑)、どう転ぶか誰もわかりません。希望をもってひいきのチームを応援してください」
気になるのは、阪神とオリックスが負けるかどうか。だって同じチームばっかり優勝したらつまらないでしょ?(笑)
昨年、就任1年目で優勝した阪神の岡田彰布監督は、流行語にもなったチームスローガン「A.R.E.」だけでなく、名采配ぶりも話題に。今年は巨人、ソフトバンク、楽天が新監督になる。監督がチームにもたらす影響の大きさについて聞くと、里崎さんは「スパイス程度でしょう」と、サラリ。
「僕は監督がジョッキーで、選手が馬だと思っています。どんなにジョッキーがすばらしくても馬が走らなければ意味がないし、そもそも速い馬がいないと勝てない。阪神でいえば、ここ数年ずっとAクラスで地力はありました。そこに選手がより生きるように岡田監督がスパイスをつけた、ということですよ。それに監督の采配が当たるかどうかは選手しだいです。一番大事なのは個々の能力であり、チームの戦力。いい監督がくれば必ずしも強くなるとは決していえないんですよ」
ジョッキーが監督で、馬が選手。結局は馬が走らないと勝てないのが野球なんです。
戦力でポイントになるのは、投手力。いいピッチャーがそろっているチームは間違いなく強いという。
「当然ですが、点をとられなければ負けない。力のあるピッチャーが多くてケガをせずにフル稼働するチームほど、上位にいく可能性が高いです」
プロ野球は、シーズン中はテレビやラジオの中継が毎日あり、オフでもドラフトや契約更改、キャンプと話題に事欠かない。そして、里崎さんのような元プロ野球選手や各球団が、動画配信でファンを楽しませてくれる。
「一年中情報が入り続けるスポーツは野球くらいでしょう。僕は好き勝手にしゃべっているだけですけどね(笑)。ファンが追いかけやすい土壌があるのは野球の魅力のひとつかもしれません」
今年の大谷翔平選手はバッターに専念するので、メジャーのシーズン最多ホームラン記録、73本を塗り替えるかも!?
近年は大谷翔平選手の活躍もあり、メジャーリーグへの注目も沸騰。今年、メジャーの日本人選手は11人。彼らの活躍を追うだけでも十分楽しめそうだ。
「11人もいれば、毎日誰かが試合に出ているのでは。特に、打者に専念する大谷選手は楽しみですよね。シーズン安打の記録はイチローさんがもっているから、大谷選手は74本ホームランを打ってメジャー記録を塗り替えてほしい。今シーズンは投げないぶん、集中してチャレンジできますからね」
そして、昨シーズンからメジャーリーグで導入された、投球間の時間制限「ピッチクロック」を日本のプロ野球でも検討中という。観戦のネックとなる試合時間の長さが改善されるかもしれない。
「昨季アメリカでは約20分も試合が短縮され、選手にも観客にも好評とか。試合時間の短縮は世界的な流れです。日本でも数年のうちに採用される可能性があります。現状の平均3時間から2時間半になれば、例えば試合開始が19時からになり、より多くの人が球場に来られるようになるかもしれない。野球界発展のためにも、こういう変革はどんどんやってもらいたいですね」
2024年 日本人メジャーリーガー
ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)
前田健太(デトロイト・タイガース)
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)
菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)
鈴木誠也(シカゴ・カブス)
吉田正尚(ボストン・レッドソックス)
藤浪晋太郎(ニューヨーク・メッツ)
千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)
山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)
松井裕樹(サンディエゴ・パドレス)
今永昇太(シカゴ・カブス)
一年中、ずっと選手の動きを追えるのは野球ならでは! 里崎智也さん(野球解説者)
里崎さんの2024年セ・パ順位予想
阪神とオリックスを倒すのはどのチーム!?
『里崎チャンネル』で正月に発表した順位予想をプレイバック。「セ・リーグは、内野が鉄壁でリリーフ陣を補強した巨人に勝機があるのではと。台風の目になるとしたら、中日ですね。パ・リーグは、オリックスから山本由伸が抜け、ソフトバンクが下がり目の今こそロッテの大チャンス!佐々木朗希が離脱せず、ポランコとソトが爆発すればありえます」。
パ・リーグ
1位 ロッテ
2位 オリックス
3位 西武
4位 日本ハム
5位 ソフトバンク
6位 楽天
セ・リーグ
1位 巨人
2位 阪神
3位 ヤクルト
4位 中日
5位 DeNA
6位 広島
登録者数73万人突破!大人気の『里崎チャンネル』では“12球団全試合総チェック”も。
YouTube『里崎チャンネル』は、毎週12球団の全試合を見て解説する「12球団全試合総チェック」や各チームの戦力分析、プロ野球の裏事情をほぼ毎日発信。フリーアナの袴田彩会さんとのかけ合いも軽妙。
読者アンケート発。勝手にPR!私の推し球団、ここが魅力です!
【「セ・リーグ」編】
阪神 タイガース
岡田監督の人柄、選手をその気にさせる力はすばらしいし、近本光司、佐藤輝明選手など魅力的な若虎にも要注目。ファンが熱く、球場の一体感はほかでは味わえないはず!(55歳・ライター)
監督をはじめ、いい意味でかっこよすぎない「THE関西感」が魅力です。個人的には小学生のころから平田勝男さんのファン。明るいキャラが素敵なヘッドコーチです。(51歳・会社員)
広島東洋 カープ
「むすび むさし」の若鶏むすびを食べながら観戦するのがお決まり。マツダスタジアムは焼肉できる席やパーティーフロアがあり、毎年珍しい席が登場します。推しは菊池涼介選手。華麗な守備にほれぼれします。(56歳・パート)
カープグッズはどれもかわいくて目移りするほど。そして新井監督が少年のように野球を楽しむ姿に心が洗われます。(52歳・会社員)
横浜DeNA ベイスターズ
ホームもビジターも年間50試合ほど球場で観戦します。グルメが毎回楽しみで、横浜スタジアムの名物、崎陽軒のシウマイは必食! 今年はドラフトで人気だったルーキーの度会隆輝君に期待しています。一番の楽しみは、選手とコーチたちが歌う球団歌『熱き星たちよ』のミュージックビデオ。誰が歌うか、どんな仕上がりか、毎年ワクワクします。(52歳・自営業)
読売 ジャイアンツ
プロ野球といえば「巨人」と思わせる圧倒的存在感。45年くらい追いかけています。会社の有志で結成した巨人会のメンバーと球場で応援し、勝った日は祝勝会、負けた日は反省会を居酒屋で開催しています。応援にはジャビットの耳が必須です。最近は優勝と縁遠いですが、今年こそはと期待。WBCで活躍したヌートバー選手にいつか巨人に来てほしい!(54歳・会社員)
東京ヤクルト スワローズ
山田哲人、最高! テレビ観戦は必ず、チャンスがあれば神宮球場へも。たくさん傘を持っていき、振りまくります。ファン歴は30年以上です。(54歳・会社員)
野球のルールはあまりわからないけど、とにかくつば九郎が好きなんです。神宮球場には試合開始前から駆けつけ、つば九郎がドアラなどの相手チームのマスコットとじゃれあうのを楽しみます。(60歳・会社員)
中日 ドラゴンズ
地元なので30年以上応援しています。「ドベゴンズ」といわれようが、地味で暗かろうが、立浪監督はミスタードラゴンズ! YouTubeも応援グッズも、どこかあかぬけない。それも中日のよさ(笑)。高橋宏斗選手ら中京大中京高校出身者を推しています。(54歳・主婦)
年間シートを持つ父と、応援ハッピを着て観戦します。ドアラは最強のマスコットです!(52歳・セラピスト)
【「パ・リーグ」編】
オリックス・ バファローズ
中学のころ、ファンになった高校球児が阪急ブレーブスに入団して以来、応援しつづけています。京セラドームに行くときは、とにかく選手を近くで見たい! 開場同時に入って練習から見学します。今の推しはピッチャーの山㟢颯一郎君。長身で、とにかくかっこよくてかわいい♡ 同じ大阪では、明るくておもしろい阪神のミエちゃん(ミエセス選手)も応援しています。(57歳・主婦)
千葉ロッテ マリーンズ
ユニホームがかっこよくて、応援はおしゃれで熱い。海をバックに上がる花火は最高です! 推しは気迫と気概がかっこいい角中勝也選手です。(52歳・会社員)
潮風を感じながらの観戦が気持ちいいです。佐々木朗希投手はもう少しだけマリーンズで活躍して世界に羽ばたいてほしい! コンテンツ豊富な球団のYouTubeも楽しんでいます。(54歳・フリーランス)
福岡ソフトバンク ホークス
柳田悠岐、今宮健太、周東佑京、柳町達、牧原大成、板東湧梧などなど、とにかく素敵な選手が多いと思います。好きな選手のグッズを身につけて応援歌を熱唱し、日ごろのストレスを発散しています。(50歳・会社員)
以前は常勝軍団でしたが、最近は……。でもファンを楽しませるために手を抜かない姿勢を感じます。紳士的で努力を怠らない和田毅投手が好き。(58歳・主婦)
東北楽天 ゴールデンイーグルス
会社の同僚と球場へ行き、ひたすらビールを飲んで楽しみます。決して強くはありませんが、「今年はもしかすると……」という夢や希望を与えてくれる球団です(笑)。(50歳・会社員)
スタジアムに観覧車があるのは楽天だけ! 12球団最年少の今江新監督になる今季が楽しみです。松井投手がメジャーへ行ってしまったけど投手陣の奮起に期待。(49歳・自営業)
埼玉西武 ライオンズ
ファンクラブ会員の娘と一緒によく球場に行き、年に一度はファミリーシートで3世代での観戦も。ベルーナドームはおいしいものばかりなので、好きなグルメをあれこれ食べながら野球を楽しんでいます。選手ではライオンズひとすじの栗山巧・中村剛也選手を応援しています。あと、ギネス記録をもつレオ(マスコット)のバック転もぜひご覧いただきたいです。(59歳・主婦)
北海道日本ハム ファイターズ
エスコンフィールドの開放的なサウナも魅力ですが、ファイターズの最大のウリは、やはりBIGBOSS・新庄監督。明るくポジティブなお人柄が若いチームにいい影響を与えていると思います。期待の若手は、万波中正選手と清宮幸太郎選手。OBであるダルビッシュ有さん、大谷翔平さんとかつて同じ札幌の空気を吸えていたことは私の自慢です。(50歳・秘書)
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