70周年を迎える初夏の風物詩、ホテル椿山荘東京「ほたるの夕べ」へ【ウェブエクラ編集長シオヤの「あら、素敵☆ 手帖」#68】

ホテル椿山荘東京で毎年行われている「ほたるの夕べ」。すっかり初夏の風物詩となった感がありますが、1954年に初めて、ホテルの庭園内でのほたる鑑賞が始まってから、今年で70周年を迎えるのだそうです。今回初めて、その催しに参加してきました!
ウェブエクラ編集長 シオヤ

ウェブエクラ編集長 シオヤ

50代女性のための雑誌&ウェブメディア「エクラ」のウェブ担当編集長。155cmのアラフィー。ビューティ・小柄担当多め。鈍感肌。盛ってます。
 東京近郊に育ったシオヤにとって、「ほたるを見る」のは子どもの頃からの憧れでした。「夏になったら、椿山荘に連れて行ってあげるわね」と親に言われた記憶はあるのですが、連れて行ってもらった記憶はありません(笑)。 そして実にこの年になるまで、リアル・ほたるを見たことがないのです(たぶん)。

 そんな中、東京・目白の「ホテル椿山荘東京」から「ほたるの夕べ」のプレス向け内覧会へのお誘いが届きました。今年は既に5月11日に、ホテルの初飛翔を確認した、のだとか。
「ほたるが、見られる……!」と心の中で万歳三唱をしつつ、当日を楽しみにしていたのですが、なんとその日は雨予報。しかし「ほたるは、湿度が高いほうが出現率が高い」というお話を小耳にはさみ、望みをたくします。
椿山荘 入口
ホテル椿山荘東京の「ほたる観賞の夕べ」が始まったのは、1954年。そもそも戦後「荒廃した東京に緑のオアシスを」という創業者の思いのもと名園を復興し、「東京の子どもたちに、ほたるを見せたい」と「ほたるの夕べ」が続けられているのだそう。

専門家の指導のもと、ほたるの幼虫の飼育施設を設けたり、ほたるが生育しやすい環境の整備にも努められているのだとか。
ほたるの夕べ ガイドブック
「ほたるの夕べ」のガイドブックもいただきました。ふりがなもついていて、小さいお子さんでも楽しく読めそうな充実した内容です。ホテル椿山荘東京のほたるは、「ゲンジボタル」だそうで、日本国内で最大のほたるであり、ふわふわと飛ぶのが特長だそう。

さて、こちらではほたる鑑賞とお食事や宿泊が一緒になったプランも多数あるのですが、この日は和食のレストランに伺いました。
椿山荘 みゆき 入口
日本料理「みゆき」です。ホテル椿山荘東京は庭園に囲まれた緑豊かなホテルですが、中のレストランも、こんな門構えで出迎えられると「ここは、東京」ということを忘れてしまいそう。ほんの30分ほど前に編集部から慌てて出てきたシオヤでしたが、深呼吸して暖簾をくぐります。
椿山荘 みゆき お品書き
レストランの中に入ると、大きな窓のむこうには立派なお庭の緑が。この日は「蛍の会席料理~蘭~」(¥14,400 税込サ別)というお献立をいただきました。
  • 椿山荘 みゆき 夕食

  • 椿山荘 みゆき 夕食

  • 椿山荘 みゆき 夕食

前菜の鮎にはじまり、美味しいものをいただきながら季節を感じることができるのが、日本料理のいいところ。「ほたるを見に来て、鮎をいただく……素敵……⭐︎」と舌鼓をうちながらも、日々忙しさにかまけて、季節の移り変わりに思いを馳せる間もない我が身を省みたり。
70周年を迎える初夏の風物詩、ホテル椿山荘東京「ほたるの夕べ」へ【ウェブエクラ編集長シオヤの「あら、素敵☆ 手帖」#68】_1_7
焼物は、とうもろこしを巻いた鰻。ああ、夏は近いですね……。
そう、夏は近いんです。まるで夏の夕立かのように、窓の外は雲行きがあやしくなってまいりました。急いで水菓子まですべてたいらげ、レストランを出て、庭園に向かいます。
70周年を迎える初夏の風物詩、ホテル椿山荘東京「ほたるの夕べ」へ【ウェブエクラ編集長シオヤの「あら、素敵☆ 手帖」#68】_1_8
「雲……?」と一瞬惑う不思議な光景。ホテル椿山荘東京では「東京雲海」という演出が毎日行われているのだそう。日中から夜まで1時間に2回、庭園に霧がかかり、幻想的な風景があらわれます。
椿山荘 雲海
雲海の霧が少し残る中、ほたるのいる沢のあたりへ向かいます。しかし……パラパラと雨が降ってきました。
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夜の庭園、やっぱり素敵です。ライトアップされた庭園の小道を、くねくねとほたるのいる沢に向かって歩いていくと……。
椿山荘 ほたるの夕べ 庭園
いました! ほたるです! 中央のあたりに、いくつもの緑色の光が瞬いているのがわかりますでしょうか。この日は、カメラマンに同行してもらい、許可をいただいて雨の中長時間露出しながらほたるの光を撮影してもらいました(通常、撮影時の三脚やフラッシュの使用は不可です)

はじめて見るほたる(の光)に、感激の声がもれます。暗い沢のむこうで、ゲンジボタルはゆらゆらと空を舞い、ひっそりと瞬いています。何時間でも見ていられそうです……。

が、カメラマンがファインダーをのぞいている間、雨足はどんどん強くなってくるのでした。雨でもほたるが観察できる「ビオトープ」があると聞き、そちらへ案内していただきました。
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ビオトープは屋内にあります。こんな施設まであるなんて、さすがです!
椿山荘 ビオトープ
この暗ーい写真は、シオヤがスマホで撮ったもの。中央と左上の方にある、緑色の光が分かりますでしょうか。屋内とはいえ、ほたるの光を見るためにかなり暗い環境なのですが、雨にもぬれず、こうしてほたるが見られたことに安堵しました。

最近は、海外からほたるを目当てにいらっしゃるお客様も増えているそうで、この日も外国語がそこかしこから聞こえてきました。桜同様、ちょうどほたるの季節にここを訪れることができるなんて、ラッキーですよね。
椿山荘 ほたる 切手
ホテル椿山荘東京ではオリジナル切手も販売しているそうで、こちらの「ほたる」の切手(2枚組 670円)をお土産にいただきました。ちょっともったいなくて使えないですが、素敵なお土産ですね。
こちらの庭園は通常はホテル利用者が自由に散策できるエリアですが、今年のほたる鑑賞期間である、5月17日~6月30日の18時半~23時の間は、宿泊者以外は「庭園入場券」もしくは館内レストラン利用時に発行される二次元コードが必要だそうです。庭園入場券はWebでも購入できますし、レストランやご婚礼などの利用があれば購入の必要はありません。

今回は日本料理のレストランを利用させていただきましたが、ラウンジやカフェ、バーもありますし、お仕事帰りにちょっと飲んで、ほたるを見る、なんていうのも素敵です。
ほたる鑑賞はちょうど夜が深くなってくる、20時~22時くらいがおすすめ時間帯だそうですよ。

あと少しの初夏の風物詩、また楽しみに伺いたいです。

ホテル椿山荘東京> 

〒112-8680 東京都文京区関口 2-10-8

TEL: 03-3943-1111(代表)

▶︎公式サイトはこちら

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