YouTube登録者58万人超えの腰痛専門整体師・とも先生がネーミングしたのは、腰がバナナのように反りすぎている「バナナ腰(反り腰)」。これをストレッチで改善したところ、「血圧やコレステロール値が下がった」と大反響が。理由は「骨盤の歪みを元に戻すこと」と「使うべき筋肉を効果的に使うこと」。今回は後者について伺いました。
血圧即下げストレッチで、まずは体感!
「こんにちは! 整体師ともです。腰痛専門整体師として、“バナナ腰”と名づけた、反り腰によるさまざまな不調を改善しています。ところがあるときから 『気づいたら、血圧やコレステロール値(LDL)*が下がっていた!』という喜びの声が、患者さんから続出するようになったのです!」*悪玉コレステロールを指します。
バナナ腰とは、「腰がバナナのように反りすぎている“反り腰”の状態」のこと。このバナナ腰を治すことで、腰痛などが改善すると同時に、血圧やコレステロール値が下がることは「理論上はそうなると想像していた」という、とも先生。
「今回は“使うべき筋肉を効率的に動かす”というポイントについて、詳しくお伝えしていきたいと思います」
その前に、「まずは血圧を測ってから、次のストレッチをやってみてください」と、とも先生。
題して、とも先生秘伝の「血圧即下げストレッチ」です!
① 椅子やベッドに楽な姿勢で座り、ふくらはぎの筋肉をガシッとつまんで、足首をパタパタ動かす。
② 反対の脚も同様にガシッと。つまむ場所は少しずつゆっくりと下げていき、アキレス腱のほうまでつまみつつ、足首をパタパタ動かす。左右ともに30秒行う。
「これを行うと、すぐに血圧が下がる人も多いです。なかには、血圧が151→118まで下がった人もいました」(とも先生)
体幹の筋肉を強化すると、血圧&コレステロール値が下がるのはなぜ?
このふくらはぎのストレッチはすごいですね! つまり、これが「使うべき筋肉を効率的に動かす」ということですか? それなら、もうこれで解決できそうですけども。 「いえ、それがですね。ふくらはぎのストレッチは即効性がありますが、根本的な解決にはならないんです。 なぜかというと、血流の大部分が体幹に集中しているからです。 例えば、手先を切っても命にかかわることは少ないですが、お腹を大きく傷つけたら致命傷になりますよね。それくらい、血流の優先度が高いのは内臓がある中心、体幹部分です。だから血はまず体幹部に集まり、そこがしっかり機能しているからこそ、手足にも十分な血流が回るわけです」 なるほど。先程のふくらはぎのストレッチは、一時的に血流を促す手助けにはなるけれど、体幹部分がしっかり温まっていなければ、血流は改善しない、と。 じゃあ、血圧やコレステロール値を下げていくには、体幹のどの部分を重点的に動かせばいいのでしょうか? 「まず、内臓や筋肉を含め体幹部の血流を上げることが重要です。そこで、カギになるのが“呼吸”です。
特に肋骨まわりの動きは大切。肋骨が作る空間(胸郭)が開いて閉じて大きく動き、ふくらはぎのように血流を押し戻すポンプの役割を果たしているんです。
肋骨まわりが硬くなっていると、このポンプ機能がうまく働かず、体幹部分の血流が悪くなります。特に猫背の人は肋骨が広がりにくく、ポンプが効かない状態になっているので、体幹の血流が停滞し、結果として手足の血流も悪くなり、血液の数値にも影響がでるということです」
つまり、姿勢を改善して骨盤の歪みを整えることに加えて、体幹の血流を上げるためのエクササイズも取り入れることが大事、ということですね?
「そのとおりです。骨盤の歪みを解消することで土台を整えつつ、肋骨などをしっかり動かすエクササイズを取り入れることで、体幹の血流を改善できます。
このWアプローチを行うことで、血圧やコレステロール値の改善につながる、と考えています」
使われにくい筋肉を意識的に動かすことが重要!
肋骨については理解しましたが、ちなみに、いちばん使っていない筋肉ってどこですか? 確かに先ほどのふくらはぎなど、脚の内側は普段意識して使っていない気がします。
「脚で言うと、太ももの前や内側が使えていないことが多いです。特に太ももの内側が使えていない人が多く見られます。O脚や膝の痛みでお悩みの方も、この筋肉が使えていないのが根本原因になります」
自分の筋肉のどこがうまく使えていないのか、目安はありますか?
「ありますよ。自覚しやすいのは、次の筋肉ですね」
• 大腰筋(下腹部の筋肉)…バナナ腰の人は特に、この部分がうまく使えておらず、お腹が突き出たような姿勢になりやすい。
• 大臀筋(お尻の筋肉)…座っている時間が長いと、お尻の筋肉が伸ばされっぱなしになり、使われなくなる。これがヒップラインのたるみの原因にもなる。
• 広背筋(背中の筋肉)…猫背の人は、背中の筋肉が常に引き伸ばされた状態になっていて、筋力が低下しやすい。
• あごを引く筋肉(深層の首の筋肉)…意識的にあごを引こうとすると疲れる人が多い。普段、頭が前に出た姿勢が楽になってしまっているため、ここの筋肉がサボりがち。
確かに全部、「体幹」に関係する筋肉ですね!
「そうなんです。体幹がしっかり機能していないと、どれだけ手足のストレッチやエクササイズをしても、血圧やコレステロール値を下げる根本解決にはなりません。幹がしっかりしていないと、末端の筋肉を鍛えても効率が悪い。だから体幹部分を意識的に使うことが重要なんです。」
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初出:OurAge 2025/2/17