高価なソファを買うより効果絶大! 知っておくべき“照明(あかり)”のアイデア 五選

灯りは暮らしを彩る大切なエレメント。空間を明るく照らすだけでなく、人の感情や体にも大きな影響を与える存在。シーンに合わせて光を変えたり、光の質にこだわれば見慣れた住まいが大きく雰囲気を変える。eclat12月号では、意識改革から始めてリュクスなくつろぎ空間に挑戦する方法をご紹介。

明るい=いいことではない。意識を変えることから始めよう

「“明るいことは豊かである”というのは戦後、復興時代の発想。本来、夜は一日の活動を終えてクールダウンするとき。安らかな眠りに導くためにも、静かな光がふさわしい」と話すのはインテリアショップ「アルフレックス」の柏木章さん。例えば、ヨーロッパの街角やラグジュアリーなホテルで、ほの暗い光の心地よさを体感したことがあるだろう。一方、夜でも煌々と明るいのはコンビニや量販店。どんなにこだわった住まいでも、明るく照らし出せばくつろげないばかりか、上質な空間にはなりえない。
 H邸は、あえて“暗い”ことにこだわった好例。シーリングライトがないばかりか、ダウンライトさえも最小限に。ヴィンテージの照明器具が放つ小さな灯りが、素材感に富んだ住まいに陰影をもたらし、気持ちをリラックスさせる。このように照明は空間の印象を変えるばかりか、時間の流れを変える。どんな家具よりも、インテリアを一変する力が照明にはある。
高価なソファを買うより効果絶大! 知っておくべき“照明(あかり)”のアイデア 五選_1_1

idea1.まずは意識改革。シーリングライトをやめてみる

シーリングライトは、部屋の隅々まで照らし出す便利なアイテム。ただし頭上から煌々と照らす光は、活動する昼間の太陽と同じ。空間を均一に照らす光はのっぺりとした印象を与え、インテリアのアイテムや食卓の料理を美しく映し出す光にはならない。まずはシーリングライトをやめるところから始めてみよう。
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