【親の相続 あるあるお悩み】親と同居している兄が財産を管理。本当に親の意思が反映されているのか不安

相続に関する読者アンケートで寄せられた「親と同居する兄を信用できない」というお悩み。長年にわたり、多数の相続トラブルと対峙してきた相続専門の公認会計士・税理士の石倉英樹さんが、ずばり回答!

お悩み:親と同居する兄を信用できない

親の財産を管理しているのは、親と同居中の兄。兄は、「思ったほど財産はない」というけれど、本当なのか……? 父が書いた遺言書も、兄の意向が反映されている気がして。いざとなったら、弁護士を立てるべき?(45歳・自由業)

親と同居する兄を信用できない

A.強制的に遺言書を書かせた場合、相続権をはく奪される危険性も

「いきなり弁護士などの第三者を立てると、かえってこじれる危険性があります。まずは、相続人だけで腹を割って話し合いを。話し合いを重ねるうちに、まとまるケースは多々あります。その際大切なのは、客観性と冷静さ、相手を理解しようという姿勢。自宅ではなく、人目のあるカフェなどで話し合うのもおすすめです。なお、遺言書があっても、法定相続人には、法定相続分の半分(一部例外あり)は受け取れる、『遺留分』という権利があり、相続人が兄妹の2人なら、妹は遺産の1/4をもらえます。また、脅したり、だましたりして強制的に遺言書を書かせたことが判明すれば、その相続人は、権利をはく奪される危険性も」

教えてくれたのは…

相続専門の公認会計士・税理士 石倉英樹さん

相続専門の公認会計士・税理士 石倉英樹さん

いしくら ひでき●相続について楽しく学べる相続落語やYouTube『落語税理士の終活チャンネル』など幅広く活動。著書『知識ゼロでもわかるように相続についてざっくり教えてください。』(総合法令出版)も好評。
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