【50代 白髪との心地いい付き合い方】美髪のプロが対談!人が白髪染めを“ストレスなく”続ける方法とは?

量も、目立つ場所も、人によってまったく異なる白髪。量が増えることで起こるダメージ、手間、そして未来の白髪ケアの計画は? 白髪と無縁に見える美髪の永本羚映子さんと美香さんは、プロならではの美意識で白髪ストレスを超越。そのヒントをここに公開。
AMATA 美香(みか)さん

AMATA 美香(みか)さん

ビューティプロデューサー、毛髪診断士指導講師。’02年、東京・青山にヘアサロン『AMATA』を設立。美のプロからの信頼も厚く、日本の美容室アワード『カミカリスマ』では6冠を獲得。

Data
東京都港区南青山6の4の14 INOX AOYAMA 5F
☎03・3406・1700
サロン・ド・リジュー 永本羚映子(ながもとれえこ)さん

サロン・ド・リジュー 永本羚映子(ながもとれえこ)さん

毛髪診断士。’02年、東京・広尾にメディカルヘアケア『サロン・ド・リジュー』を設立。エビデンスのある育毛メニューを展開し多くの顧客をもつ。オリジナルのヘアケア製品も人気。

Data
東京都港区南麻布5の15の9 バルビゾン70番館2F
☎03・5793・3359

白髪ケアは週1~2度。しないほうがむしろストレスに

──ヘアケアのオーソリティでもあるおふたりですが、ご自身はどんな白髪ケアをされていますか?

美香 私は50代から白髪が出はじめ、ずっと内側に少しある程度だったのですが、2、3年前から表面の分け目にも出てきてしまいました。2週間に1回根元のリタッチをして、1カ月に1回全体を染めています。

永本 私は30代からですが、前髪に多くて、白髪率80%くらいになるかも。週に1回根元をリタッチしますが、植物性染料でノンジアミンのカラー剤を使っています。実は4年ほど前からジアミンアレルギーになってしまって。

──エクラ世代にヘアカラーアレルギーのお悩みは多いんです。永本さんの場合はどんな状況でしたか?

永本 実際にアレルギーが出る直前、どうも染まりが悪かったので、いつもより短い間隔でリタッチをしたんです。すると赤みが出て2日たっても腫れがひかなくなってしまい……。偶然、サロンに導入するノンジアミンカラー剤を吟味していたところだったので、私も使いはじめました。髪色もそのときから黒髪の1色染めに。地毛が明るい茶色なので、今の色はかなり暗めなんですよ。大人のヘアカラーの新しい扉を開けたような気持ちです。

美香 そうなんですね。私のサロンでも最近、ノンジアミンカラー剤を導入しました。ずっと要望はあったのですが、一般的なカラー剤に比べると出せる色の幅が狭いことを懸念していて。やっと納得できるものに出会えたのですがアッシュ系の色が出にくいので、スタイリストとのカウンセリングは入念にしています。

永本 美香さんご自身はどんなカラー剤を使っているんですか?

美香 私はファッションカラーで染めているんです。色はブルーブラック、明度でいうと一般的にはかなり暗めの印象になる3レベルです。

永本 なるほど、白髪染めではないから赤みが出なくて、しかもブルーブラックの青みを感じさせるんですね。

美香 傷みも軽減できますし、地毛より深い黒はツヤ増し効果もあります。

(左)永本羚映子さん (右)美香さん 

ホームケアとサロンケアのバランスが髪の質を決める

──黒髪は素敵ですが、すぐに白髪が目立ちませんか? おふたりのように1〜2週間でリタッチするのはむずかしいかたのほうが多いです。

永本 私も今髪を伸ばしているので、ケアと白髪対策を両立する大変さを痛感しています。でも髪の状態って生活感が出てしまう。だからこそ肌同様に気を使うべきなんですよね。

美香 そうそう。髪って「ふわふわ」「サラサラ」と立体的な動きがあるでしょう? この動きがその人に息吹をあたえてくれるんです。それは健康な髪でないと魅力が半減してしまいます。

──染めることに手いっぱいでケアまで手が回らないという声も聞かれます。

永本 私の場合は、白髪が見えているほうがストレスを感じてしまうかも。

美香 同感です。でも染めることが同時にケアになって持続的なツヤが増すのなら、ただ染めるだけに終わらない上質な髪をつくる行為になりますよね。

永本 髪にツヤがあることで肌もつややかに見えますから、本当に大切。

──おふたりはそれだけ頻繁にカラーをしているのにつやつやですよね?

永本 カラー剤も徹底して傷まないものを選んでいますし、染めるたびにトリートメントをし、ホームケアも吟味。すべてに手抜きをしていないかも。

美香 はい。ホームケアは特に。いくらサロンに通ってもホームケアが伴わなければ台なしになることも。ライフスタイルやコスト感覚に合わせ、その人なりのバランスを見つけることがストレスフリーへのカギだと思います。

永本羚映子さん

白髪染めに耐えうる髪の土台をつくるのは頭皮ケアです

美香さん

そう、頭皮ケアで白髪の出る量も変わってきますよ

《point1》“つなぎ”のアイテムをうまく活用する

美香さんはフジコのポンポンタイプのカラーパウダー(左上)と地肌につかないマーカータイプ(左下)を愛用。 永本さんは幅広ブラシでつけやすい花王ブローネのマスカラ(右)を

ワンデイリタッチは根元のピンチに頼れる存在。
美香さんはフジコのポンポンタイプのカラーパウダー(左上)と地肌につかないマーカータイプ(左下)を愛用。
永本さんは幅広ブラシでつけやすい花王ブローネのマスカラ(右)を

《point2》毎日頭皮ケアはマスト!

(左から)キュアフォルテ シャンプー、H&A スカルプローション、キュアフォルテ 薬用スカルプセラム/本人私物

永本さん
アミノ酸系洗浄成分、ケラチンタンパクなど配合成分を自ら吟味した、こだわりのオリジナル製品で毎日ケア。
(左から)キュアフォルテ シャンプー、H&A スカルプローション、キュアフォルテ 薬用スカルプセラム/本人私物

(左)髪に太さとハリをもたらす頭皮用セラム、オーウェイのヘアロスレメディ。(右)アーユルヴェーダアドバイザーの資格ももつ美香さんが、白髪と発毛にこだわって作ったブレンドオイル/本人私物

美香さん
毎日使う頭皮ケアアイテム。
(左)髪に太さとハリをもたらす頭皮用セラム、オーウェイのヘアロスレメディ。(右)アーユルヴェーダアドバイザーの資格ももつ美香さんが、白髪と発毛にこだわって作ったブレンドオイル/本人私物

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