見どころたっぷり!「ロエベ クラフテッド・ワールド展」の内覧会へ【ウェブエクラ編集長シオヤの「あら、素敵☆ 手帖」#94】

ロエベ初の大型展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」が、3月29日(土)から5月11日(日)まで東京・原宿で開催されます。エクラ読者には見逃せない、とても充実した展覧会です!
ウェブエクラ編集長 シオヤ

ウェブエクラ編集長 シオヤ

50代女性のための雑誌&ウェブメディア「エクラ」のウェブ担当編集長。155cmのアラフィー。ビューティ・小柄担当多め。鈍感肌。盛ってます。
ロエベ クラフテッドワールド展 建物
ロエベが1846年にスペイン・マドリードで操業して179年。そしてヨーロッパ圏外に初めて、1973年に日本橋三越本店に日本一号店をオープンして52年。その長い歴史の中で初めての大型展覧会が開催されます。原宿駅前に登場した、外観も可愛いこの建物こそ、その会場。
クラフトーおそらく工芸と訳すだけでは包括しきれない文化と歴史をたどる展覧会のようで、内覧会に伺うのを楽しみにしておりました。

最初に申し上げますと、しっかり見るとそれなりに時間を要するとても充実した展覧会です。ネタバレにならないよう、ほんの一部分だけご紹介させてください。
ロエベ クラフテッドワールド展 手すり
会場に入って、照明の落ちた暗い階段を上っていたら、その手すりにもロエベのクラフトの片鱗が。編み込まれたレザーが美しく、つい写真におさめてしまいました。

その先に続く最初の会場は「手から生まれたもの」というお部屋。1846年以降のロエベの歴史が、アマソナやフラメンコといったアイコニックな製品、そのアーカイブや広告写真などの興味深い展示で紹介されていきます。
ロエベ クラフテッドワールド展 
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1950~60年代のカーフスキンのバッグ。その下にあるサイン帳には、ソフィア・ローレンやケーリー・グラント、アーネスト・ヘミングウェイに、モナコのグレース公妃……といったセレブリティの署名が記されているのだとか。
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1972年に初めて世に出たロエベの香水、1975年に誕生したバッグのアマソナ、その下にあるのは、シオヤも大好きな映画監督ペドロ・アルモドバルの『神経衰弱ぎりぎりの女たち』のムービー。ちょっと面白い展示方法ですよね。そこに連なるのは、パワフルに生きるスペインの女性たちへのリスペクトでしょうか。
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ロエベ初のファッションショーが開催されたのは、1965年だそうです。展示してあったのは、ロエベならではの、見るからに滑らかなナッパレザーのコート。ノットベルトが、洗練されたたたずまいに。
続いて「スペインへようこそ」というお部屋へ。光あふれるテラコッタタイルの家、南スペインのビーチ、地中海……といったスペインの風景と、クラフト感あふれるロエベの様々な製品が組み合わさった楽しい展示です。
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現代美術館 坂本龍一展 トートバッグ 音楽図鑑
その先にはとても興味深い「ロエベのアトリエ」という展示が続きます。
現代美術館 坂本龍一展 BABBI ウェハース ピスタチオ
色鮮やかで大きなレザーがたっぷりと並ぶ様は圧巻! 私たちにもおなじみの、あのバッグが、こんな風に作られていく……という過程が紹介されています。
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中央にあるパズルバッグ。その周りの壁に張り巡らされているのは、その一つ一つのパーツ! 75種類との説明でしたが、こんなに細かいパーツが組み合わさってできている、という単純な事実にも分かりやすい展示で驚かされます。どうやって組み合わせるのか、まったく想像がつきません……!

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ちょうどこの日、シオヤも持っていたハンモックが、どのように塗装されるのか、を紹介している展示。実際の展示にビデオが流れ、いつまで見ていても飽きません。
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こちらは、パズルフォルド トートの型紙! なるほど、こうなっているんですね……!まじまじと見てしまいます。他にもロエベのクラフトマンシップが細部にまでわたって分かる様々な展示が用意されていて、ここはしっかりお時間をとって見学することをお勧めしたいです。
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その先にあるのが「城の部屋」。巨大な「ハウルの動く城 バッグ」が! 元は2023年のカプセルコレクションのためにデザインされたバッグですが、ハンモックやアマソナ、フラメンコなどアイコニックなバッグのディテールが組み合わされているのだとか。
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ここで突然、たくさんぶらさがるステッカーの束。そしてその横から階段下の壁という壁に貼られた可愛いステッカー! 「1枚お好きなものを選んで、貼ってください」とのこと。これもアート!
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迷った挙句、マンドラゴラちゃんのステッカーを1枚いただき、既に壁にいたお仲間の横に貼ってみました。かわいい……。
ロエベ クラフテッドワールド展 
「クラフトによる連帯」というお部屋では、世界各地のクラフトを支援するロエベの取り組みが紹介されています。もちろん日本のアーティストによる作品もたくさん。
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「限界なきファッション」というお部屋。2013年からのジョナサン・アンダーソンの54体のルックが飾られています。壁にはランウェイの映像もあり、楽しい! メンズ、ウィメンズ合わせて54体の展示って、かなりのボリュームです。アガります!
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「意外な対話」というお部屋では、過去10年間の様々なアーティストとのコラボレーションが。大人気のスナ・フジタさんの動物シリーズは、やっぱりキュンとしますね!
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スタジオジブリとのコラボレーションも、記憶に新しいところです。
さて、会場にはギフトショップも。Tシャツやノートほか、この展覧会だけの限定商品もたくさんありこちらも見ごたえありです。
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3月29日からのスタートですが、既に展覧会の予約は始まっているので、ぜひお早めにどうぞ!
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<ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界>

会場:東京都渋⾕区神宮前6-35-6

*JR山手線「原宿」駅徒歩2分、東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前」駅直結

会期:2025年3月29日(土) - 5月11日(日)

9:00 - 20:00(最終入場時間 19:00)

入場無料(予約制)

▶︎展覧会の詳細はこちら

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