【梅雨のおうち時間に読みたい本4選】手に汗握る展開に引き込まれる『我らが緑の大地』ほか

エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! 「自然界」の反乱をテーマにしたパニック・サスペンス『我らが緑の大地』、2022年に本屋大賞を受賞した逢坂冬馬さんの『ブレイクショットの軌跡』ほか今読みたい4冊を紹介。

『我らが緑の大地』

『 我らが緑の大地 』

環境破壊を続ける人類に植物たちが逆襲!?

荻原 浩

KADOKAWA ¥2,200

大豆が毒をもち、林が自然発火し、猿や烏が集団で人を襲う。それらを引き起こしたのは植物で……。荒唐無稽とも思える展開なのに手に汗握るほどリアルなのは、最先端の知見に裏打ちされているから。植物にコミュニケーション能力があること、身を守るため自らを有毒化したり害虫の天敵を呼び寄せたりすることは科学的に実証ずみなのだそう。主人公のワーママ植物学者とともにハラハラドキドキを満喫したあと、今までのように心安らかに森を歩けなくなるのでご用心。

『ファッションエディターだって 風呂に入りたくない夜もある』

『 ファッションエディターだって 風呂に入りたくない夜もある 』

"おしゃれの伝道師"が吐露する日本モード界の裏表

龍淵絵美 集英社インターナショナル ¥2,200

キャリア30年のモード誌編集者が、軽やかに人生を振り返る。ハイブランドを着て深夜残業を続けた駆け出し時代、育児との両立に四苦八苦だった30~40代、そして更年期……。何事も「ま、いいか」で流さず、50代になっても新たな目的を見つけようとする前向きさが小気味いい。

『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』

『 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい 』

楽しく身につく勉強法も満載の家族&受験小説

早見和真 朝日新聞出版 ¥1,760

中学受験に挑む小6女子の物語に、これほど共感し魅了されてしまうなんて! 母親に半ば強制され、いやいや塾通いを始めた主人公だが、やがて勉強自体のおもしろさに目覚めていく。ギクシャクしていた父との関係にも変化が。幸せに決まった形などないと気づかされる感動作。

『ブレイクショットの軌跡』

『 ブレイクショットの軌跡 』

エンタメ界の新星による話題作で世界のつながりを体感

逢坂冬馬

早川書房 ¥2,310

静岡の自動車工場で働く期間工の青年、アフリカの少年兵、投資ファンドのトップ、プロのサッカー選手を目ざす少年……。多種多様な人々が一台の車を軸に結ばれ、世界と日本が抱える問題も浮き彫りに。奇跡のような構成力は、デビュー作で本屋大賞を受賞した著者ならでは!

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