【北欧デザイン】暮らしの延長にある美しさと哲学を確かめに。

デンマークを代表するデザイナー、《ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ》へ。「本当に良いもの」だけに囲まれて暮らしたい私たちにぴったりな展覧会がヒカリエで開催中♪
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今回ヒカリエで開催されている「ハンス・ウェーグナー」展は、
世界屈指の質と量を誇る北欧家具コレクター、織田憲嗣氏の織田コレクションで構成されています。

長い時間をかけて体系的に収集されたタイムレスな魅力を持つ名作椅子約160点とその他の家具など約20点を紹介。

ヒカリエホールという大空間でそれらの傑作を一堂に目にすることができる大変貴重な機会でした。
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ハンス・ウェグナーは家具職人としての類まれなる才能と素材に対する深い洞察力を併せ持ち、生涯で500脚以上の椅子をデザインした「椅子の巨匠」と称される存在。
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  • 制作前に作るミニチュアモデルがずらりと並んでいます。

    制作前に作るミニチュアモデルがずらりと並んでいます。

  • ウェグナーの家の模型

    ウェグナーの家の模型

彼のデザインする椅子は、強く主張せず、
いつの間にか暮らしの中に溶け込んで、
気づけば手放せなくなっている…。

長く一緒に年月を重ねることで
より強くウェグナーが椅子に込めた思いを感じられるようになっていく…。

全ての作品から、そのような性質が伝わってきました。
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会場には、Yチェアやザ・チェアをはじめとする代表作はもちろん、サークルチェア、ピーコックチェア、オキュラス チェアなど、さまざまな時代の椅子が並び、それぞれが独特の存在感を放っています。

巧みな会場演出の効果もあり、1つ1つの椅子の特徴と魅力が際立つ展示構成でした。
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サークルチェア
サークルチェア
どの作品にも共通して宿るのは、
線の美しさと構造の誠実さ。

一脚一脚に、
「どう座るか」「どう身体を預けるか」、目と手、そして 体全体で椅子を体感で欲しいという彼の願いが込められています。
代表作の1つ、ピーコックチェア。
代表作の1つ、ピーコックチェア
手前にYチェア、後方にピーコックチェア
手前にYチェア、後方にピーコックチェア
洗練されたデザインと機能性を併せ持つウェグナーの椅子。

その背景にある彼の思想や哲学、
そして北欧デザインが一貫して大切にしてきた価値観
を存分に受け取ることができました。
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その時々の気分に左右されることなく、使う人の生活に寄り添い、暮らしの延長線上にあって、
長く一緒にいることを前提としたデザインは、
流行は追わないけれど、決して古びない。

本当に心地いいものを選び、長く使い続けていくこと。
それは50代になった私がこれからの暮らしに欲しい
安心感そのものでした。
これまでも 「いいものを大切に長く使う」という価値観で様々な身の回りのものを揃えてきましたが、

信頼や安らぎが心に響く年代になった今、
なおさらその選択がとても豊かなことだと感じられました。

北欧デザインの静かな美しさに包まれて、そんなことを思いながら優しい気持ちに満たされる展覧会でした。
最後には実際に体感できるコーナーも!友人と一緒にいろいろ試して楽しみました。サークルチェアは包まれるような座り心地♪
最後には実際に体感できるコーナーも!友人と一緒に色々試して楽しみました。サークルチェアは包まれるような座り心地♪
オキュラスチェアの座り心地と造形の美しさに浸り、大満足。
オキュラスチェアの座り心地と造形の美しさに浸り、大満足。
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Akiko

Akiko

東京都在住。自宅でフランス式フラワーアレンジメントを教えています。美術館キュレーターとしての経験や視点も活かしながら、暮らしに彩りを加え、人生を豊かにする様々な事を綴っていけたらと思っています。

Instagram:akikuey

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