東方神起が5大ドームツアーで魅せた王者としての実力と貫禄

2017年に再始動した東方神起による復帰第一弾ツアー「東方神起 LIVE TOUR 2017 ~Begin Again~」が閉幕。2017年11月11日に北海道・札幌ドームから始まった本公演は、東京、福岡、名古屋と駆け抜け、2018年1月21日、大阪・京セラドームで感動のフィナーレを迎えた。2015年に行われた「東方神起 LIVE TOUR 2015 ~WITH~」以来、約2年半ぶりの本公演は、日本での活動を待ちわびた全国のファンを歓喜の渦へと巻き込んだ。今回は、5都市全17公演の中から、昨年12月21日に東京ドームで行われた公演の様子をお届けします。
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会場となった東京ドームは東方神起のグループカラーである“赤”のペンライトで埋め尽くされ、天井席まで“レッドオーシャン”状態。客席の期待に応えるように、最新曲『Reboot』で2人が登場! セットのキューブを力強く蹴り破って出てくる演出に大歓声が響く。さらにユンホとチャンミンそれぞれが乗った2台のムービングステージによって、メインステージから中央ステージへ移動。左右入れ替わった後のダイナミックなダンスのバックには、炎や花火といった特効が惜しげもなく使われ、序盤から会場のボルテージはMAXに。
「Are you Ready?」というユンホの掛け声がかけられるやいなや、揺れるような「Yeah!」の声で応える観客たち。さらに、「盛り上がっていくぜー!」の声を合図に、浮き上がった花道が客席の上をくるくると回り出す。ステージへと変化した花道は、2人のダンスと表情が客席によく見えるように。そして、メンバーが客席ひとりひとりを見ることができるように、ゆっくりと動き続けていた。他にも、「男の痛みに耐えてがんばってます…」(ユンホ)、「我慢するしかない」(チャンミン)とコメントした15メートル上空でのフライングや、会場内をぐるっと一周するトロッコも。2人の本気と真心を感じることができる演出が随所にちりばめられていた。

この日、2年半のブランクは1ミリも感じられなかった。キレッキレでエネルギッシュなダンスに美しい歌声。そして、卓越した日本語で繰り出されるユーモアと誠実さがにじむMC。「ユンホはひどいカゼを引いていて『Why?[Keep Your Head Down]』で煽るとき、クシャミと咳が出てダンサーさんたちが失笑していました」とチャンミンが暴露すると「ライブの醍醐味だね!」とユンホが笑顔で返す。また、ある番組でお笑い芸人に教えてもらった自分の名前(=チャンミン)をもじったギャグをしぶしぶながら披露してスベると、「笑うポイントがどこか(相手に)頭を使わせるのはポリシーに反します。だいたい、俺の名前で、なんでこんな恥を…」とぶつぶつ言うチャンミンに、ユンホは「(チャンミンは)いい名前だよ?」とあったかい言葉でフォロー。こういうやりとりこそ“東方神起”なのだなと思う。観て聴くだけなく、心をあたたかくしてくれるような。
ここで二人の人柄がにじみ出ていた最後の挨拶を紹介しよう。
「(今日)皆さんにやっと会えましたけど、結構、僕たち東方神起が離れていた時間がありました。僕にとっては長かった…。チョン・ユンホ、東方神起のユンホ、何を求めているか自分なりに考えて。皆さんのために皆さんが好きで頑張ってきたと思います。最近気付いたのは、ただ好きではなく、みなさんのことを大切に思って、お互いに東方神起を守っていきたいなって。 これからも僕たち2人の力になってください」(ユンホ)
「人には出会いと再会、お別れ。ものすごく自然なものですが、その自然的なものが感謝で溢れるときもあるけど、超自然的なものが認められない残酷なことだなって思うこともあります。だからこそ、もっと皆さんにもらっている愛が、もっと大切に思います。愛って言うのは照れ臭いけど、僕なりに海より広いし深いし、宇宙より奇跡だと思います。皆さんがおくってくれるものすごい奇跡が、2人の居場所を作ってくれてると思います。皆さんの周りにいる友達、家族、恋人…。冬ですね。寒いじゃないですか。寒いからこそ、周りの人たちのそばに行って、手を繋いで抱き合って慰めて、ものすごい寒い時間なんですけど、そういう時間をすごしてください。あったかい時間を過ごしてほしいです」(チャンミン)

東方神起は再び走り始めた。「畑を耕す牛のように」(チャンミン)全力で、「切磋琢磨して」(ユンホ)、新しい道を作っていくのだろう。「ウィーアー!」「T(ティー)!!!!!」。二人と彼らを支えるファンとで声を響かせながら、お互いを支え合いながら。


2017年12月21日@東京ドーム
東方神起 「LIVE TOUR 2017~Begin Again~」
■SET LIST
M-1. Reboot
M-2. ANDROID
M-3. Humanoids
M-4. One More Thing
M-5. Superstar
M-6. Chandelier
M-7. B.U.T(BE-AU-TY)
M-8. Spinning
M-9. Survivor
M-10. One and Only One
M-11. シアワセ色の花
M-12. STILL
M-13. 逢いたくて逢いたくてたまらない
M-14. Duet(winter ver.)+White(メドレー)
M-15. Catch Me -If you wanna-
M-16. Easy Mind+I just can’t quit myself+OCEAN(メドレー)
M-17. Bolero
M-18. Why? [Keep Your Head Down]
〈アンコール〉
E-1. MAXIMUM
E-2. Rising Sun
E-3. ウィーアー!+Summer Dream+Somebody To Love(メドレー)
E-4. Begin~Again Version~


■公式サイト
http://toho-jp.net/
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