【50代の悩み】子育てに終わりはあるのか?上手に「卒母」するための改善・解決法

“卒母”(お母さんを卒業する)にまつわる悩みはさまざま。eclat 4月号では、卒母経験のある専門家がアドバイス。“卒母”の必須条件である「子供を信頼し、自尊心を育んできたかどうかの確認」を第一に、自分が「母親以外の役割を持てるかどうかも確認を。
【50代の悩み】子育てに終わりはあるのか?上手に「卒母」するための改善・解決法_3_1

Q.夫が子供ベッタリで、卒父できない気がします

A.妻から好かれていないと感じる度合いだけ、子供を甘やかしている可能性も

夫が子供を甘やかす理由を考えてみましょう。子供に好かれたい=自分は嫌われている、と感じているからかもしれませんし、妻の自分に対する愛情不足を感じ、その虚しさを埋めるためかもしれません。なかには、夫自身が幼いころ甘やかしてもらえず、自分がしてもらいたかったことを現在子供に行っているケースも。いずれにしても、満たされない想いを抱えているのだと思います。対応策は、子供を甘やかすことで得ている"いい気分" を、ほかのことで得られるようにサポートすること。妻が夫に優しく接するのも効果的です。心が満たされれば、「子供のために甘やかすのはやめよう」と考えるようになるかもしれませんよ。

Q.友だち親子のような関係なので、卒母できるか心配です

A.友だち親子は、心理学的には"癒着" の関係。子供の自立をはばむ危険性もあります

「友だち親子」というと聞こえはいいかもしれませんが、心理学的には"癒着"。自分とほかの人の境目がなくなってしまっている状態をさします。これは、卒母をむずかしくするだけでなく、子供の自立をはばんでしまう危険性が大。親子の癒着がひどいと、子供が恋愛しづらくなったり、パートナーを得にくくなってしまうかもしれません。
 癒着を断ち切るのに有効なのは、子供以外に一緒に時間を過ごす人をつくり、子供と別に過ごす時間を長くとること。親子は友だちではありません。「○○ちゃんのママ」ではなく、あなたの名前で呼んでくれるような、"自分の友だち" をつくってください。
教えてくれたのは…

心理カウンセラー
大門昌代さん
’05年からカウンセラーとしての活動をスタート。大阪や東京、名古屋にて、家族関係や対人関係、ビジネス関連といった幅広いジャンルで、講演会や個別カウンセリングなどを行っている。カウンセリングサービス http://www.counselingservice.jp/

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