「どう考えていますか? 親のこと」それぞれの事情ケース2【50代のお悩み】

2018年5月20日
人の数だけ事情がある中で、親のケアの仕方も人それぞれ。エクラ世代の親のリアル体験談をご紹介します。ケース2は、母が倒れたことをきっかけに疎遠だった三姉妹が一致団結するお話。
sebra/Shutterstock.com
case2
親の状況 実父母が次姉と二世帯住宅
主にケアしている人 姉ふたり
S.Tさん(パート/ 51歳)
家族構成 再婚の夫とふたり暮らし
親とは同居? 別居? 実父(85歳)・実母(82歳)は次姉夫婦と同居、義母(83歳)別居

疎遠だった家族が一致団結。私は贈り物や言葉を定期的に届ける役です

私は三姉妹の末娘ですが、実家の後継者問題で姉妹親子関係が悪化し、修復不可能な状態が20年続いていました。二世帯住宅に住みながら、両親とは犬猿の仲で交流がほぼなかった次姉夫婦、跡を継がなかった負い目で両親に会うのも遠慮していた長姉、そして私自身も離婚問題で実家から足が遠のいていました。
 そんな崩壊寸前だった家族に転機が。長期入院中だった父を看病していた母が通院先で倒れ、緊急搬送されたのです。「親なんかいなくなっても平気」と豪語していた次姉がおろおろし、頼った先が長姉でした。専業主婦だった長姉は認知症の義父を看み取とっていましたので、こういうときの判断が的確で行動も早い。「跡を継がなかったので私が」と両親の看病を買って出て、午前は父を、午後は母をと力量を発揮してくれました。次姉は彼女がいなければ仕事を続けられなかったと思います。
 実は次姉の夫である義兄は家業の後押しをすべく両親と養子縁組をしているため、実質的には私たちは4人きょうだいです。金銭的なことは跡継ぎである次姉が担ってくれ、私は長姉には「やっぱり長女、一番頼りになる」と、次姉には「義兄さんのおかげで助かっている」と、定期的に感謝の贈り物や言葉を届ける役です。次姉も長姉の存在の大きさを認め、家族が一致団結することで一気に関係が改善しました。
 母が倒れるまで、両親は「このままでは死んでも死にきれない」と思っていたと思います。残された時間を心穏やかに過ごし、最期を迎えられることを最大の幸せと感じているように私たちには見えますし、そうであってほしいと思っています。

What's New新着記事

FEATURE
ランキング