<ステップ&ルール・伝え方>徹底解説! 親とモメない進め方【「実家」の片づけ問題】

2019年1月19日
親の同意が得られ、実行に移したとたん、親子で意見が分かれて衝突したり、親が機嫌を損ねて「片づけはやめる」と言い出したり……。そんなトラブルを回避する3つのステップを専門家が伝授。

【STEP1】具体的な片づけ計画を立てる

片づけを成功させるカギは、事前準備。片づける場所や手順、ゴミの出し方などを確認するためにも、左のような計画表の作成を。“見える化”すれば、親と認識が共有できるというメリットも。

これで実現化する!片づけ計画チェック表

□“今回のゴール”を設定

「防犯のために外周をきれいに」など、今回の片づけの目標を具体的に記載。片づけの最中に迷いが生じても、目標を明記していれば、それに沿って行動できる。

□実際に片づける日時

「3月20日の9時~ 12時と21日の9時~ 11時」のように、細かく設定。高齢の親が動けるのは一日3時間程度が目安。無理はせず、適宜休憩をとるように。

□片づけをするメンバー

手伝ってくれるメンバーを確認。自分だけで行う際は、あとで「勝手に片づけた!」と責められないよう、事前にきょうだいといった関係者に了解をとるのが必須。

□片づける場所

ボリュームや広さにもよるけれど、一度にすべてを片づけるのは至難の業。「庭と玄関」「廊下と階段」など、1回に片づけられる場所だけに絞るのが賢明。

□片づけの手順

「3月20日は庭→玄関。靴箱の整理は母、靴箱の上に置いてある不要品の撤去は夫、ドアと三和土の掃除は私」と、とりかかる順番と、誰が何をするのか計画を。

□一時保管場所&ゴミ置き場を確保

処分すべきか否か迷った物を一時保管する場所と、ゴミ出しの日までゴミを置いておく場所を確保。親がもとに戻さないよう、親の目につかないところを選んで。

□ゴミの出し方

帰省の際に行う場合、片づけで出たゴミを、誰が、いつ、どう捨てるかも考えること。自治体のルールを調べ、周囲に協力してもらえるかどうかも確認して。

□片づけに必要な費用

ゴミ袋や軍手、ビニール紐など、片づけに必要なものを購入する場合の費用も、事前に親や関係者と相談を。片づけのためにだけ帰省するなら交通費も念頭に。

実家の片づけは、親子の絆を深める絶好の機会です

 実践の前に、「親子共通のゴールは、『親がこの先ずっと安心・安全に暮らせる家』だと認識を」と、渡部さん。

「子供は、『親がやっとその気になったのだから、いっきに片づけたい』と思うかもしれません。けれど、親が『これはとっておきたい』とか、『また使う』といって渋る物を、無理に処分するのは考えもの。親の心を深く傷つけ、そのあとの生活に悪影響を及ぼしかねません。

目標は、『親が安心・安全に暮らせる家』なので、それに支障がないなら、すぐに捨てなくてよいと思います。危険な場所に置いてある物や捨てるか否か迷う物は、一時保管場所をつくって移動させ、『捨てずに、ここにあるからね』と伝えれば、親の気持ちも収まります」

 子供の側も、「安全が確保できているからOK」と、受け入れやすく。
「実家の片づけは、親子の絆を深めるチャンスでもあります。親がなぜこの品にこだわるのか、話をじっくり聞けば、親の人生や思いがわかるはず。子供に理解された喜びが、親の背中を押し、片づけに前向きになるケースも、少なくないんですよ。この片づけが、そんな機会になるよう願っています」

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