<ステップ&ルール・伝え方>徹底解説! 親とモメない進め方【「実家」の片づけ問題】

親の同意が得られ、実行に移したとたん、親子で意見が分かれて衝突したり、親が機嫌を損ねて「片づけはやめる」と言い出したり……。そんなトラブルを回避する3つのステップを専門家が伝授。
<ステップ&ルール・伝え方>徹底解説! 親とモメない進め方【「実家」の片づけ問題】_2_1

【STEP2】ルールに従って片づけにとりかかる

実家の片づけは、私たちが自分の家を片づけるのとは別もの。私たちがベストと思っている方法が、親に通用しないこともある。高齢になった親に寄り添った"6つのルール" に従って、片づけの実践を。

【RULE】出ている物を片づける

「廊下やリビングの床に置かれた箱や袋など、"出ている物"を片づけるだけでも、親の活動範囲は広がります」。目に見えてすっきりするため、親が心地よさを感じ、片づけに励むようになる場合も。

【RULE】収納技を使わない

便利に思える収納技だけど、親世代にとっては複雑で、面倒な場合も。結果、その収納方法が続かず、リバウンドする危険性が大。「収納技を駆使するより、物自体をなくすことのほうが有効です」。

【RULE】両手に収まる範囲を目安に

「まずはキッチンで、親に両手をぐるっと回してもらって。手で届く範囲が、親が把握できる物の量です」。手が届かない所にある=使っていない物。リビングや寝室なども試し、不要品の洗い出しを。

【RULE】片づけは下から上へ

高齢者の場合、家内の事故で多いのは、転倒によるもの。「安全確保のために、まずは、歩行のじゃまになる下に置かれた物を片づけること。それから、落下が危ぶまれる上にある物を整理しましょう」。

【RULE】生活習慣を優先する

親の生活習慣に反した整理整頓は要注意。「薬を本棚に保管」など、一見利用しづらく、見栄えが悪くても、収納場所を変えると親が混乱することも。「ただし、安全確保に反する習慣なら改善して」。

【RULE】押し入れや納戸は後回しに

「物が詰め込まれた押し入れや納戸は気になるだろうと思います。とはいえ、簡単に片づくものではありませんし、とりあえず収納できているなら危険性も低いはず。そこは、最後に回してもOKです」
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