六本木→上野が、クリムト攻略のカギ。

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本誌5月号で特集しています『クリムト展 ウィーンと日本1900』(~7/10、東京都美術館)と、『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』(~8/5、国立新美術館)が開幕しました。

どちらも焦点は「ウィーン世紀末美術」に置かれていますが、まずは国立新美術館の『ウィーン・モダン』からご覧になることを強くお勧めします✨ 

こちらは19世紀初頭から20世紀初頭までの歴史&美術史がまとめられていて、クリムト前史をしっかり学べる構成。クリムト作品の展示数も意外に多く、『エミーリエ・フレーゲの肖像』(写真2枚目)や『パラス・アテナ』は見ておきたいところ。写実的な初期作、エロティックなスケッチも豊富です。

そして、『クリムト展 ウィーンと日本1900』の目玉はやっぱり「黄金様式」が複数!なんですが、目立って金を使っていない『女の三世代』(写真8枚目)が秀逸。銀箔と思われるくすんだ背景に、グラスの底からシュワシュワと湧き立つ炭酸の気泡のような点々がいっぱい。画面構成はきわめてデザイン的です。

人物の周りの風変わりな楕円文様が、細胞組織の図解に想を得ているといわれると、なるほど納得。しかも老女のほうは茶色くて、「糖化」が進んでいる状態…? 本作と『エミーリエ・フレーゲの肖像』(@ウィーン・モダン)を比べると、いろいろリンクするものが感じられるはず。

クリムトというと「金」のイメージが圧倒的に強いですが、意外に、ペパーミントグリーンと藤色やライラックに近い明るい紫も多用しています。『ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)』(写真9枚目)では女性の腰より下をその色合いで埋めており、『ユディットⅠ』(写真10枚目)でも、女性の肌の下に入れて、生気を与えているよう。『女の三世代』で赤ちゃんを抱く女性に絡まる植物のグリーンは、まさに生命の象徴でしょう。

そうなると、色使いからして『エミーリエ・フレーゲの肖像』(@ウィーン・モダン)は「君こそわが命」とばかりに相当入れ込んで描き上げたものと思われますが、モデル本人は気に入らなかったそうで、さぞかし画家はガッカリしたにちがいありません。

今でこそ、着衣でのこのスリムさに違和感を覚えませんが、当時の目で見れば、異常なガリガリ亡者。写真で見る限り、エミーリエのドレスにここまでモダンなものはないですし、彼女の恰幅もかなりのものでした。クリムトの「カッコいい女性像」のイメージは、時代の数十年先を行っていたように思います。

見どころが多いので両方に2回行きたくなってしまいそうな、好企画展。ぜひ足をお運びください。
(編集B ※内覧会にて撮影)

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