細かい事ながら、かつての小淵沢駅では、駅弁を買うのに(改札外に出るという意味での)途中下車をする必要はありませんでした。各ホームに売店があり、そこでお弁当類を購入できたのですが、コロナ禍以降は開いていない模様。しかしながら、いったん改札を出て、駅舎屋上で八ヶ岳や南アルプスを眺めながら味わうというのがなかなかオツなので、新たな楽しみとして提唱したいと思います。
レトロなデザインのパッケージをよくよく観察すると、弁当の名称のそばに「八ヶ岳名物」の5文字が添えられています。それを見れば、たいていの人は「へえ、そうなの」と思うはず。一方で、「八ヶ岳名物といえば?」という逆方向からの質問に対して、この駅弁を挙げる人は100人にひとりもいないでしょう。そのことがちょっと悲しいのです。