バランス力、視力の低下など…アラフィーの“小さな骨折”が増える5大原因とは?

ちょっとした段差でつまずいて足の指を骨折したり、机にぶつけて手の指を骨折したりと「小さな骨折」をするアラフィー女性が多数いることがアンケート調査により発覚! アラフィー女性に増える“小さな骨折”の原因とは? その理由を専門家に伺いました。
バランス力、視力の低下など…アラフィーの“小さな骨折”が増える5大原因とは?_1_1

体のさまざまな機能の衰えや骨がもろくなることが原因

アラフィーに増える小さな骨折。その理由を整形外科医の中村格子先生にうかがった。

「加齢とともにさまざまな体の機能が落ちることが原因ですね。体を支えるための筋力は年齢を重ねるにつれて低下しますし、バランス力や反射神経、固有感覚、視力も衰えるので、転んだり、物にぶつかったりしやすくなります。それに加えてエクラ世代になると女性ホルモンが減少することで骨自体がもろくなるので、ちょっと転んだり、ぶつかったりしただけで今までより骨折しやすくなるのです。小さな骨折で多い部位は、足の指や手の指、手首、足首、肋骨など。骨折をするとほとんどの場合、その部位に強い痛みや腫れが生じます。小さな骨折でも手や足が骨折すると生活に大きな支障が出ますし、それを機に体力も落ちやすくなります。骨折していても自分ではわからないこともありますが、痛みがいつまでも治らなかったり、腫れがひどい場合は骨折を疑って早めに整形外科へ」

あなたの骨は大丈夫?「骨折しない力」チェックリスト

肉や魚、卵、野菜などをバランスよくとっていない

車での移動が多く、あまり歩かない

運動の習慣がない

最近、背が縮んできた

一日に30 分以上、外出をしない

タバコを吸う習慣がある

検診で骨密度が低いという結果が出た

ちょっとしたことで骨折をしたことがある

小・中学生のときにあまり運動をしていなかった

極端な食事制限によるダイエットをしたことがある

上の各項目で自分に当てはまるものをチェックし、ひとつでも当てはまったらあなたの「骨折しない力」は衰えている可能性大。半分以上当てはまったら、実年齢より骨の老化はかなりすすんでいると考えられる。

バランス力、視力の低下など…アラフィーの“小さな骨折”が増える5大原因とは?_1_2

“小さな骨折”の5大原因

転ぶ回数が増えてきたら…“バランス力の低下”

「バランス力があればつまずいても体勢を保つことができて転ばないので、骨折も防げます。でもふだんバランス力を保つような動きをしていないと、この能力は低下します。入浴中にバランスをくずして骨折した読者のかたの例もこの能力の低下ですね」

すぐ座りたくなるのは危険信号!?“固有感覚の衰え”

「固有感覚とは重力に対して関節や筋肉などをどの位置や角度にもっていくとよいかを、瞬時に感知して脊髄(せきずい)に伝えるセンサーのようなものです。私たちが姿勢をよい位置に保てるのも、段差があったとき瞬時にそれに見合った高さに足を上げて乗り越えられるのも、この機能があるから。固有感覚のセンサーは体の各関節や足裏などに備わっていますが、運動不足だったり、平坦な道ばかりを歩くなど足裏への刺激が少ないと衰えていきます。自分では乗り越えられると思った段差に足をぶつけて骨折したという場合、固有感覚が衰えていると考えられます」

バランス力、視力の低下など…アラフィーの“小さな骨折”が増える5大原因とは?_1_3

“筋肉枯れ”の放置はNO!“体を支える筋力の衰え”

「年齢を重ねると筋力は落ちていき、すると体を支えづらくなって転んだりよろけやすくなり骨折リスクがアップ。特に太ももの大腿四頭筋、おしりの大臀筋、股関節まわりの腸腰筋など下半身の筋肉が衰えると体を支えづらくなってしまいます」

物のせいにしてませんか?“視力の低下”

「骨折の隠れた原因が視力の低下。老化で視力が落ちているのに自覚がなく、夜に散歩をして足もとの段差を見誤って骨折するのは多いケース。部屋で床に置いてあるものを見落として足をぶつけて骨折するのも視力低下が関係している場合が」

骨形成より骨吸収の速度が上まわる!?“骨自体の脆弱化”

「骨は新たに作られる“骨形成”と、骨が壊される“骨吸収”を繰り返し、常に作り替えられています。女性ホルモンのエストロゲンにはこの骨の新陳代謝のバランスを保つ働きがありますが、更年期にエストロゲンの分泌が減るとバランスがくずれ、骨形成より骨吸収の速度が上まわり骨密度が低下。閉経後に骨粗しょう症になりやすいのはこのためです。骨に必要な栄養素が不足していたり、運動習慣がない人は骨がもろくなる速度がさらに速まります。自分の骨の状態は整形外科や内科、婦人科などで受けられる骨密度検査でわかるので受けておくのがおすすめ」

教えてくれたのは…

整形外科医 中村格子先生

Dr.KAKUKO スポーツクリニック院長。医学博士。スポーツドクター。整形外科医としての診療のかたわら、健康で美しい体を保つためのエクササイズを提案し、メディアでも活躍。

『カラダのおくすり体操』

中村格子 ワニブックス ¥1,300

骨折しない力、転ばない力など加齢で衰える7つの力を高める体操を紹介した中村先生の最新の著書。

  • 「こんなことで骨折!?」を防ぐ! “骨折しない力”を鍛える方法

    ちょっとした段差でつまずいて足の指を骨折したり、机にぶつけて手の指を骨折したりと「小さな骨折」をするアラフィー女性が多数いることがアンケート調査により発覚! 「こんなことで骨折!?」を防ぐためには“骨折しない力”の強化が大切。アラフィー世代ならまだ間に合う、“転ばない力”を強化する方法をプロがお教え。

What's New新着記事

FEATURE
ランキング