ハピプラ会員システム刷新に伴うお知らせ

見ればキレイになる⁉韓流ドラマナビ⑩ ヤン・セジョン、ウ・ドファン主演「私の国」

雑誌エクラの美容記事でもおなじみのライター・山崎敦子がお届けする韓流ドラマナビ。今回は制作費200億ウォンともいわれる映像美も圧巻の、骨太な時代劇をご紹介! そして! 次回は、ソウルから届いた、主演俳優ヤン・セジョン、ウ・ドファンのオフィシャルインタビューも!ご期待ください。
私の国 ヤンセジョンとウドファン
左からソ・フィ(ヤン・セジョン)、ハン・ヒジェ(ソリョン<AOA>)、ナム・ソノ(ウ・ドファン)

朝鮮王朝建国の激動の時代を、歴史ドラマ仕立てで描き出す

 時代劇が大好きです。子供の頃は、連続時代劇の再放送を祖母と一緒に見たいが一心で、お友だちとのお遊びも振り切り、一目散におうちに帰る毎日。最近は、時代劇の連ドラがめっきり少なくなって、日曜の夜に大河ドラマをほそぼそと見ては心なぐさめている次第。寂しいばかりです。

 ひと口に時代劇といってもさまざまなジャンルがありますよね。私的には、最後に必ず正義が勝つという安定感をベースにドキドキハラハラの末の一件落着、というエクスタシーを感じさせてくれる勧善懲悪ものも捨てがたいですが、圧倒的に心惹かれるのは、史実をベースにフィクションを絶妙に挟み込んだ歴史小説風時代ドラマ。

 歴史という絶対に抗うことができない大きな渦のなかで、もみくちゃにされ、翻弄されながら自分の生を生きぬいていく……なんて、ほら、やっぱり萌えずにはいられません。なにせ、時代ものって禁止事項も山ですからね。厳密なる身分制度、絶対的な男尊女卑などなど、自由がまったくきかない世界。いうなれば、がんじがらめの状態でもがいているようなもの。だからこそ、よりドラマチックでよりエモーショナルでよりセクシー、と感じるのですが、どうでしょう。
私の国 ヤンセジョン
武将イ・ソンゲの部下として活躍した高麗最強の武将の息子役ソ・フィを演じるヤン・セジョン
 と、また、前置きが長くなってしまいましたが、このドラマです。前に一度、この連載でも時代ドラマを取り上げたことがありますが(ド・ギョンス主演「100日の郎君様」)、そちらはどちらかといえばフュージョン系ラブコメ時代劇で、ほぼほぼが創作。で、このドラマも史実には登場しない3人の若者が主人公ではありますが、朝鮮王朝建国の激動の時代を描き出したもので、ちょっと骨太な歴史ドラマ仕立てになっているのが特徴です。
 古朝鮮時代、三国時代、南北国時代、高麗時代、朝鮮王朝時代と長い歴史を持つ韓国。なので、韓流ドラマでも、さまざまな時代を舞台に数多くの物語が描かれていますが、なかでも、高麗王朝から朝鮮王朝に移り変わるこの時代は、建国の祖イ・ソンゲ(初代朝鮮王・太祖)、朝鮮王朝の基礎を築いたチョン・ドジョン(民のための建国を夢見た功臣)、イ・ソンゲの覇業を補佐するイ・バンウォン(イ・ソンゲの5男で朝鮮王朝第3代王・太宗)などなど歴史的スター役者が揃っていることもあり、これまでも度々ドラマ化されてきているようです(ユ・アイン主演の「六龍が飛ぶ」もこの時代を舞台にしたドラマで見応えたっぷりでした)。
私の国 チャンヒョク
イ・ソンゲの5男、のちの朝鮮王朝第3代王・太宗となるイ・バンウォン役のチャン・ヒョク

主演は同い年若手実力派コンビ、ヤン・セジョン&ウ・ドファン

 そんな建国の混沌とした時代を背景に、無実の罪で処刑された武将の息子で武術に秀でるソ・フィ(ヤン・セジョン)と、両班(高麗や朝鮮時代の支配階級)の父と奴婢の母の間に生まれたナム・ソノ(ウ・ドファン)、妓生の母を何者かに殺され妓楼で育ったハン・ヒジェ(ソリョン<AOA>)の、三人三様の“私の国”をかけた壮絶なる戦いを描いたのがこの作品。

 歴史上に名を連ねる人物だけでなく、その歴史に携わる人たちは無数に存在する。人知れず生き、人知れず散っていく歴史に名を残さぬ人々。でも、実は、その彼らのなかにも胸締め付けられるドラマチックな物語の数々があるはず。そんな歴史の脇役たちにスポットを当てて描かれているのがこのドラマで、歴史上のスター人物を主演に華々しく演じきる王道ドラマとはまた違った、陰に埋もれた知られざる歴史が楽しめるのが面白いところ。
見ればキレイになる⁉韓流ドラマナビ⑩ ヤン・セジョン、ウ・ドファン主演「私の国」_1_4
武術に長け、一本気で正義感が強いソ・フィ
 制作費に200億ウォン、撮影に9ヶ月かけたという映像美も素晴らしく、特に物語冒頭に描かれる、歴史に名高いイ・ソンゲ威化島回軍へとつながる遼東征伐の先発隊が繰り広げる(主人公ソ・フィが送り込まれています)戦場シーンが圧巻。斬っては捨て、斬っては捨て、でも終わらない……そんな果てしなく繰り返される戦いという名の殺戮場面は、まるで地獄絵を見ているような鬼気迫る印象です。
私の国 ヤンセジョンとウドファン
若手注目株の俳優、ナム・ソノ役のウ・ドファン(左)と、ソ・フィ役のヤン・セジョン(右)
 そして、なんといっても最大の見どころは、そんな戦国の世の若者を演じるヤン・セジョン、ウ・ドファンという同い年若手実力派コンビのイケメン競演。

 ひとりは罪人の息子、ひとりは庶子の息子という、世間から疎まれ、虐げられる過酷な運命を背負い、それぞれの“私の国”の建国を夢見ながら、互いに磨きあった武術を最大の武器として歴史の渦の中に身を投じていくという役柄設定。3ヶ月ものトレーニングを積んだという本格的時代アクションと鍛え上げられた肉体美の競演は、もちろん垂涎ものですが(冒頭の水浴びのシーン必見)、親友でありながら食うか食われるかの戦国の世のなかで揺さぶられ続ける男同士の友情や、ハン・ヒジェを巡るそれぞれの恋の行方など、壮大な歴史を背景に繰り広げられる青春人間ドラマとしての見応えもたっぷり。

 実は今回、嬉しいことにその2人のオフィシャルインタビューがソウルから届いたので、次回、たっぷりとご紹介します!

その言葉、気になる! ドラマのハングル・ワンポイントレッスン

私の国 チャンヒョク

【군호를 내려 주십시오】(クノルル ネリョ ジュシプシオ)「暗号をお下しくだされ」

【군호는“산성”】(クノヌン “サンソン”) 「暗号は“山城”」

 日本の歴史ドラマに度々登場する「忠臣蔵」。その討ち入りの際に「山・川」という合言葉が使われたのは、あまりに有名なお話です。で、こちら。
 ソ・フィ「暗号をお下しくだされ」
 イ・バンウォン「暗号は……“山城”」

 お? なになに?暗号? 合言葉のこと?
 初代朝鮮国王となったイ・ソンゲ(太祖)の5男イ・バンウォンは、1398年に第一次王子の乱と呼ばれる壮絶なクーデターを起こします。

 この言葉は、その戦い当日の朝、まさに敵方に討ち入ろうとする前にソフィとイ・バンウォンの間で交わされたもの。山城という暗号が、忠臣蔵の「山川」と同じ意味合いで使われるのかどうかは、ドラマを見ただけでは私的にはよくわからないのですが、日本に限らず戦には合言葉や暗号がつきものなんだなと(まあ、当たり前といえば、当たり前ですが)、歴史ドラマ好きとしてはちょっとワクワクさせられるセリフです。
 そして、注目してほしいのがソ・フィのセリフ部分で、特に後半。前半の「군호를 (クノルル )」は「暗号を」、「내려 (ネリョ)」は、基本形が「내리다(ネリダ)」となる動詞で、「下ろす」「下す」「降りる」などの意味があり、命令を“下す”というときなどにも使われるようです。
見ればキレイになる⁉韓流ドラマナビ⑩ ヤン・セジョン、ウ・ドファン主演「私の国」_1_7
 注目してほしい後半の「~주십시오(ジュシプシオ)」は、「〜ください」という意味の最大級の丁寧な言い方。時代劇を見ているとこの語尾がやたら頻繁に出てくるのですが、特に王様など位の高い人に対して使われることが多く、私も最初の頃はよく聞き取れず「なに?このしゅぷしゅぷしゅぷ」って思っておりました。

 もちろん、現代でも公のアナウンスなどで耳にする機会がありますが、現代劇では、かなり改まった言い方のせいか、セリフとしてそれほど頻繁にはお目にかかれません。

 代わりにちょくちょく出てくるのはもっと一般的な丁寧語となる「〜주세요(ジュセヨ)」という単語。これ、覚えておくとかなり使えそうで、 例えば「사 주세요(サ ジュセヨ)」なら、「買ってくださいね」だし、「데이트를 해주세요(デイトゥルル へジュセヨ)」だったら「デートしてください」となり、いろんな動詞と組み合わせれば、おねだりするときに便利そう。もちろん、かなり目上のかたへのおねだりの場合は、失礼にならないよう、必ず「~주십시오(ジュシプシオ)」を使うことをお忘れなく。

 ちなみに、今回のハングルですが、ドラマで登場するのは、第1話の冒頭の最初の最初。ちょっとぼーっとしていると、あっという間に流れてしまいますので、聞き逃しないよう「주의 해 주십시오(チュイ ヘ ジュシプシオ)」(ご注意くださいませね)。
  • 私の国

  • 私の国

◆「私の国」配信中&DVD-BOX/Blu-ray BOX発売中

DVD-BOX1 ¥16,000+税
4枚組/第1話~第8話/特典映像収録
DVD-BOX2 ¥16,000+税
4枚組/第9話~第16話/特典映像収録

Blu-ray BOX1 ¥16,000+税
3枚組/第1話~第8話/特典映像収録
Blu-ray BOX2 ¥16,000+税
3枚組/第9話~第16話/特典映像収録

発売元:ポニーキャニオン
山崎敦子

山崎敦子

旅行記事に人物インタビュー、ドラマ紹介、実用記事から、着物ライターとさまざまな分野を渡り歩き、今では美容の記事を書くことも多くなったさすらいのライター。襲いかかるエイジングと闘いながら、ウキウキすること、楽しいことを追い求め続ける日々を送る。

What's New

Feature
Ranking