春、心ときめき、華やかに!徳川美術館「尾張徳川家の雛まつり」展

いよいよ春めいてくる今日この頃。華麗で格式のある徳川美術館「尾張徳川家の雛まつり」展をご紹介。
御三家筆頭・尾張徳川家に伝来したお宝を集めた名古屋の徳川美術館をご存知だろうか?

大名家伝来の美術品では日本一といっても過言ではない質と量で、見ごたえは格別。尾張徳川家初代藩主義直の実父である徳川家康所蔵の品々に加え、歴代当主や夫人の愛蔵品などが加わったコレクションは、1万件以上にもなるという。家宝として大切にされてきたもので、当時の輝きのまま、保存状態がすこぶる良いことでも知られている。
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立派な黒門が出迎えてくれる
1年のうちでも特におすすめなのが、春に開催される特別展「尾張徳川家の雛まつり」。
江戸時代から伝来するものや当主夫人たちの雛飾りがずらっと並ぶ景色は、圧巻! 
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内裏雛飾り 徳川美術館蔵
3月3日の桃の節句に女の子の成長と幸せを願う雛まつりは、尾張家でも大事な行事のひとつ。五摂家筆頭の近衞家をはじめとする名門から嫁いできた由緒正しきお姫さまたちのお雛飾りは、とにかく華やかで見る人の心を浮き立たせてくれる。ひとつひとつに由緒があり、その時代の技術や粋を結集して作られていることがよくわかる。着ているものの格式や装飾品、人形の表情の違いなどそれぞれ個性に富んでおり、何時間観ていても飽きない。

中でも圧巻なのが、尾張家三代の雛飾り。高さ2メートル、間口7メートル。美術館の創始者でもある尾張家19代義親の夫人・米子、20代義知の夫人・正子、そして21代義宣の夫人・三千子、という三代の雛飾りが横一列に並ぶ展示は、他を圧倒する豪華さだ。それぞれ、節句のお祝い品である人形なども一緒に飾られており、その愛らしさに心和む。
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左が19代、真ん中が20代、左が21代夫人の雛飾りとなる。
もうひとつ見逃せないのが、特別公開作品の古今雛。
古今雛とは、江戸時代に大流行したタイプの雛人形で、目にガラスをはめこんだ写実的な顔立ち、金糸、色糸の刺繍が施された美しい公家風の衣装が特徴的だ。
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初公開作品の古今雛。伊藤家寄贈。
姫たちの婚礼道具をミニチュア化した「雛道具」もとにかく可愛い。
どうやって作ったの? というくらい精巧なつくりで、当時の武家のお姫さまの暮らしを想像しながら、しばし非日常の夢見心地な気分に浸れる。
今回の特別展示に際し、さまざまなイベントも開催された。
中でも初の試みとなる「TOKUGAWA NIGHT MUSEUM」は、
夜の美術館を貸し切り雛祭りに因んださまさまな趣向を凝らしたイベント。

「もしも雛人形が展示ケースから飛び出してきたら?」をコンセプトに、
ぼんぼり風照明の中、能楽師による桃の節句にちなんだ「西王母」の仕舞や、
平安装束姿でのガイドツアー、新陰流剣士による抜刀や十二単姿の披露など・・・
古えの世界と現代の風情が交差する、唯一無二の雛まつりを演出し、評判も上々。
次回のTOKUGAWA NIGHT MUSEUM企画に期待が膨らむ。
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    TOKUGAWA NIGHT MUSEUMの来場者に振る舞われた雛祭り特製スイーツ。撮影/秋田大輔

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展示室内で特別に披露された本物の五人囃子と仕舞。撮影/秋田大輔
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    尾張徳川家の雛まつり展示室風景(本館展示室)

春の華やかな気分を一層盛り上げてくれる特別展示「尾張徳川家の雛まつり」。
毎年開催されるので、遠方の方はいつかぜひ。
お近くの方は、ちょっとお散歩がてら足を運んではいかが?
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    徳川美術館外観。展示方法や照明もよく、常設展も必見。

徳川美術館
名古屋市東区徳川町1017
℡052‐935‐6261

特別展「尾張徳川家の雛まつり」 (開催中~4月4日)
開館時間 10時~17時
休館日  月曜
拝観料  一般1,400円

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