ジュエリーは、日本においては、おおむね明治以降の西洋文化の流入とともに広く受け入れられるようになりました。ジェンダーレスが叫ばれる令和の現在でも、ジュエリーといえば女性のものというイメージが根強いはずです。これは西洋における近代以降の考え方を反映したものなのですが、長い歴史を振り返れば、古代から西洋文化圏の男性たちは富や権力、精神性の象徴であるジュエリーやその他の装身具を身に着けていました。今回のエキシビションは、そんなメンズ ジュエリーの歴史を現物から感じ取れる貴重な機会です。
類稀なるメンズリングのコレクションが、六本木に集結!
ヴァン クリーフ&アーペルのサポートを受け、2012年に開校したジュエリーと宝飾芸術の学校「レコール」が主催する注目のエキシビション『メンズ リング イヴ・ガストゥ コレクション』。ただいま、東京・六本木の「21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3」にて開催中です。


ステンドグラス風の窓からの光が美しい空間に並ぶ、指輪の数々。メンズのみに絞って約400点を紹介するという珍しいエキシビション『メンズ リング イヴ・ガストゥ コレクション』が、ただいま六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で開催中です。
ジュエリーは、日本においては、おおむね明治以降の西洋文化の流入とともに広く受け入れられるようになりました。ジェンダーレスが叫ばれる令和の現在でも、ジュエリーといえば女性のものというイメージが根強いはずです。これは西洋における近代以降の考え方を反映したものなのですが、長い歴史を振り返れば、古代から西洋文化圏の男性たちは富や権力、精神性の象徴であるジュエリーやその他の装身具を身に着けていました。今回のエキシビションは、そんなメンズ ジュエリーの歴史を現物から感じ取れる貴重な機会です。
ジュエリーは、日本においては、おおむね明治以降の西洋文化の流入とともに広く受け入れられるようになりました。ジェンダーレスが叫ばれる令和の現在でも、ジュエリーといえば女性のものというイメージが根強いはずです。これは西洋における近代以降の考え方を反映したものなのですが、長い歴史を振り返れば、古代から西洋文化圏の男性たちは富や権力、精神性の象徴であるジュエリーやその他の装身具を身に着けていました。今回のエキシビションは、そんなメンズ ジュエリーの歴史を現物から感じ取れる貴重な機会です。

展示されているすべてのリングは、先駆的なアンティークディーラーだったイヴ・ガストゥ氏のコレクションです。1980年代半ばにパリのボナパルト通りに開いたギャラリーが、瞬く間にサンジェルマン・デ・プレ地区を代表する有名スポットとなったことによって広く知られるガストゥ氏。まったく私的に蒐集されたコレクションは、2018年にバリの『レコール』で展示されるまで、世に知られることのなかったものでした。
左上のリングは、ラピスラズリ母岩に"Deo Juvante(神のご加護とともに)"と刻んだ19世紀のシール リング。指輪に身分を象徴する紋章など刻んで封蝋に押す使い方は、古代から存在していました。シャンクの天使の細工も見事です。右上の、シトリンをセットした大ぶりのものは司教のリング。パリ最古のジュエラーと言われるメレリオ・ディ・メレーが19世紀に制作しました。左下のカメオリングは、2010年にアーティストのマルク・ガシェが手がけた、「死の舞踏」をモチーフとした作品。右下は20世紀以降の同時代的なリングの数々。
展示は、メンズ リングの多様性を表す「歴史」「ゴシック」「キリスト教神秘主義」「ヴァニタス(空虚)」「幅広いコレクション」という5つのテーマで構成されています。これは『Bagues d'homme(メンズ リング)』(Éditions Albin Michel)と題された本の内容を凝縮したもので、コレクションがひとつの小説のように章立てられ、展示を通して観ることで来場者がストーリーを発見できるようになっています。それぞれのリングに、ガストゥ氏というコレクターの背景や、彼を想起させるストーリーが込められているのもポイント。
各章の見どころとされる作品を以下に。
左上のリングは、ラピスラズリ母岩に"Deo Juvante(神のご加護とともに)"と刻んだ19世紀のシール リング。指輪に身分を象徴する紋章など刻んで封蝋に押す使い方は、古代から存在していました。シャンクの天使の細工も見事です。右上の、シトリンをセットした大ぶりのものは司教のリング。パリ最古のジュエラーと言われるメレリオ・ディ・メレーが19世紀に制作しました。左下のカメオリングは、2010年にアーティストのマルク・ガシェが手がけた、「死の舞踏」をモチーフとした作品。右下は20世紀以降の同時代的なリングの数々。
展示は、メンズ リングの多様性を表す「歴史」「ゴシック」「キリスト教神秘主義」「ヴァニタス(空虚)」「幅広いコレクション」という5つのテーマで構成されています。これは『Bagues d'homme(メンズ リング)』(Éditions Albin Michel)と題された本の内容を凝縮したもので、コレクションがひとつの小説のように章立てられ、展示を通して観ることで来場者がストーリーを発見できるようになっています。それぞれのリングに、ガストゥ氏というコレクターの背景や、彼を想起させるストーリーが込められているのもポイント。
各章の見どころとされる作品を以下に。





会場をぐるりと回っていくと、男性用のリングは耽美的でありつつ、用途や込められた意味が多彩(身分の高い人が使うものゆえ、手袋の上から着用するものなども)。ボリュームがあり、立体的で凝ったデザインの作品も多く見受けられました。なかなか目にすることのできない宝飾芸術の世界を、ぜひ体験ください。
1月27日(木)には、パリのレコール本校からライブ配信されるオンライントークイベントも開催予定。滅多に観ることのできない美しいメンズ リングコレクションをこの機会に!
1月27日(木)には、パリのレコール本校からライブ配信されるオンライントークイベントも開催予定。滅多に観ることのできない美しいメンズ リングコレクションをこの機会に!

■開催概要
『メンズ リング イヴ・ガストゥ コレクション』
期間:~2022年3月13日(日) 会期中無休、予約不要
開館時間:11:00~18:00(※状況により変更あり)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
エキシビションの詳細について:
https://www.lecolevancleefarpels.com/jp/ja/mens-rings-exhibition
問い合わせ先/レコール事務局 Tel.0120-50-2895(平日10:00~19:00)
【オンライントーク イベント】
「メンズ リング イヴ・ガストゥ コレクション」
日時:2022年1月27日(木) 20:00~21:00
オンラインにて実施。内容の詳細などは公式ウェブサイトでお知らせ予定。
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