知っておけば倍楽しめる!チョン・ヘイン&キム・ジス主演『スノードロップ』のセリフを紐解く【見ればキレイになる!?韓流ドラマナビVol.21番外編】

エクラの美容記事でもおなじみのライター・山崎敦子がお届けする韓流ドラマナビ。20回目の今回は、チョン・ヘイン&キム・ジス主演の極上メロドラマ『スノードロップ』のこのセリフに注目!
スノードロップのチョン・ヘインとキム・ジス
ウン・ヨンロ役のチョン・ヘイン © 2021 Disney and its related entities
 人気俳優チョン・ヘインと世界的アイドルグループBLACKPINKのキム・ジス主演の「スノードロップ」の覚えておきたいドラマの韓国語セリフは、こちら!
 「그럼 목의 목걸이 같은 거 여자한테 받았겠네요?
  (クロム モゲ モッコリ ガットゥン ゴ ヨジャハンテ パダッゲンネヨ?)」
 「그렇죠(クロッチョ)」
 「그렇구나(クロックナ)」

 ヨンロ「それじゃあ、首のネックレスみたいなもの、女性からもらったんでしょうね」
 スホ「……そうですね」
 ヨンロ「……そうなんだ」
 メロドラマの始まりは、その多くがドラマチックでちょっぴり甘い。もちろん、スホとヨンロの物語もその例外ではありません。で、この会話。安企部に追われ、大けがを負って逃げ込んできたスホを、誰も近寄ることのない(前任の寮長が自殺した)屋上の小部屋に隠し、ひと目を偲んで懸命に介抱するヨンロ。危険と隣り合わせの状況下における男女の仲は、より深まるといいますが、今回のセリフは、そんな劇的シチュエーションを背景にかわされたちょっぴり甘さを秘めた可愛らしい会話です。

 最初のセリフはヨンロ。実はスホ、鳩がデザインされたネックレスをいつも大事そうに首にかけているのですが、ヨンロはそのネックレスが気になって仕方がありません。で、このセリフなのです。

 「그럼 목의 목걸이 같은 거 여자한테 받았겠네요?
  (クロム モゲ モッコリ ガットゥン ゴ ヨジャハンテ パダッゲンネヨ?)」
 「それじゃあ、首のネックレスのようなもの、女性からもらったんでしょうね」
スノードロップのキム・ジス
イム・スホ役のキム・ジス © 2021 Disney and its related entities
 問題の“ネックレス”ですが、韓国語では「목걸이(モッコリ)」といい、この単語も恋愛ドラマにおける出番の頻度がメチャ高めです。最初はその響きがネックレスにとっても不似合いに聞こえて(だって、モッコリですよ、モッコリ)、それゆえにかえってすぐに覚えてしまった名詞ですが、実はこれ、「首(ネック)」という意味の「목(モク)」と「掛け」という意味の「걸이(コリ)」が合わさった言葉で、つまりは「首掛け」。英語では「首ひも」、日本語では「首飾り」。同じものでも表現が少しずつ違うのがちょっと面白いですよね。

 で、今回覚えておきたい韓国語として注目してほしいのは、このセリフではなく、その後に続くスホとヨンロの2つの台詞の単語。どちらにも「그(ク)」という文字がついていますが、これ、「その」「彼」などという意味の冠形詞なのですが、この文字がついた関連単語もかなりなヘビロテぶりでして、例えば「그래(クレ)=そう」とか、「그래서(クレソ)=それで」とか、最初のヨンロのせりふの「그럼(クロム)=それじゃ」もそうですが、ほら、よく聞くフレーズですよね。

 この2つのセリフも、同じく「그(ク)」がつく形容詞「그렇다(クロッタ)=そうだ」の活用形。これを挟み込めば会話がより進む、相槌フレーズとしてなんだか便利そうだと思いません?「그렇죠(クロッチョ)=そうですね」
 ほら、使えるでしょ。「그렇구나(クロックナ)=なるほど」 
 さて、ネックレスの話に戻りますが、実はこれ、スホの“妹”からのプレゼント。なのに、“女性”からもらったことを肯定したスホのセリフに、その事実を知らないヨンロは速攻で落胆(わかるぅ)。途端に、よそよそしい態度をとっちゃうという、なんともベタな可愛らしいエピソード。
 
 ドラマ序盤は、そんなそれぞれの想いが少しずつ深まっていく様子が丁寧に紡ぎ出されていくのですが、柔らかな自然の光が差し込む廃墟のような屋根部屋をバックに映し出される美しすぎるアップの応酬は、それこそふたりの息遣いや皮膚感まで伝わるような演出。もちろん、胸キュン必至です。ネックレスは今後も二人の仲をつなぐモチーフとして度々登場するので、その行方にも注目です。「그럼(クロム)=それでは」ふたりの物語をじっくりとお楽しみくださいね。

『スノードロップ』 ディズニープラス「スター」で日本独占配信中

https://disneyplus.disney.co.jp/program/snowdrop.html

山崎敦子

山崎敦子

旅行記事に人物インタビュー、ドラマ紹介、実用記事から、着物ライターとさまざまな分野を渡り歩き、今では美容の記事を書くことも多くなったさすらいのライター。襲いかかるエイジングと闘いながら、ウキウキすること、楽しいことを追い求め続ける日々を送る。
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