ホスピスドクターだから相談したい「エクラ世代の心に秘めた悩み」
家族や自分について、大人なら誰しも心に秘めた悩みがあるはず。ホスピスドクター・小澤先生から人生の最期に“思い残し”をつくらないためのアドバイスをご紹介します。
悩み1.母の他界後、妹との関係がむずかしくなりました(S.Eさん・53歳)
昨年末、母が他界しました。私には3歳下の妹がおり、ふたりでいろいろ相談しながら進めなければならないことも多いのですが、性格は正反対。人はそれぞれだというのが私の考え方ですが、妹は自分の考えが常に正しいという人。今までは母がクッションになってくれていたのです。どうにか仲よくやっていきたいのですが、母がいなくなったばかりの今、特にむずかしいです。よい関係をつくっていくためには、どのようなことから始めればよいのでしょうか。
【回答】お母さんが喜ぶことで、姉妹の意見が一致できたらいいですね
お母さんが亡くなられたのですね。姉妹の性格がとても違うのですね。でも仲よくやっていきたいんですね。
お母さんは天国から、S.Eさんと妹さんが、どんな姉妹であることを望んでいるでしょうか。
きっと、姉妹仲よくね、と見守っていらっしゃる気がします。もし妹さんと意見が合わないことがあったときは「お母さんがもしここにいたら、どんな言葉を私たちにいってくれるかな。どんなふうに決めたら、お母さんは喜んでくれるかな」と妹さんにたずねてみてください。そして、ふたりで話しあってみてください。
お母さんの喜ぶことで、姉妹の意見が一致したらいいですね。
お母さんは天国から、S.Eさんと妹さんが、どんな姉妹であることを望んでいるでしょうか。
きっと、姉妹仲よくね、と見守っていらっしゃる気がします。もし妹さんと意見が合わないことがあったときは「お母さんがもしここにいたら、どんな言葉を私たちにいってくれるかな。どんなふうに決めたら、お母さんは喜んでくれるかな」と妹さんにたずねてみてください。そして、ふたりで話しあってみてください。
お母さんの喜ぶことで、姉妹の意見が一致したらいいですね。
悩み2.自分だけ幸せでいいのでしょうか(H.Mさん・50歳)
幼少期から母親が絶対的な存在で、すべて母の顔色をうかがって育ちました。母のすすめで地元で結婚し、子供も生まれましたが、人生で初めて母に逆らい、離婚。自分で決めたことです。父は亡くなっており、小言ばかりをいう支配的で過干渉な母に頼る気も起こらず、私は実家に戻らないで、ひとりで、経済的、精神的にぎりぎりの中、なんとか子供を育てました。その後、私は再婚し地元を離れ、今は幸せに暮らしています。ただ、ずっと折り合いが悪かったとはいえ、血のつながった、今は老いてきた母をひとりにしていることが気がかり。自分だけ、こんなに幸せでいいのか、考えてしまうこともしばしばです。
【回答】「今、私は幸せ」で、いいのです
離婚後も、お母さんは過干渉をしてきたんですね。そしてH.Mさんは実家に戻らず、経済的、精神的にぎりぎりの中、なんとか子育てをしたのですね。再婚して、今は、幸せなんですね。
お母さんのことは今、距離があるから、気がかりなのかもしれません。これだけ過干渉だったのですから、安易に近づくと、また振りまわされることがあるかもしれません。自分だけこんなに幸せでいいのか、とありますが、いいのです。「今、私は幸せです」ときちんとお母さんに伝えていい。お母さんのいいなりになることが、ふたりとも幸せになることではないのです。娘が幸せ、それこそがお母さんの幸せです。お母さんの幸せは、幸せな娘から与えられます。
お母さんのことは今、距離があるから、気がかりなのかもしれません。これだけ過干渉だったのですから、安易に近づくと、また振りまわされることがあるかもしれません。自分だけこんなに幸せでいいのか、とありますが、いいのです。「今、私は幸せです」ときちんとお母さんに伝えていい。お母さんのいいなりになることが、ふたりとも幸せになることではないのです。娘が幸せ、それこそがお母さんの幸せです。お母さんの幸せは、幸せな娘から与えられます。
教えてくれたのは…
めぐみ在宅クリニック院長
小澤竹俊先生
’63年東京都生まれ。’87年東京慈恵会医科大学卒業。’91年山形大学大学院医学研究科医学専攻博士過程修了。救命救急センター、農村医療に従事、’94年より横浜甦生病院内科・ホスピス病棟に勤め、病棟長に。’06年めぐみ在宅クリニックを開院。医療従事者や介護人の人材育成のために、’15年に一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会を設立。
小澤竹俊先生
’63年東京都生まれ。’87年東京慈恵会医科大学卒業。’91年山形大学大学院医学研究科医学専攻博士過程修了。救命救急センター、農村医療に従事、’94年より横浜甦生病院内科・ホスピス病棟に勤め、病棟長に。’06年めぐみ在宅クリニックを開院。医療従事者や介護人の人材育成のために、’15年に一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会を設立。
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