美しく年を重ねることについて【ブレンダ、大人のおしゃれ＆暮らし、進行形vol.16】

「変わらないね」と、私たちは久しぶりに会う人たちとよく交わします。時には本心であったり、時にはただの礼儀であったり。私がいわれたときは何も深く考えずに、素直にほめ言葉として受け取るようにしています。

長い間、私は年をとることや体の変化についてあまり本気で考えていませんでした。世間でみんながエイジングに注目すればするほど、私の関心はそこから遠ざかるのでした。「なんでそんなに気にするの？」私はいつもそう思っていました。

みんなと同じように、体重は増えたり減ったりもしたし、疲れた顔をしている日もあれば、気分がいい日もあります。それは私にとってノーマルなことだと感じていました。過度なダイエットをしたり、新しいシワやシミができたからといってそれをレーザーでとろうとは思いませんでした。

もしかしたらそれが、エイジングにうまく対応するひとつの秘訣なのかもしれません。「知らぬが花」という言葉があります。単純でつまらなく聞こえるかもしれませんが、私にはその方法がよかったみたい（40代を通して、ね）。

ところが近年、そんな呑気なこともいっていられなくなりました。でも、若くいることに執着するのではなく、年をとることを楽しむべきだと思うのです。健康的で、現実的な考え方をするのが美しく年を重ねるカギだと私は思います。

この先、絶対に顔の施術はないとは言い切れません（今のところ、お肌のハリや透明感のためにレーザーを当てたり、額にボトックスを打つことは試してみました）。それが本当のこと……真摯でオープンに年齢と向かい合うことが、私のいう“健康的で現実的な考え方”なのです。

美に対するスタンダードは時に、女性にとって非現実で大きなプレッシャーになることがあります。それは健全ではありません。自分を他人と比較するのではなく、それぞれが選ぶ最善のチョイスを応援しあえるようになるべきだと思います。遺伝的に得をしている人もいれば、努力でそれを補っている人もいます。そして、まったく気にしない人も（「知らぬが花」のパターン）。

私はこの3つすべてを少しずつ。私は遺伝的に肌が強いほうですが、お肌のお手入れ、栄養、日々のエクササイズ、そして十分な休養もちゃんととっています。以前よりもだいぶケアするようになりましたが、忙しくていつものルーティンができなくても、サボる日があっても（あります！）、それもＯK。

先日、古い友だちが私のインスタを見て「全然シワないね！」とコメントしましたが、それを読んで笑ってしまいました。もちろんシワあります！ でも私は「たくさん笑いジワあるよ」と返事をしました。「笑！ me too」と返ってきました。

昔と違うことや、変わりゆくことにフォーカスするよりも、生活の中で今の自分に一番いいと思うチョイスをきちんとしてあげること。そしてうまくいかない日があったっていい。

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