新たな思いと心意気が伝わる「盛岡」新しくていいもの 五選 

2017年8月9日
手から手へ伝わる仕事が新民藝となって芽吹いた作品たち。昔からあるものをおいしく美しく味わえる美味たち。eclat9月号では伝統とハイカラが交わる町、盛岡の“新しくていいもの”をご紹介。

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1.『shop+space ひめくり』
人柄が結ぶ北東北の手仕事たち

“もの”や“こと”に寄り添いながら物語や情報をつづる地元誌『てくり』。そこに掲載されているような品を扱ってみたい、という思いから始まったセレクトショップ。中津川沿いにある明るい店内には、『てくり』紹介の手仕事たちが並ぶ一方、店主の菊池美帆さんの人柄と目利きで北東北の多くの作り手たちからも信頼を集め、ガラス、陶磁器、漆器、紙などの暮らしを彩る品々もそろう。「先々のことより、ここから旅立った器たちで誰かが笑顔になったらそれでいいかな」と、作り手と使い手をつなぐ小さな幸せの担い手として、菊池さんは今日も店に立つ。

岩手県盛岡市紺屋町4の8 ☎019・681・7475
10:30~18:30 ㊡木曜、第1・第3水曜
2.『Holz』
洗練された家具とインテリア

ドイツ語で木を意味する言葉を店名に、「人を育てる度量と優しさがあるこの地に惹かれて」新感覚のクラフトと家具のセレクトショップを開店して14年。岩手を中心に東北の手仕事の数々を紹介しつづけているうちに、しだいに作り手同士の横のつながりも広がり、南部鉄器や漆器、陶器や木工など、洗練されたオリジナル商品を手がけ人気に。「互いに任せあう信頼感と、信頼に応える技術と責任感に長けていると思う」という盛岡気質で、あふれるアイデアをクラフトに乗せて発信する。

岩手県盛岡市菜園1の3の10 ☎019・623・8000
11:00~19:00 ㊡木曜
3.『ななしの庵(いおり)』
完全予約制の隠れ家で旬を味わう

盛岡城跡公園内、桜山神社の参道の裏路地に今年6月にオープンしたばかり。完全予約制、一枚板の立派なカウンターに6席だけという隠れ家的な庵室は、戦後の建物を改装したもの。土や木のぬくもりが感じられる店内で、岩手の食材を中心としたおまかせのコース料理とともに、ゆったりと美酒に向き合う時間が楽しめる。店主で調理人の石川優太さんは、岩手の酒「南部美人」のラベルデザインも手がけるほどの絵心の持ち主。岩手の気候風土や季節感を、器の中にも麗しく表現する。

岩手県盛岡市内丸5の6 ☎019・613・6777
18:00~21:00、21:30~23:00(2部制) 不定休
4.『glassto』
郷土の美酒と料理にくつろぐ

カウンターとテーブルで35席。昨年9月オープンのダークトーンの落ち着いた空間で、日替わりのお酒と料理が楽しめる。ぶどう栽培から加工までの一貫生産のワインや、無農薬栽培の米だけを原材料にした清酒など、時には店主自らが農作業の手助けに出向くほどに愛情を注いでこだわりぬいた酒をそろえる。地産地消を基本としていて、料理に使われる食材も県内の契約農園から取り寄せるものがほとんど。信念をもったこなれ感が心地よい、エクラ世代にフィットする大人のビストロ。

岩手県盛岡市神明町5の21 Fフラット 1F ☎019・601・5966
17:00~23:00LO  ㊡日曜、祝日
5.『carta』
鉄瓶から湯気が上がるカフェ

ピアノ、木の棚、アンティークチェアと木目も新しいチェア。古さと新しさが織り成すホッとする時間。「carta」とはポルトガル語で手紙のこと。お茶を飲みながら誰かを思い、気持ちをしたためる、そんなゆるやかな空間になればという願いをこめた。コーヒーとともに人気の高い抹茶や中国茶は、南部鉄瓶で沸かした湯で入れるまろやかな口当たり。ほわほわと上がる湯気の向こうで微笑むご夫妻が醸し出す和み。うららかな光が注ぐ小さな店では、スマホを置いて自然とペンをとりたくなる。

岩手県盛岡市内丸16の16 ☎019・651・5375
11:00~20:00(冬季~19:00) ㊡水曜、最終火曜

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