【宮沢氷魚さんインタビュー】50代をキュンキュンさせる、新たな魅力溢れるファースト写真集、必見です【ウェブエクラ編集長シオヤの「あら、素敵☆ 手帖」#5】

7年つとめたメンズノンノモデルを卒業する宮沢氷魚さんの初めての写真集が、1月20日に発売になりました。できたての写真集『Next Journey』を前に、自分でも驚くほど心を動かされたシオヤ、宮沢さんにその写真集への思いを伺ってきました。
ウェブエクラ編集長 シオヤ

ウェブエクラ編集長 シオヤ

50代女性のための雑誌&ウェブメディア「エクラ」のウェブ担当編集長。155cmのアラフィー。ビューティ・小柄担当多め。鈍感肌。盛ってます。
宮沢氷魚
宮沢氷魚さんが、初めてメンズノンノに登場した時の衝撃は、よく覚えています。
端正なお顔立ちに、あふれる透明感。そして一度目にしたら忘れられない、印象的なお名前。
メンズノンノでクールな着こなしを見ては手をとめ、俳優としてテレビや映画で見ては、やっぱり「かっこいいな~」と感じ。そして新たに撮り下ろされた写真集の中では、屈託のない笑顔もいっぱいに。
宮沢氷魚
「すごく自分の素が出ている写真集だと思います。普段の自分とあまり変わらないというか……。誰かと一緒にいるときは基本的に楽しんでいるので、笑顔が多いのかもしれません。撮影は京都と沖縄でしました。自分とゆかりがあるのに、まだまだよく知らない場所に行ってみたい、という思いがあったんです。京都は2021年の年末から1月末くらいまで映画『レジェンド&バタフライ』の撮影で何度も往復して、素晴らしいところをたくさん見せていただいたのですが、仕事だったので、またぜひ改めて訪れたいと思っていたので。沖縄は朝ドラ(NHK連続テレビ小説)『ちむどんどん』でお世話になったので、そこへの恩返しというか……沖縄の魅力をもっともっと伝えられたら、と思いました」

京都でも沖縄でも、どちらでもその場所にずっと住んでいるかのように、すっとはまっている写真が続く。京都では、レトロな喫茶店で本を読んだり、鴨川を着物で歩いたり。

「喫茶店のカットは、中でもすごく好きな写真です。これは僕の理想の休日なんです。喫茶店に行って、本を読みながらコーヒーを飲む……自分ではこうしたいな、と思っていてもなかなかできていないことを、叶えてもらいました。沖縄の写真では……ちょっと僕がジェームズ・ディーンみたいなカットがあるんですけど、とても気に入っています。沖縄での予定していた撮影スケジュールがちょっとずれて、偶然その場所に、その時間にいた、というシチュエーションなんです。あ、この場所いいから、ここで撮ろう、そうしたらスタイリストさんが選んでくれた衣装に合わせて、ヘアメイクさんが前髪を上げたヘアにしてくれて。それを見てカメラの尾身さんが、ライティングを調整してくれて。沖縄は天気が変わりやすくて、この直前も雨が降っていたんですが、この撮影の瞬間だけ雲が晴れて太陽がワーッと出て光が射したんです。急にめちゃくちゃ暑くなった。そうして奇跡的に撮れたカットでした。こういうのって多分狙っても撮れないんですよね。これ撮れたときはみんなもう、言葉が出なくて、はあ~っ!という感じ。そういうもともとの予定にないプランで「ここいいから、撮ってみよう!」と、あれがいい、これがいいと、とスタッフみんなでその場で作り上げていくライブ感がとても楽しかったです」。
宮沢氷魚
心の底から、楽しかっただろうなあ……というのが伝わってくる写真が続く。それは7年間、メンズノンノで苦楽を共にしたスタッフとの信頼関係の賜物。

「スタイリストの松川さんは、メンズノンノのオーディションのときからのお付き合いです。このメンバーだったら絶対いいものができる、というのは分かっていて、よりよいものをどうやってつくるか、ということに注力できたのがありがたかったです。『Next Journey』というタイトルは、自分で考えました。メンズノンノで7年間お世話になった感謝の思いをこめつつ、自分の新しいステップに進んでいく節目の年なので、その第一弾としてこのタイミングで出させていただいて、感謝しています」。

旅、をテーマにした写真集。これまでの人生でも旅を楽しんできたのでは?

「旅は好きなんです。大学時代アメリカに留学していた時に、安い中古車を買って友達二人と西海岸を1か月かけてロードトリップしたことがあります。旅でもあり、冒険のような経験でもあり、見たことのない景色、会ったことのない人にたくさん出会って。当時19歳だったのですが、人は自分の意志で旅に出ると、本当にたくさんのことを吸収できるな、これからも可能な限り色々なところに行って、見れるものは見ていきたい、と思いました。サンフランシスコからはじまり、ヨセミテ、サクラメント、マウントシャスタ……ベガス、グランドキャニオン、LA。お金もなくて寝泊まりするのは安いモーテルとか、ヨセミテでは野宿もしました。過酷な旅でもありましたが、でも当時、自分のお金でやりくりするのは、とても楽しかった。食事を安くおさえてハンバーガー食べたり、ガソリンスタンドも一番安いところを探したり。一度自分で経験しないと分からないことばかり。今ではちょっと大変なロケとかあっても、一度過酷な経験をしているので、乗り越えられるように思います」
宮沢氷魚
旅も共にした仲間と7年間活動したメンズノンノを離れる今、どのような思いがあるのだろう。

「メンズノンノ卒業、寂しいですね。巣立つのは寂しいですけど、いま自分のタイミングで卒業できるのは光栄なこと。今の自分を支えてくれた仲間とスタッフに、感謝の思いでいっぱいです。
モデルの先輩や後輩、スタッフも兄弟のような関係性でした。僕がモデルになった頃、坂口(健太郎)くんや、栁(俊太郎)くんがいて、先輩たちがよく飲みに連れて行ってくれたんです。みんなお酒好きというのもあるけど、ごはん連れて行ってくれたり宴会やったり。僕も後輩と飲みに行きたかった! 昔は現場で撮影後に先輩がご飯をご馳走してくれたのに、コロナで他のモデルと組む撮影自体が減ってしまって。でも実はきょう、このあと後輩と1年ぶりに会うんですけど、すごくうれしいですね」

そんなメンズノンノでの活動を振り返って、成長できたことは?

「モデルたちはみな仲間でありライバルなので、先輩の活躍を見ると、早くそこに追いつきたい!と最初は思っていました。でもそのうち自分にも後輩ができると、一番自分のモチベ―ションになるのは、後輩たちが頑張っているのを見るとき、になりましたね。負けてらんない!と(笑)。 こんなにいいドラマ決まったんだ、とか。自分ももっといい役とらないと、と。仲間みんなで盛り上がりたい一方で、自分も負けてらんない、と思って。そういう環境ってなかなかないんですよね」

優しいですね。後輩の方々への思いが。

「先輩たちがそうだったんです。もちろん自分の活躍も大事だけど、メンズノンノっていう雑誌で成長していったたくさんの方々がいて、雑誌への恩や愛情があります。自分が抜けたときに、下が育っていないと、その思いを繋いでいけないですよね。」

編集者たちが聞いたら泣きそうな思いを、淡々と語る横顔に誠実さがのぞく。
モデルの枠を超えて映画に、舞台に、と仕事の幅が広がっている今、ファン層もグンと広がったのでは? アラフィー世代のファンの方も多そうです。

「うれしいですね。朝ドラの『エール』の時にすごく感じました。それまでは割合に若い人むけのドラマに出ることが多かったんですが、朝ドラに出たら街中のお母さま方に「アキラくん!」って役名で呼ばれるんですよ! 先日も撮影で佃煮屋さんに行ったら、そこのおばあ様たちが「あ、アキラくんだ!」と。僕を知るというより、アキラくんとして知ってもらって、影響力はすごいなーと。『エール』なんて最後の2週間くらいの出演だし、『ちむどんどん』は最初の方出ていなかったですし、それでもそうして作品をとおして知っていただけるのはうれしいです。逆に自分のファンになってくれて、そこからまた作品を見てもらえることもあって。両方経験できるのは、とても贅沢な気がしています」

今回の写真集も、新たなファンが増えそうです。

「僕のファンの方はもちろん楽しんでもらえると思いますが、そうでない方も一緒に旅をしているような感覚で見ていただけると思います。前ほど自由に旅ができない時代ですし、ページをめくるだけで、その場所にいるような、一緒に旅を楽しんでいただける感覚になると思います。ぜひ手に取っていただきたいです!」

インタビュー終了後、その場にいたエクラのスタッフ全員が「はぁ~」とため息をつきながら、いっぺんにファンになってしまった宮沢さん。その誠実さと透明感で心が洗われました。
そして、写真集というものにこんなに心動かされ、癒しになり、影響を受けるとは。アラフィーにして初めて知ったかもしれません。買います!
©宮沢氷魚 ファースト写真集 『Next Journey』 ¥2,970/集英社  撮影/尾身沙紀(io)
©宮沢氷魚 ファースト写真集 『Next Journey』 ¥2,970/集英社  撮影/尾身沙紀(io)
©宮沢氷魚 ファースト写真集 『Next Journey』 ¥2,970/集英社  撮影/尾身沙紀(io)
©宮沢氷魚 ファースト写真集 『Next Journey』 ¥2,970/集英社  撮影/尾身沙紀(io)
©宮沢氷魚 ファースト写真集 『Next Journey』 ¥2,970/集英社  撮影/尾身沙紀(io)
シャツ ¥31,900(アー・ペー・セー)/アー・ペー・セー カスタマーサービス・パンツ ¥41,800(アルテリア)/イーライト・シューズ ¥72,600(パラブーツ × ランド オブ トゥモロー)/トゥモローランド

▪️問い合わせ先
・アー・ペー・セー カスタマーサービス TEL.0120-500-990
・イーライト TEL.03-6712-7034
・トゥモローランド TEL.0120-983-522

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