「食材は42種類ほど使いますが、スープに入れて煮込むだけなので手間はかかりません。これを食べると、なんとなくだるい、胃がもたれる、体内時計が乱れてきた、むくむ、といった症状を改善して、元気が出てきます」
発芽玄米や雑穀米、17種の雑穀ブレンド、鶏肉、ほうれん草やチンゲン菜、ニラといった葉物野菜、大根や長芋、ニンジンなどの根菜類、そしてニンニクやショウガ、クコの実、松の実、かぼちゃの種、竜眼、えごま、ナツメ、いわしの削り節などを、火の通る時間を配分して順に加え、煮込んでいく。
「ベースになるスープもオリジナルです。何首鳥(かしゅう)や夜交藤(やこうとう)、当帰片といった漢方食材に中華スープの素と野菜だしを水で煮だし、少量の醤油や塩、こしょう、ごま油などで味付けします。家族のほか遊びに来てくれる友人や親戚にもふるまいますが、特に胃腸が弱い方や便秘で悩んでいる方に大好評。冷房で冷え性が気になっている方ならショウガを多めに加えてお出ししています」
お粥といっても、ゴボウやニンジン、椎茸など噛みごたえのある食材もゴロゴロ。ひと皿で満腹感も得られるのが、Mさん流だ。