今が人生の悩み時!50代「離婚」のメリット&デメリット

人生100年時代の折り返し地点に立つ50代。私の人生このままで終わっていいの?――“離婚”の2文字が見え隠れするタイミングでもある。でも、離婚の決断は重く、超えるべきハードルも。夫婦のカタチが多様化し、自由になる選択肢には別居や卒婚もある令和時代。自分らしい生き方を今一度、考えてみたい。

アラフィー女性のリアルな声をお届け

“離婚”の2文字が見え隠れするアラフィー世代。心地よい生活スタイルを見つけるために、Jマダムアンケートより集計したリアルな声をご紹介。

※Jマダムアンケート、メルマガアンケートより。45~60歳、138名の回答を集計。

Q.アラフィーになってから、離婚をしたいと思ったことがありますか?

アラフィーになってから、離婚をしたいと思ったことがありますか?

Q.離婚に踏み切れない理由はなんですか?

自分に経済力がない 49%
子供の存在 25%
手続きが面倒 8%
夫が離婚をいやがる 7%
そのほか 11%

実は、先進国の中で日本の離婚率は低く、人口1000人当たりの離婚件数はアメリカが2.5に対し、日本は1.7というデータも。とはいえ心の中では迷いがありそう。アンケートでは、ほぼ2人に1人が離婚を考えたことがあると回答。行動を起こさない大きな理由は経済的な不安で、子供の存在も。

Q.離婚をしたいと思った理由は?

夫のモラハラ 30%
価値観や考え方の相違 28%
子供が成人し、一緒にいる理由が見当たらない 15%
夫の浮気 13%
夫がまったく家事をしない 6%

その他 8%

“男は仕事、女は家庭”の意識がまだ残っている世代だけに、夫のモラハラや、年々ズレる価値観の違いがストレスに。子育てを卒業し結婚に疑問をもつ人も。

Q.もし、離婚をしたら、どんなメリットがあると思いますか?

家事の負担が断然減る。(47歳・主婦)
たぶん、血圧が安定する。(56歳・事務)
旧姓に戻せる、実家の諸々を残せる。(56歳・主婦)
ストレスから解放される。(44歳・会社員)
夫の身内と縁が切れる。(55歳・専門職)

自分だけですべてのことを決められる。(56歳・主婦)

これは裏返せば、今何を我慢しているか。家事を分担してくれない、決定権がない、などの不満が解消されて自由になると、心身の健康もついてくる。

Q.もし、このまま夫婦でいる場合、どんな工夫が必要だと思いますか?

お互いの時間を尊重し、お互いの行動に干渉しないこと。(47歳・主婦)
表面的にはなるが、基本的な会話やあいさつをすること。(56歳・会社員)
相手に期待しないこと。(58歳・パート)
顔を合わせないのが一番。(47歳・派遣社員)
子供の前でいかにけんかをしないか。(45歳・会社員)

自分が感じる不満や直してほしいことを少しずつ打ち明ける。(44歳・会社員)

話し合って前に進もうとするのは少数派。結婚生活を続けるためには、空気のような関係になり、できるだけ向き合わず、感情を無にして過ごすのが一番!?

Q.離婚を切り出したのはどちらから?

Q.離婚を切り出したのはどちらから?

年齢を重ねるほど、離婚は女性主導に。アンケートでも9割超え。(アラフィーで離婚した人15人の回答より)

Q.離婚のベストタイミングは?

Q.離婚のベストタイミングは?

離婚のタイミングは“今がベスト”より“もっと早くすれば”が上回り“もっとあとで”はゼロ回答(アラフィーで離婚した人15人の回答より)

Q.離婚してよかったこと

気持ちが晴れ晴れした。何もかも、解放された気分。体調不良も改善した。(55歳・公務員)
とにかく平和でうれしい。価値観を相手に合わせる必要がなく、ストレスがない。子供と穏やかな時間を過ごせることに幸せを感じる。新たに恋愛もできた。(56歳・フリーランス)
相手の家族と私との関係が切れ、連絡がこないこと。(51歳・講師)
精神的に解放され、世界が明るく見えました! 毎日が楽しく、新しい家に帰るのにスキップしていました。(50歳・会社員)

今の夫に出会えたこと。(51歳・自営業)

Q.離婚して困ったこと

子供たちと同じ姓を名乗りたいことや、よけいな詮索をされたくないため、元夫の姓をそのまま名乗ることにしたが、今でも違和感がある。(56歳・自営業)
離婚に応じてもらえず逃げるようにすべて捨ててきたので金銭的には苦しかった。息子が親権を選べる15歳に達していなかったためなにかと大変だった。(52歳・看護師)
体調が悪くて立ち上がれないとき、タクシーも呼べなくて……。孤独死を覚悟しました。(51歳・会社員)
子供(親権は夫)の大学入学手続きなどで、私が“親”という証明がいちいち必要だった。(49歳・会社員)

扶養家族からはずれることで請求されることになった国民年金、税金の負担。(48歳・講師)

Q.卒婚に興味はありますか?

Q.卒婚に興味はありますか?

卒婚に対する関心の高さは予想以上。覚悟がいる離婚を考えたことはなくても、自由度が高く明るいイメージの卒婚なら……と思っている人も多い。

\リアルVOICE/

ただいま、卒婚中!

お互いにやりたいことがあり別居中。夫のクレジットカードで生活費を賄っているのですが、カード払いのできない場面が多々あり、現金が不足ぎみ。お金の管理は大切だと思いました。(52歳・会社員)

子供が成人し家を出てから家庭内別居状態です。寝室を分け、洗濯も食事もそれぞれが自分のタイミングでやり、飲み会も旅行も自由に決め予定を報告。共同生活者になったらストレスが激減。(56歳・自営業)

実家の母が体調をくずしたのを機に、世話をするという名目で別居が始まりました。平日は実家から仕事に通い、週末だけ夫婦で過ごしていますが、生活感がないぶん新鮮で前より仲がよいかも。(53歳・派遣社員)

50代の“モヤモヤ”な気持ちのリアル

夫との今後のあり方をエクラ世代にアンケート。今回は、価値観の相違が離婚を考えるきっかけになったという読者のお悩み。離婚を考えている50代女性のリアルなボイスをお届け。
※Jマダムアンケート、メルマガアンケートより。45~60歳、138名の回答を集計。

「離婚は絶対にしない」と以前にいわれたことがあり、こちらから切り出したら、慰謝料をとられそう……【H・Nさん(54歳)職業/会社員】

「離婚は絶対にしない」と以前にいわれたことがあり、こちらから切り出したら、慰謝料をとられそう……【H・Nさん(54歳)職業/会社員】

年齢を重ね、価値観が合わない、理解できないと感じることが増えました。それを夫にぶつけてもよい方向に話は広がらないので、いったん現実逃避。推しの動画を見たり外に出かけたり。「価値観は違って当然。よいところだけを見よう」と努力もしましたが、成人した息子にもうっとうしさを感じ、人生をリセットしてひとり暮らしをしたい気持ちがふつふつと。

実は以前、離婚をもちかけた際に「離婚は絶対にしない」といわれたことがあります。「浮気もしないし、子育てにも協力的で一生懸命働き家族につくしている自分に非はない」と。こちらから切り出したら慰謝料を請求してくる可能性も。

経済的にも夫に依存せざるをえないし、今、すぐに離婚とは考えていないけれど、お互いに自分自身を大切にして依存しない生活がよいのではと思ったり。卒婚を含め、別居や週末婚を視野に入れて貯金をがんばろうと思っています。

(夫の年齢/58歳 子供/長男23歳、次男20歳)

ほかにも、こんな声が...

ほかにも、こんな声が...

値観が合わなくなってしまった。今まで目をつぶってきましたが、住宅ローンも終わり、なんで一緒にいるのかわからなくなりました。特に離婚しない理由はないのですが、離婚となるとなんとなく面倒な気持ちが先に立ってしまう。(53歳・会社員/夫58歳、子供なし)

6年間の単身赴任を終え帰国した夫と、今さらどうやって暮らしていったらいいかわかりません【K・Kさん(50歳)職業/主婦】

6年間の単身赴任を終え帰国した夫と、今さらどうやって暮らしていったらいいかわかりません【K・Kさん(50歳)職業/主婦】

海外に単身赴任していた夫が6年ぶりに完全帰国。夫のいない自由な生活が日常になった私、なんでもやってもらって当然というお客さま気分の夫、社会人の息子と、急に大人3人の生活が始まり、息苦しさを感じています。

夫は夫で、子供が赴任前の高校生の印象のままアップデートされていないので、とまどい、時にイライラしているようです。価値観の違いや、家のことは私任せだった過去からの積み重ねもあり、定年後の生活を考えると怖くなり、まさに“モヤモヤ”状態。今はリハビリ期間と思い毎日をギリギリの状態で過ごしています。

離婚もよぎりますが、こんな私の不満には何も気づいていない夫にイチから説明して話し合うのも面倒くさいしパワー不足。夫が180度変わることは考えにくいので、時間の経過を待つしかないのかな、と。夫の世話を焼くより子供の面倒を見たいと思う私自身も子離れが必要なのかもしれません。

夫の年齢/55歳 子供/長男23歳

ほかにも、こんな声が...

子供はふたりとも大学進学を機に家を出たが、自分だけが常に夫の予定を聞いてから自分の予定を入れなければならないのがつらい。でも、夫は優しくはあるし、子供たちも帰省を楽しみにしているので……。(54歳・パート/夫55歳、長女21歳、長男19歳)

子供の受験に対する考えが異なり、それ以来、精神的につらくなってしまいました【受験生の母さん(49歳)職業/自営業】

子供の受験に対する考えが異なり、それ以来、精神的につらくなってしまいました【受験生の母さん(49歳)職業/自営業】

子供の受験に対する考えが異なる私と夫。離婚なんて自分には無縁、と思っていたのですが、「子供がいるからなんとかやっていける」という友人の話を、こういうことか、と最近わかるようになりました。

夫は受験期になるとふだんとは別人のようになって怒り、会話ができない状態になることも。受験が終わるまでそれが続き、精神的につらくなってしまい……。なじるような言葉を吐いたり、威圧的な態度に豹変し、何日も仕事場にこもって家に戻らなくなることもありました。

将来は子供たちに幸せな結婚をしてほしいと思う半面、夫婦ふたりの生活になったらどう過ごし、どう生きていけばいいのか、考え込んでしまうときも。

子供たちが悲しむ離婚には魅力を感じないし、孫を連れて帰る場所をつくっておきたいので卒婚もしませんが、ふたりだけになる日を想像したくはありません。

夫の年齢/55歳 子供/長女18歳、次女16歳、長男14歳、三女11歳

ほかにも、こんな声が...

持病で救急搬送されたとき、こちらは死にかけたというのに、呼び出されたことで不機嫌な顔で迎えにきたのを見た瞬間、絶望した。この人に看取られたくない、この人の介護や看病はしたくないと思った。残された人生を悔いなく生きたいと思うのですが、夫と向き合って話すのが怖いので離婚をいい出せない。心ない言葉をいわれそうで……。(53歳・パート/夫56歳、長男27歳、長女24歳、次男17歳)

お互いの両親が高齢になり、家事の負担が100%なのは無理があると痛感しました【なるみさん(52歳)職業/パート】

お互いの両親が高齢になり、家事の負担が100%なのは無理があると痛感しました【なるみさん(52歳)職業/パート】

50歳を過ぎて、40代のころより別居や卒婚について考えるようになりました。人生も折り返し地点になり、生活だけでなく人生そのものを見直したい気持ちが強くなったせいかと思います。

長い間、私が専業主婦だったからか、パートを始めてからも夫はまったく家事をしません。お互いの両親が高齢になりサポートが必要な今、どちらかに家事が偏っている状態は無理があり、中学生の息子にまで、あんなにやらないなら離婚すれば?といわれるほど。パート先の若い夫婦が共働きで一緒に家事育児に取り組んでいるのを見てうらやましく思う気持ちも。

離婚をためらう理由は、金銭的な不安です。現在は夫の収入なしでは生活していけないので……。長年の習慣なので夫の行動を変えるのはむずかしく、ゆくゆくは別居するつもりがあることをわかってもらおうと思っています。自分で物事を決められ、心も軽くなるその日を夢見て。

夫の年齢/54歳 子供/長男14歳

ほかにも、こんな声が...

いつまでも男と女でいたい夫に触れられたり求められたりするのが苦痛です。そしてかつては楽天的な夫がいいと思っていましたが、今では楽しむことを優先し将来のために貯蓄する概念がないことにイラッとするように。別れるには仕事を見つけなくてはならないのですが……。(46歳・主婦/夫45歳、長女15歳、長男10歳)

離婚でもめる、あるある4大ケース

離婚でもめる、あるあるな「夫の意地で離婚できない」ケースについて、解決方法を専門家のふたりがレクチャー。

教えてくれた人
夫婦問題研究家 岡野あつこさん

夫婦問題研究家 岡野あつこさん

公認心理師。33年前に離婚相談室を設立、相談件数は3万人以上。離婚カウンセラー養成講座で後進育成。マル秘テクニックを交えた的確なアドバイスが好評。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)。
 弁護士 後藤千絵さん

弁護士 後藤千絵さん

30歳を過ぎて一般企業から弁護士に。フェリーチェ法律事務所代表。家族の事案を得意とし、なかでも離婚案件は年間約300件の相談に乗っている。著書に『誰も教えてくれなかった「離婚」しないための「結婚」の基本』(KADOKAWA)ほか。

【あるあるCASE1】夫の意地やプライドで“離婚してやらない”

【あるあるCASE】夫の意地やプライドで“離婚してやらない”

妻から切り出されたのが許せない、“昭和型夫”は話し合いが長引く可能性が……

男尊女卑のモラハラ夫とは向き合わず第三者を入れる

アラフィーでスムーズに離婚できないパターンは?という質問に、専門家ふたりが即答したのは「モラハラ夫!」。

「モラルハラスメントとは、言葉や態度によって巧妙に相手の人格を侵害し、萎縮させることで相手を意のままに操ること。男尊女卑の考えの持ち主が多いのも特徴的です。仕事に全エネルギーを注ぎ、会社では上司や部下の顔色をうかがうのに、家では妻のことをまったく見ていないので、問題に気づいていない場合も。自分と妻が対等とは思っていないので、妻から離婚を切り出されると、嫁に出ていかれる=捨てられた感があり、プライドが傷つけられ、許せない!認めない!となる傾向が」というのは弁護士の後藤千絵さん。

夫婦問題研究家の岡野あつこさんも、モラハラ夫に警鐘を鳴らす。「日常の些細なことで、暴言を吐く、怒鳴り散らす、何日も口をきかなくなる……。理不尽な理由で妻を責め、支配し、妻の思考力や行動力を奪う夫。モラハラは昭和型夫の代名詞といえるのかもしれません。そんな男性は世間体を気にするタイプが多く、離婚を悪ととらえていて、妻がそれをいい出すなんてありえない、妻の好きになんかしてやらない!という意地の悪さが強く出ます。その結果、すべてをごねて条件を悪くし離婚を迷わせるパターンに。でもそこでひるんだら夫の思うツボです」

後藤さんいわく「基本的に3〜5年別居したら婚姻関係の破綻が認められ、訴訟には勝てる可能性が高くなります。訴訟に勝てば、相手がごねても、離婚することが可能になります。モラハラタイプの夫と直接向き合うとダメージも大きいので、第三者を仲介にするなどして、まずは別居を視野に入れましょう」。

□とにかく頑固
□根が正直ではない
□お金に細かく、ケチ
□世間体を気にする
​□感情的になりやすい

こんなタイプは第三者を入れて話すべし!

モラハラはいうまでもなく、人の話を聞かない、冷静になれないタイプは、話が前に進みにくい。それ以外に、お金にうるさい人、平気で嘘をつく人は、財産分与や養育費でもめる可能性大。世間体を気にする夫にとって離婚は「恥」なので、全力で抵抗しがち。

【あるあるCASE2】夫が“自分の財産を渡したくない”

夫が“自分の財産を渡したくない”

妻だけが離婚したいと思っていても共有財産は1/2に。不動産は売却して現金で分けるのがスムーズ

離婚の意思を伝える前に相手の財産を把握しておく

アンケートでも離婚に踏み切れない理由の一番にあげられた「お金」は、もめる要因としても大きい。後藤さんいわく「妻とは別に結婚したい相手がいるというケースを除き、男性側に離婚のメリットはあまりありません。もっとも大きなデメリットが、財産の約半分を妻に渡さなければならないこと」。専業主婦は、経済的な部分では夫に依存しているかもしれないが、離婚となれば、婚姻中に夫婦で得た預貯金、不動産、保険、有価証券、年金や退職金などが、原則として夫婦共有財産となり、2分の1は妻のものに(ただし個人の才能によって増える資産運用や投資は条件が変わる可能性あり)。

「しかし、自分ひとりで稼いだ自分の財産と考える男性が多く、妻に半分を渡すことに納得できない。渡したくないからあの手この手で隠す、ごねる。財布が別々な夫婦や、夫が家計を管理し給与明細を見たことがない場合は財産分与でもめるリスク大。離婚の意思を伝える前に、給与口座以外の財産も把握しておきましょう。そして厄介なのは、同居する住宅が夫名義でローンがまだ残っている場合。むやみに家を出てしまうと、夫に不動産を勝手に売却され、不動産の分与をもらい損ねる可能性が。とはいえ妻が家にそのまま残っても名義変更はむずかしく、夫にローンを払ってもらいつつ、家賃に相当する金額を妻が夫に支払う約束をするケースなど、財産分与の計算も複雑になります。オーバーローンでなければ売却してローンを完済し、残額を分けるという方法が一番スムーズです。ちなみに別居した場合も、夫婦の扶養義務から収入が多いほうが他方の生活費用(婚姻費用)を支払う必要があります。夫の年収が高いならとりあえず別居という選択も」(後藤さん)

熟年になるほど、財産分与に難色を示す夫が増える、と岡野さん。
「若い夫婦なら婚姻期間が短く共有財産も少ないので話は早いのですが、年齢を重ねると財産も多く、また、定年退職後は本人も老後の資金に不安があるので、手放したがりません」「離婚したら義父母からの援助も当てにできなくなります。ただ、関係が良好だった場合は、味方になってくれることも」(後藤さん)

財産分与の種類

慰謝料的財産分与
離婚による慰謝料


■過去の婚姻費用の清算
別居してから離婚が成立するまでの間の生活費(婚姻費用)が未払いの場合などは財産分与時にその費用が考慮されることもある

清算的財産分与
婚姻中の共有財産の清算


扶養的財産分与
経済的に弱い立場の配偶者に対する自立援助(支払い期間は一般的に3年程度まで)

財産分与というのは、婚姻中にお互いが築いた財産を清算することで、離婚すれば基本的に請求できる権利。共有財産を2分の1にする清算的財産分与のほかに、離婚後の弱者に対する扶養的財産分与も。慰謝料に関しては、精神的な損害に対し財産分与で十分に補填がされている場合は請求することがむずかしい。

参考/『最新 離婚の準備・手続き・進め方のすべて』(岡野あつこ、日本文芸社)

清算的財産分与とされる一般的なもの

自動車
不動産
家財道具
退職金、年金
有価証券
預貯金



「婚姻中築かれたもの」が夫婦共有の財産と認められる

どちらかの収入で購入したものも共有財産になり勤めている会社の株や財形貯蓄も含まれる。これから受け取る退職金は婚姻期間分は対象になるが、親から相続や贈与された財産は対象外。また婚姻期間中に収めた厚生年金も、年金記録に基づいて分割割合を決め、分け合って受け取ることが可能。

【あるあるCASE3】夫が子供の養育・教育費を“払いたがらない”

夫が子供の養育・教育費を“払いたがらない”

子供が大学に行くなら親権をもたない親にも教育費を支払ってもらう必要が

最近は親権を求める男性も。優先すべきは子供の利益

離婚により子供に与える影響も大きい。重要なのが、子供の世話や財産管理についての権限をもち、子供の法定代理人になる親権だ。
「離婚後は、親権をどちらか一方に決めなければなりません。子供が小さく身のまわりの世話が必要な場合、基本は母親が親権をもつことに。そして親権をもたない親にも扶養義務があり、成長するための養育費を負担する義務があります。しかし、父親が養育費のほか、学費、塾代、習い事の費用などを出し渋るケースは意外に多いもの。特に私立に進学する場合は教育費も高くなりますが、そこを理解し全面的に協力する父親は少ないようです。成年は18歳でも、大学に行くなら教育費を少なくとも22歳までは支払ってもらう必要があります。なかには“養育費はいらないから離婚したい”という妻もいますが、それは子供の権利なので慎重に判断しましょう」(後藤さん)

親権争いは、子供が小さいほどもめて長引く傾向があり、子供自身が判断でき本人の意思が尊重される15歳以上は比較的早く決着するという。
「母より父に経済力がある場合、子供が親権者に父親を選ぶケースも。最近は、子育てを楽しみ、親権を欲しがる男性も増え、親権争いでこじれる案件も少なくありません。親権でもめて長引くのは子供にとっても負担。親権者になると親である意識が強くなる男性も多いので、子供の不利益を避けるため親権にはこだわりすぎないことも心得ておきましょう」(岡野さん)

ちなみに、子供の姓を変えるか否かでトラブルになるケースは?
「過去に、息子を跡取りにしたい父親が、”自分の姓を子供に名乗らせるなら離婚に応じる”といったケースもありましたが、離婚後にどちらの姓を名乗るかは本人の自由。応じる必要はありません」(後藤さん)

義父母から子への教育資金、「教育資金贈与信託」をもらえないことも!?

最近は、裕福な義父母が、相続税対策で、孫に教育費を生前贈与する「教育資金贈与信託」も人気。「ただし離婚した場合、嫁に自由に使われるのでは?と出し渋られる場合も。離婚しても義父母と孫の良好な関係性を維持できるような工夫も必要です」(岡野さん)。

親権者にはどちらがいいか?

0~10歳 衣食住をはじめとする身のまわりの世話が必要
親権者は? 母親が指定されることが多い


11~14歳 子供の発育状況、精神面を考慮に入れて決定
親権者は? 子供の意思を尊重する場合も


15~17歳 満15歳以上の場合には子供の意見を必ず聞く
親権者は? 原則、子供の意思を尊重


18歳以上 親権者を指定する必要がない

親権者の決定は、どちらが子供にとって利益があり、幸福かを基準に判断すべきもの。どちらも親権が欲しいという場合で、協議で決まらなければ家庭裁判所に親権者指定を含む離婚調停を申し立てる方法がある。

親権に関する2つの要素

未成年の子供の法定代理人となる親権者。未成年の子供が複数いる場合は、それぞれの子供について親権を決め、夫と妻で分けることも可能。親権者にならない親にも扶養義務はある。親権には、財産管理権と身上監護権という2つの要素があるが、子供の利益のために必要と認められるときは、親権から身上監護権を切り離し、親権者と養育する監護者を分けるケースもまれにある。

財産管理権

●子供の財産の管理
●契約等の法定代理人

身上監護権

●子供の身のまわりの世話
●子供のしつけ・教育

身上監護権は親権者ではなく、監護者がもつことも可能
参考/『最新 離婚の準備・手続き・進め方のすべて』(岡野あつこ、日本文芸社)

【あるあるCASE4】夫に健康の不安があり“離れたがらない”

夫に健康の不安があり“離れたがらない”

夫が病気や怪我で動けなくなっても扶助義務が。健康なうちに準備をしよう

病気の夫を見捨てるのは社会的にも裁判でも不利に

4つ目のケースは、法的にも心理的・人道的にも離婚がむずかしくなる健康問題。
「アラフィーになると病気のリスクが増えますよね。夫が介護や介助を必要な病気を患った場合、妻には生活の面倒も見てほしいし、ひとりになるのは不安でしかないので、簡単には離婚に応じてくれなくなります」(岡野さん)

離婚を決断したタイミングで、相手が病気になったら。心身ともに不自由な状態の夫を切り捨てるのは気が引けるし、まわりからも非難されそうで、後ろめたさが残ってしまう。
「悪い人と思われるだけなら無視をしてもかまわないのですが、過去の裁判例では、治療のむずかしい精神疾患にかかった相手の療養や生活について具体的な方策を講じ、ある程度前途に見込みがついたうえでなければ離婚請求が認められなかったケースもあり、相当年数、離婚が認められない可能性があります」(後藤さん)

ところが実際には、介護してもらう立場の夫が、妻に感謝するどころか、モラハラをすることが多いそう。「自由に動けないことがストレスになり、一番近い存在にぶつけてしまうのでしょう。最近相談を受けたかたに、脳出血になって左半身が動かない夫と、かいがいしく世話をする50代の妻という夫婦がいたのですが、夫は世話されるのがあたりまえという態度。あまりにひどいので、妻は1年くらい前から離婚を考え、3年サポートしても態度が変わらないなら離婚すると決めたそう。夫には“別れたくないならまず感謝をして、自分でもできるよう努力を”と伝え、妻には“次にモラハラされたら即離婚でもいいと約束することが効果的”と助言しました」(岡野さん)

「強制力はありませんが、口約束でなく、必ず守ることの証しに覚書や合意書を作ってもいいかもしれませんね」(後藤さん)

50代からは男女ともにがんの罹患率も一気に増加しはじめる。

がんに罹患した夫に対し離婚調停を申し立てると、相手を見捨てていると思われて、調停委員会の心証が悪くなる可能性があります。さらに定年退職した夫は精神的にも自信がなくなり、ますます離婚がむずかしくなる傾向が。スムーズに離婚したいなら、自分も相手も健康で、現役で仕事をしているうちに行動を起こしたいですね」(後藤さん)
夫が元気で自信たっぷりなうちが、タイムリミットとなりそう。

協議離婚の取り決めは、口約束ではなく「公正証書」に

協議離婚をするにあたり、取り決めた事項をしっかり守ってもらうために役立つのが、合意した内容に強制力をもたせる文書、公正証書。「夫婦が離婚する際に協議して取り決めた事項を公文書にしたもので、公証人役場で作成してもらいます」(後藤さん)。離婚に取り決められた慰謝料・財産分与、養育費などが約束どおり支払われない場合に、裁判を起こさなくても法的に相手の給料を差し押さえるなど、強制執行ができる。事項が記載された最後に、「債務者は本契約上の債務を履行しなかったときは、直ちに強制執行を受けることを認諾する」と明記することで、効力を発揮する。公正証書は、支払う者、支払いを受ける者がふたりそろって公証人役場に行き、公証人の前で、あらかじめ伝えておいた離婚の状況や条件などの内容を記載した公正証書に署名捺印する。まれに、夫婦で合意した条件では公正証書を作ってくれない場合も。その際は弁護士や司法書士に作成を依頼しよう。

幸せな離婚のための心得6か条

迷って、悩んで、勇気を出して決断したなら、後悔はしたくない! そのためには、どんなことを心がけ何に注意すべきか、専門家ふたりが転ばぬ先の杖を伝授。

義務と負担から解放されて自分中心の人生を選択する

「自分の気持ちを大事にして離婚を選び、第2の人生を歩みはじめた女性は、離婚前に比べると断然幸せになっています」と後藤さん。アラフィー夫婦は家事や子育ての負担が妻に偏りがちなため、離婚することで物理的にも楽になる。

「夫、子供を優先し我慢をしていた日常から解放されて、自分中心の生活ができる。その自由と開放感は何ものにも代えがたい。私の経験では、離婚しなきゃよかった、というのは、夫が不倫相手と再婚したケースくらいです」(後藤さん)

離婚は大きな決断。後悔しないために確認すべきポイントはなんだろう。「夫と一緒にいて楽しい老後を想像できるか。夫の介護をする自分を含め未来に希望をもてるか。離婚は結婚と違って手間も根気も労力も必要です。アラフィーがラストチャンスかもしれません」(岡野さん)

義務と負担から解放されて自分中心の人生を選択する

心得1.お金より自分の時間を優先する

生きていくためにお金は不可欠で共有財産の分与は当然の権利。「なかには、夫には隠し財産があるはずだから調べてほしい、という人も。でもそこに執着しすぎてむだに時間を長引かせるのは考えもの。お金よりこれからの人生のほうがずっと大事。アラフィーにはタイムリミットもあります。一刻も早く決着をつけて、仕事を探す、資格をとる、キャリアアップを目ざすなど、前に向けて動き出しましょう。離婚後の日々を共有財産に頼って生きていくのではなく、経済的自立を目ざして」(後藤さん)。

心得2.子供の将来を一緒に考える

どんな理由で離婚をしようが、親権がどちらにあろうが、子供にとってふたりが親であることは変わらない。「もっとも重要なのは、子供の人権を守り、できるだけ不利益を与えないこと。そのために、離婚後も子供の将来にとって何が一番いいかをふたりで考えて選択してほしい」(岡野さん)。子供の生育にとっても、自分が両親に愛されていると感じることが大切で、自己肯定感も高まるはず。子供が今と未来に希望をもち笑顔を見せてくれるよう環境を整えることは、母親が離婚を後悔しない絶対条件。

心得3.金銭面では相場で納得して欲をかかない

財産分与や慰謝料はできるだけ多く──。苦しい結婚生活を過ごした場合は、その思いがより強くなる。「慰謝料がもらえるのは、相手の浮気や不倫、肉体的・精神的暴力などが原因の場合。それぞれ相場があり相手の支払い能力によっても変わります。もっともっとと欲をかいて高額請求するより、確実に一括で受け取れる金額を算定したほうがストレスが少なく現実的です」(岡野さん)。「得か損かを判断するのに数字はわかりやすい目安ですが、相場で満足して泥沼より円満離婚を」(後藤さん)。

心得4.離婚しても元夫の悪口をいわない

別れた夫がどんなにひどくても、それを批判して悪口をまき散らすのは避けたい。「結婚生活は悪いことばかりではなく楽しい瞬間もあったはずです。そしてそんなダメな相手を選んだのも自分。いつまでも悪口をいい続けると過去を引きずっているようにも見えます。結婚していた時間を否定しないで、いろいろ学んで成長したと精神的な余裕を見せ、円満離婚を周囲にアピールしたほうが好印象に」(岡野さん)。相手が何かをいっていたとしても同じ土俵には立たず、金持ち喧嘩せずの精神で!

心得5.ネガティブなことを周囲にもらさない

大なり小なり離婚のダメージはある。「孤独を感じて落ち込むときもあるでしょう。結婚していたときより生活レベルが下がったり金銭的な不安から、“貧乏だから……”と口走ってしまうことも。でもハレモノにならないためにも、“離婚して幸せ”とカラ元気を見せることは大事。それが仕事にも子供にもいい影響を与えます」(岡野さん)。「離婚はよりよい未来のために自分で選択したこと。被害者意識を引きずらないで、ポジティブに、タフになりましょう」(後藤さん)。

心得6.親や友人など、頼れるものは頼る

離婚によっては、住む家も車も失い金銭的に不自由な状態になることも。「特に子供がいる場合は、完全なワンオぺで、しかも前より仕事も忙しくなるので、手が足りなくなります。そんな問題をひとりで抱え込まず、親や友人など信頼できるまわりの理解を得て、相談し甘えることも時には必要。こんなときだからこそ、一時的に頼れるものは頼る、借りられるものは借りる。本当にキツいのは一瞬。余裕ができたときに返せばいいんです」(岡野さん)。うまくしのげれば明るい未来が待っている!

実際どうなの?「卒婚」という選択

離婚したいわけじゃない。でも残りの人生を自分の好きなように生きてみたい。そう考える女性にとって魅力的に映る“卒婚”。そのメリットを二人の専門家が紹介。

戸籍上は夫婦のまま自分の人生を自由に生きる

戸籍上は夫婦のまま自分の人生を自由に生きる

独身でもない、離婚でもない。新しい夫婦のかたち、卒婚。イメージはなんとなくわかるけれど、そもそも卒婚の定義って?

「婚姻関係を保ったまま、それまでの夫婦関係を見直して、妻と夫がそれぞれ自由にお互いの道を歩いていく、という生活スタイルのこと。価値観が多様化する今、時代的にも注目されています」と後藤さん。

生活形態は、同居しながらお互いを干渉しない関係、完全な別居、週末だけ同居などさまざまだ。

「たとえ別居をしていても離婚を前提としていないのが卒婚。卒婚は、夫婦の人間関係が壊れていないことが条件で、悪い人ではないけれど一緒に生活するのがストレスという場合にフィットします。逆に、夫が生理的にダメ、許せない、というのであれば、離婚のほうがいい。卒婚は夫婦であることに変わりなく、互いに扶養義務があるので、将来の不安は少なくなります。孤独な老後は避けたいけれど、妻や母ではなく自分自身の人生を生きたい、と思う女性には、メリットが多そう。親や子供を悲しませることもなく、もとの生活に戻ることも簡単です。ただし、男性側が卒婚の概念をしっかり理解してくれることが重要。一緒に暮らしているなら、今までとは生活が変わることをしっかり説明しなければならないし、別居をする場合、かなり自由になるので、離婚の意思がないことを1年おきくらいに確認したほうがいいでしょう」(後藤さん)

また、離婚するつもりが、財産分与でもめたり子供の反対があったりしてスムーズに進まない場合、離婚回避として卒婚にシフトする手も。「夫側からすれば、財産を分けなくてすむし、老後も安心。別れるより卒婚のほうがマシ、とすんなり納得するかもしれません」(岡野さん)

卒婚のメリットって?

面倒な離婚手続きがいらない

離婚をするとなると役所に提出する離婚届以外にも、名義変更や年金、保険など細かい事務手続きがいろいろあり、時間と手間を要する。卒婚なら、別居する場合の郵便物転送くらいで事務手続きがいらない。

いざというときにお互いを頼れる

50代以降は、病気や怪我のリスクが増える。具合が悪い! 動けない! となったときに頼れるのはやっぱり配偶者。手術の同意や面会も基本的には法律上の配偶者に限られる。孤独になりがちな老後の安心材料にも。

世間体が保たれる

姓も変わらず、形式的には夫婦のままなので、長く結婚生活を維持している円満な家庭を思わせる。また冠婚葬祭などのシーンでは夫婦そろって列席でき世間体も保たれる。どちらかというと、夫側のメリットかも。

相続権も失わない

何年別居をしようと、夫に別のパートナーがいたとしても、夫が死亡した場合、夫の財産は戸籍上の配偶者が相続。また義父母の介護を無償でしていた場合などは、相続の際に特別寄与料の請求ができることも。

財産を分けなくていい

今ある現金ならいいけれど、居住中の夫名義の不動産ローンが残っている場合や、将来もらう退職金などの共有財産の計算はかなり複雑。別居であれば、財産分与ではなく取り決めた婚姻費用を毎月もらえばいい。

親や子を巻き込まない

夫婦間の問題なのに、関係のよかった義父母と疎遠になったり、子供が親権者を選んで姓を変える必要があったり、離婚は家族にも負の影響を与える。でも卒婚なら親や子との関係も変わらず負担もかけない。

妻や母を全うした女性を家族が応援する最高の卒婚

妻や母を全うした女性を家族が応援する最高の卒婚

面倒な手続きがいらず、病気や老後も不安なく、自由な暮らしを手に入れられる卒婚。絵に描いたような理想の生活に見えるが、そう都合よくもないらしい。岡野さんは説明する。「夫への愛情があり、子供から手が離れていて、自分にやりたいことがある人にとって、確かに卒婚は魅力的です。でも最高の卒婚は、今まで家族のためにやるべきことはやってきた、という自負がある女性が、夫や子供の理解と協力を得て選択できる権利のようなもの。夫婦間に強い信頼関係があり、お互いが自立していることもうまくいく条件。すでに不仲で信じ合えていない、また依存関係なら、卒婚を提案しても受け入れられない可能性は高くなります」

しかも、今までひとつ屋根の下で生活していたふたりが別居するとなると新たにひとり分の生活費が発生。「夫に経済的余裕があり別居分も負担できる、もしくは妻が夫に頼らず経済的に自立してこそ、素敵な卒婚に。そのベースに信頼関係がないと、いつのまにか夫が愛人と暮らしていた、ということも」(岡野さん、以下同)

では家庭内別居はどうだろう。

「これも実はハードルが高くて。相手に対し意地悪な気持ちをもったままの家庭内別居だと、あいさつもしない、困っても無視する、と地獄のような冷たい空気に。ビジネスライクに、生活費をもらうルームシェアの共同生活人という感覚になれば、夫にも優しくなれてうまくいくはず」

基本的に“別居”は離婚の第一歩とみなされるので、そうではないことを夫婦間で共有する必要がある。「離婚・卒婚ではなく、自分の時間が欲しいだけなら、親の介護でしばらく実家に帰るなどの仮別居で、いい距離感を見つけてみてもいいでしょう。距離をおく冷却期間で夫が自立し、ストレスが減って仲よくなることもありますから」

結婚、離婚、別居、卒婚。これからの人生を自分らしく生きる道はどれなのか、じっくり考えて選択を。

うまくいく卒婚の条件とは?

1.それぞれ経済的に自立している
2.子育てが終わっている
3.夫婦間に信頼関係がある
4.親や子供にも理解を得られている

自分の生活を支えられる経済力をもつことで相手に依存しない=立場が対等に。そして夫婦が信頼しあえ何かあったときに頼れる関係だとベスト。また子供が成人し自立していれば、別居の弊害もなく、卒婚を賛成・応援してもらえる可能性も高い。難色を示しがちな親や義実家にはメリットをていねいに伝えたい。

「卒婚」の前に大切なのは、ふたりのルールを決めること

例えば……

・生活費はそれぞれで出す
・新しいパートナーはつくらない
・困ったときは支えあう

特に住まいを別にする場合、ノールールな無法地帯だとトラブル必至。最低限の約束事を決めておく必要が。まずはお金の問題。住宅ローンや生活費、共同の保険や預貯金の分担をどうするか。パートナーはつくらない、もしくは自由恋愛はアリでも家に異性を入れないなど。緊急時のサポート体制も確認を。

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