韓国へ旅する50代必見!ソウル工芸博物館へ【ウェブエクラ編集長シオヤの「あら、素敵☆ 手帖」#33】

エクラ5月号のソウル特集でも最新スポットとして紹介されていた「ソウル工芸博物館」。刺繍や細工ものなど、アラフィー世代なら見逃せない美しい展示にくぎ付けです。
ウェブエクラ編集長 シオヤ

ウェブエクラ編集長 シオヤ

50代女性のための雑誌&ウェブメディア「エクラ」のウェブ担当編集長。155cmのアラフィー。ビューティ・小柄担当多め。鈍感肌。盛ってます。
 少し前に、このコラムで韓国・ソウルを久しぶりに訪れた話を書かせていただきました。この時の滞在で最も心に残った場所が「ソウル工芸博物館」です。2021年11月に開館したモダンな建物の中に、韓国の伝統的な工芸品が展示されている……と聞いて「行ってみたい!」と強く思い、同世代の友人と訪れましたが、エクラ読者のみなさまに心からオススメしたい場所でしたので、少しご紹介したいと思います。いつもながら、拙い写真で恐縮ですが……。展示内容は、2023年7月のものです。

ソウル工芸博物館の外観
ソウル工芸博物館は、地下鉄「安国」駅からほど近い場所にあります。「三清洞」と呼ばれるエリアで、近くには景福宮や国立現代美術館があり、おしゃれなカフェもたくさん見かけます。
大人が散策するにもいい感じです。
ソウル工芸博物館のエントランス
建物の中に入るとすぐに、ミュージアムショップがあります。小ぶりなお店ですが、置いてあるものはすべて大人っぽく、上品でセンスの良いもので、素敵なセレクトショップのようでした。
3棟にわたるモダンな建物の中には、こんな風にアーティスティックなライトがところどころ飾られていて、とてもおしゃれな空間です。平日だったせいか人も多くなく、落ち着いて展示を見ることができました。
ソウル工芸博物館の展示、「刺繍」と「ポジャギ」
  • ソウル工芸美術館の展示には日本語も

  • ソウル工芸美術館の展示には日本語も

さて一口に「工芸品」といっても、もちろん色々な種類があるわけで、陶磁器や螺鈿細工、木工家具や金属工芸……など、博物館の中には様々な伝統工芸品が展示され、歴史がわかるようになっています。
なかでもシオヤのお目当ては「刺繍」と「ポジャギ」。ポジャギとは、そもそも「包む」ものを指すそうで、その二つの展示の入口にはこんな風に優しく日本語も添えられていて、うれしくなりました(展示の説明は、基本的にハングルと英語です)。
ソウル工芸博物館の展示、風呂敷として使われていたポジャギ
ソウル工芸博物館の展示、男性用の衣装
美しい色彩にあふれる展示に、目を奪われます……! 上のピンクの額の中に飾られているのは、風呂敷として使われていたポジャギだそうです。19~20世紀のものだそうですが、時を経ても刺繍の美しい風合いと色彩が綺麗に残っていて、素晴らしいです……!
深いグリーンに囲まれた展示は、男性用の衣装でしょうか。こちらも身頃の中央に細かく大胆な刺繍が施されていて、いったいどんな高貴なお方が着ていたのかしら……?と想像がふくらみます。長いおリボンが垂れ下がっているのも、リボン好きのシオヤとしてはグッとくるポイントです。
ソウル工芸博物館の展示
こんなに淡く、優しい色合いの組み合わせも。たまりません……!
ソウル工芸博物館の展示、パッチワークのように布を縫い合わせ、さらに美しい刺繍を施されている作品
ソウル工芸博物館の展示、パッチワークのように布を縫い合わせ、さらに美しい刺繍を施されている作品
パッチワークのように布を縫い合わせ、さらに美しい刺繍を施されている作品(もう、アートピースですよね……)は、いつまでも見飽きることがありません。色合わせも新鮮で美しく、そして全体が上品にまとまっていて、どんな方の手によるものなのでしょう。そして一つを縫い上げるのに、いったいどれだけの時間と労がかかっているのか……。
ソウル工芸博物館の展示
刺繍の柄には、おめでたい柄も多く見られ、ひと針ひと針、長寿や福を願って縫われたものなのでしょう。靴や巾着のデザインの可愛らしさに、つい「欲しい……」と声がもれます(笑)。
ソウル工芸博物館の展示、刺繍が施された衣装
ソウル工芸博物館の展示、刺繍が施された衣装
……なんて、立派な刺繍! ついズームにして写真を撮ってしまいました。糸の色を微妙に変えながら、とても大胆で立体的なお花の柄になっています。いったいどんな時にお召しになったものなのでしょう? 一緒に飾られている団扇と靴も、色合いが可愛すぎます……♡
ソウル工芸博物館の展示、指ぬき
可愛いといえば、こんな展示も。指ぬきです。どの指ぬきにも、小さな刺繍が施されています。こういう小さくて、可愛いもの、愛おしすぎて「きゃあああ……」と声にならない声が出そうになります。そしていつの時代も、どの国にも、こういう小さくて可愛いものを愛する人たちがいたんだろうなあ~と、勝手に同士のように感じてみたり。
ソウル工芸博物館の展示、螺鈿細工
さて、刺繍やポジャギと同様、目をひかれたのが螺鈿細工の展示です。どのように作られていくのか、を分かりやすく解説してあるコーナーや、豪華絢爛な螺鈿の家具が鎮座している中、ちょっと可愛くて写真に収めてしまったのが、こちら。真っ赤な地に、流れるようにお花があしらわれていて、螺鈿細工の中では異色の可愛らしさでした。素敵……☆
  • ソウル工芸美術館の展示、素晴らしすぎる細工が施された家具

  • ソウル工芸美術館の展示、素晴らしすぎる細工が施された家具

素晴らしすぎる細工が施された家具。ゴージャス!
ソウル工芸博物館の展示、家具
ソウル工芸博物館の展示、小道具
ついつい可愛いモノに目がいくシオヤですが、シックで素敵な展示もたくさんありました。ここにあるのは、本物のアンティークなわけで……「うちにあったら、素敵……」と羨望の目で美しい家具や小道具を見ておりました。
三清路という景福宮の横の道
大満足の展示を見て、外に出ました。この後、三清路という景福宮の横の道を歩き、青瓦台を通ってテクテクとお散歩していたのですが……。
韓国へ旅する50代必見!ソウル工芸博物館へ【ウェブエクラ編集長シオヤの「あら、素敵☆ 手帖」#33】_1_20
  • 韓国へ旅する50代必見!ソウル工芸博物館へ【ウェブエクラ編集長シオヤの「あら、素敵☆ 手帖」#33】_1_21-1

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このあたり、とても美しいお散歩コースでした。ちょうどムクゲの花がたくさん咲いていて「こんなにたくさんのムクゲを見たのは初めて!」と、なんだかソウルに歓迎されているような気持ち(←勝手ですが……)で歩きました。実はこのころは雨が多く、ものすごい湿気に包まれていたのですが……。でも目から入る涼は格別です。暑さが落ち着いたころ、また新しいソウルを訪れてみたいと思います。

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