お菓子の「珍しい」作り方

パティシエ&ショコラティエ 江口和明さんの本。へぇ、そうなのかということが色々。お菓子作りのハードルが下がる!?
お菓子作りには、きまりがあります。もちろん、それには理由があります。
こうするとこういう失敗をする、だからこういう風に作る、というような。

料理教室で働いて、お菓子を教えていた頃、緊張感は常に感じていました。
持ち帰った時、家族や恋人に「先生がついていながら、こんなのしか作れないの」と思われるようなお菓子を作らせてはいけない。
完璧な作品のため、いろんな面でかなり気を遣っていました。
フランス菓子はあちこちで勉強しました。
でも退職して10年以上が経ち、何か目新しいお菓子作りを探していたところです。

そして最近買ったのは「新しいお菓子の作り方」
著者の江口和明さんは「とんでもないお菓子作り」という本で、料理レシピ本大賞2023を受賞されました。省いていいこと、しなくてもいいことが書かれています。
新しいお菓子の作り方
最初に作ったのはクラシックショコラというチョコレートケーキ。
卵白を立ててメレンゲを作る時、砂糖は一度に入れて良いとあります。

砂糖には泡立ちを抑える働きと、相反して、立てた泡の膨らみをキープする役割があります。
なので全量ではなく、回数を分けて、入れた分がなじんだら次を足す、というのがお決まりでした。

さて結果は…
ややゆるい固さのメレンゲにはなるけれど、食感の違いに差はない。
作業中、もう入れてもいいかな?という次のタイミングを見極めなくていいのはラク。
ひとつ手間が省けます。
そして今回作ったのは、チョコスフレチーズケーキ。
チーズではなく、ヨーグルトを使ってチーズケーキに!
我が家にはヨーグルトは常にあるので、買い置きのないクリームチーズより手軽にできるのもメリットです。

あとは、しっかり混ぜる、と書いてあります。
混ぜすぎると膨らみを潰すと言われ、底から掬い上げるように優しく混ぜてきたのですけれど…

結果。
型に入れる段階で、ふんわりした生地のまま。
湯煎焼き(天板に湯を張り、蒸し焼きの状態で加熱する)なので、仕上がりはしっとり。
そしてそこはかとなく「チーズ」を感じます。
ヨーグルトは小岩井グルメファン(これ大好き)を使いましたが、明治ブルガリアとか酸味の強いものを使うと、よりチーズケーキ感がアップするのでは。
お菓子作り初心者の人には、手順がひとつでも少なくなれば楽チン。
慣れた人でも、やっぱり楽チンです。

いろんな人がいろんな研究をして、自由にお菓子を作っているんだな。
今回、私には「珍しい」作り方でした。

果物や栗、いろんな美味しさでオーブンを温めるにもいい季節がやってきます。
皆さんもぜひ楽しんでみて下さいね。
チョコスフレチーズケーキ
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yako

yako

大阪府在住。夫と娘の3人家族。おしゃれ、台所仕事、本 etc好きなものを自分の言葉で綴ります。

Instagram:yako_sugar

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