ロンドン在住のフェイイ ウェンは、自然や風景を主題に自身の撮影したイメージとファウンドフォトのイメージを混ぜ合わせ、章立てされたシリーズ作品に展開しているのが特徴。また、写真に写されたイメージと見るものが見ようとするイメージとの関係に関心を持ち、探求し続けています。本展では、ゼラチンシルバープリントとライスペーパー(※)にジークレー印刷をした新作15点を発表予定です。
(※カミヤツデや麻などの繊維を原料とした薄く不透明で丈夫な紙)
そして、パン カーはロードアイランド・スクール・オブ・デザインを卒業後、カリフォルニアで数年を過ごし、現在は中国と北米を行き来しながら、アジアの近代化の過程、特に人口の多い都市で集団から生み出された文化・歴史に長年関心を寄せてきたアーティスト。本展では、2022年に発表した中国の出稼ぎ労働者の居住空間や、彼らの多くが住む「アーバン・ビレッジ(城中村)」を題材にした壁面のアッサンブラージュ《Bay Windows (出窓)》シリーズの続編となる6点の新作を発表予定とのこと。
両作家がそれぞれの転換となる重要な新作を発表する本展。2人のアーティストとその実践をつなぐ対話を交えながらの展示は、中国現代アートにおける新しい世代を感じることができるはず。