まさに境界のないアート! "エプソン チームラボボーダーレス”へ【ウェブエクラ編集長シオヤの「あら、素敵☆ 手帖」#71】

ショップにホテル、新しいスペースが多数生まれている「麻布台ヒルズ」ですが、なかでも屈指の人気スポットへ、初めて伺いました。さて「ボーダレス」の意味とは、何なのでしょう……!?
ウェブエクラ編集長 シオヤ

ウェブエクラ編集長 シオヤ

50代女性のための雑誌&ウェブメディア「エクラ」のウェブ担当編集長。155cmのアラフィー。ビューティ・小柄担当多め。鈍感肌。盛ってます。
展示会  ”エプソン チームラボボーダーレス”
花と人、コントロールできないけれども共に生きる – A Whole Year per Hour
「チームラボ」の名前を耳にされたことのある方は多いかと思います。というより、既に体験したことがある、という方も多いことでしょう。その名を冠するミュージアムは現在東京に二つありますが、その一つ、2月に麻布台ヒルズに開館した「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」へ初めて伺いました。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
実はシオヤ、先月も久々に東京にやってきた海外在住の友人と麻布台ヒルズを訪れました。まさに最新の東京らしいスポットであるチームラボボーダレスの入口をのぞいてみたのですが、チケットが完売……。5か月連続完売が続くほどとても人気なので、事前予約が必須のようです。
今回は、プレス向けに解説付きのツアーをしてくださるとのことだったので、日程を調整し満を持して伺いました。

入口を入ると、暗闇の中、青く光る階段が。何が始まるのか……ワクワクします。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
花と人、コントロールできないけれども共に生きる – A Whole Year per Hour
正式名称は「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」と長いのですが、この名がすべてを表しています。ボーダレス=境界がない、アート群による「地図のないミュージアム」であり、順路がなく、光や色が織りなす作品と作品の間にもまた境界がなく、時に混じりあっていく……そう説明を聞きながら、まずは目の前に現れた、華やかに咲き誇るお花の世界に目を奪われます。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
境界のない群蝶、死して世界に溶けていく
ゆっくりと歩いていくと、こんどは蝶々がひらひらと横を飛んでいきます。この蝶々が飛んでいる壁際に立ってみると、そこに蝶々がたくさん集まって来ました。ちょうど白い服を着た方の周りにたくさんの蝶々が集まってきた様子は、まるでその人が蝶々になったようで、幻想的でした。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
・人々のための岩に憑依する滝 ・花と人、コントロールできないけれども共に生きる – A Whole Year per Hour ・世界はこんなにもやさしくうつくしい
さらに歩いていくと、今度は滝が現れました。ちょうど滝が落ちたあたり、床が小高く盛り上がっているのですが、この上に登っていくこともできます。するとまるで滝行をしているかのように、水の流れが人影を避けて流れていったりするんです。

そして作品空間には、とてもいい香りが漂っています。これもオリジナルの香りをつくりだしているそうで、部屋によってまた違う香りが使われているのだそうです。まさに五感をフル活動させる体感型アートですね。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
・世界はこんなにもやさしくうつくしい ・追われるカラス、追うカラスも追われるカラス:境界を越えて飛ぶ
先ほど別の部屋にいたカラスが、この部屋にも飛んできました。

壁には、「土」「海」「蛍」といった漢字が浮かんでいます。この字にタッチすると、字からまた違う新たな形に変わっていきます。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
ちょうど部屋と部屋の境目のあたりを写真に撮ってみました。壁で区切られてはいますが、その壁に描かれる光や作品は移動し、互いに影響しあっていて、連続していきます。壁と床の境界もない感じ……自分が今、どこに立っているのか、すらあやふやになる瞬間もありました。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
Infinite Crystal World
キラキラと輝く光の筋が、天井からたくさん降ってくる……シンプルですが、光の筋が、輝き方や色を変えて瞬く様子はやはり、幻想的。「わぁ~」と声が出そうになります。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
マイクロコスモス - ぷるんぷるんの光
まるで都会の光輝く夜景の中を歩いているよう……そんなお部屋ですが、よく見るとツルツルの球体が「流しそうめん」のように、浮かんだ道筋をくるくると動いて移動していく、というもの。「よく思いつくなぁ……」という感想がずっと続きます。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
スケッチオーシャン
こちらは、ちょっと面白い試み。なんだか手描きのような素朴な味わいの魚たちが目の前を泳いでいくのですが……。こちらは「スケッチオーシャン」という作品で、チームラボボーダレスに来た人々が紙に描いた魚が、海で泳ぎだすという作品。しかも世界中のチームラボボーダレスに訪れた人々の描いたマグロも泳ぎにくるそうで、このときも「from Beijing」という旗とともに動いていく魚たちが見えたのですが「北京で描かれた魚たちが、いまここで泳いでますよ」という解説がありました。まさにボーダレス!
横には、この「スケッチオーシャン」用のお絵描き用紙やクレヨンも用意されていました。ここで描いた魚を、缶バッジやタオルといったプロダクトにして持って帰ることもできるそうです(有料)。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
・闇に憑依する滝 ・生命は闇に咲き闇に帰る微小な光
ちょっと分かりにくいのですが……壁からデコボコと岩のような突起が出ている部屋。すると描かれる作品も屈折したり、立体的に見えたり。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
Bubble Universe: 実体光、光のシャボン玉、ぷるんぷるんの光、環境が生む光 - ワンストローク
おびただしい数の球体が浮かんでいる部屋。……ですが、四方と床が鏡面なので、視覚で感じるほどの「おびただしい」数ではないのかもしれません。この時は「アート集団 チームラボ」には数学者がいて、計算された数式により生み出されているという作品の解説を聞きながら回っていましたが、目の前に現れる圧倒的な数の光に、少しクラクラしていました。
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    地形の記憶

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    地形の記憶

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    地形の記憶

うってかわって、こんどは自然を感じるお部屋に。まるで「棚田」のように風にそよぐ、みずみずしい草が描かれています。時がたつと、それは蓮の花と葉に姿を変えていきます。そしてさらには、暗闇に光る、蛍が点々と……。お部屋に工夫があって、この「棚田」が立体的に感じられ、長くいたい空間でした。
展示会 ”エプソン チームラボボーダーレス”の様子
 さて、ここで2時間が経過。ガイドの方が「実は、これでまだ6割程度しかご紹介できていないんです」とおっしゃいましたが、ゆっくりすべて体験するには、3~4時間必要なのかもしれません。一度通った部屋に、戻ると、今度は違う作品が移動してきていたりするので、新鮮な気持ちで何度も行ったり来たりしました。

 伺う前に「床がミラーになっているところがあるので、気になる方はスカートではなくパンツでの来場をお勧めします」とお知らせを受けましたが、さらにかなり歩くのと、床が立体的な部屋もあるので、エクラ世代はとくに「歩きやすい靴」で行くと良さそうです。重い荷物もなるべく預けたほうがいいと思います(チームラボボーダレスには無料ロッカーがあります)。

 ふっと日常を忘れる、非日常だけど、どこか温かみも感じる空間。いまの東京らしい空気を感じたい方にも、ぜひおすすめしたいです。

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
住所:東京都港区麻布台1-2-4 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB B1
チケット購入
https://bit.ly/4dcNZkG

★入場日により、料金が異なります。

▶︎公式サイトはこちら

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