食欲の秋に向けて〜文庫サイズの料理本

文庫本を広げて「今夜は何にしようかな」通勤電車に揺られながら、夕飯のメニューを考えていました。バッグに入る料理本。
料理本は母の時代、文章のみ、あっても白黒写真が少し、というのが普通でした。
今はできあがり写真のみならず、カラフルに手順や道具まで詳細に写されていて、
見るだけでも十分楽しいですよね。

レシピは何でも、すぐに検索できちゃう今。
そんな時代でも本好きとしては、やっぱり本を見ながら料理したいんですよね。
今回は料理の文庫本をご紹介します。
こてらみやさん「魔法のびん詰め」
保存食=「冷蔵庫にあれがあるな」という安心感が好きなのです。
ニンニク味噌などの和惣菜やピクルス、ドレッシング、ジャム…
いろんな美味しさがガラス瓶に透けて見えます。

この本で、苦手な実山椒の塩漬けにもトライしました。
偶然に生の実山椒を見つけ、本に載ってるし、やってみるかと思って。
ちりめんじゃこと煮たり、青ネギと一緒に叩いて鯵のお刺身にトッピング。

2冊目も出ているようで、作っておけば今夜の夕食に使えるものばかり。
京都・祇園生まれ、子どもの頃のコラムも楽しい1冊です。
魔法のびん詰め  毎日の薬膳ごはん
最近買った新しいものは青山有紀さん「毎日の薬膳ごはん」
2018年まで中目黒の「青家」というお店を切り盛りされていましたが、
閉店した現在は、ふるさと京都でアトリエを構えていらっしゃいます。

韓国にルーツのある彼女が、中医学を元に紹介する薬膳料理。
実は薬膳は過去、あまり美味しくできなかった経験から
体にいいのはわかるけどな…なんて思っていました。

でも手に入りにくい食材の、なにやら薬っぽい味ではなく、
「これならできそう」というビギナーには安心なメニューの数々。
「豆腐入りロールキャベツ」「蒸し鶏のピリ辛ごまだれ」など
なじみのある料理の延長という感じです。
最後は番外編。というのも、残念ながら現在は電子書籍のみなので。
「100文字レシピ」シリーズ 川津幸子さん。
初めて買った料理文庫本で、その後、いろいろ探すきっかけにもなったので、
そういう意味では特別な本です。

栗原はるみさんのベストセラーなども手がけた「オレンジページ」の料理編集者。
「わ、かんたん」「あ、おいしい」という家庭料理の本は、結婚当初はフル稼働でした。
手元の2冊はもうボロボロです。

100文字という短文で一つのメニューを解説するのは、なかなか大変だったそうです。
変に凝ったものは文字数がオーバーしますからね。
簡単だけど、お味もそれなり、というメニューは数多ある中で、
簡単だけど、確実に美味しい、というのがすごいと思います。

「鶏肉の中華しょうゆ煮」は醤油や紹興酒の煮汁と鶏もも肉を入れて煮立たせる。
煮汁を予め温めず、生肉と一緒に火をつけるというのが、ある意味、画期的でした。
「皮なしシュウマイ」は皮で包む代わりに、片栗粉をまぶして蒸します。
そこはかとなくシュウマイになります(笑)

出かける時にバッグに入れて、スキマ時間に見られるのもいいところ。
料理文庫本、ぜひチェックしてみて下さいね♪
100文字レシピ
yako

yako

大阪府在住。夫と娘の3人家族。おしゃれ、台所仕事、本 etc好きなものを自分の言葉で綴ります。

Instagram:yako_sugar

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